日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

人知れず更新中

2012-02-14 23:52:18 | 旅日記
昨年の夏頃から更新が途絶えがちになり、一部では絶筆かと憶測まで呼んだこのblogですが、旅の暮らしが佳境を迎えるにつれて更新の頻度も上がりつつあり、ウィークデーの一部を除けば以前の毎日更新に近づいてきました。それとともにもう一つ変わったことがあります。過去の空白期間の記録を少しずつ更新していることです。実は、空白期間の記録が一切残っていないわけではなく、ごく粗い下書きのような状態で毎日何らかの記事は残しているのです。その下書きを後になって見直すと、かなり前のことでもある程度記憶が戻ってくるもので、これを頼りに当時の気分で書き上げるというのが最近の日課になっています。
就寝前のわずかな時間が中心で、先週のように午前様が続けばそれさえできなくなるため、平均すれば一日一つや二つの記事が増えるだけに過ぎません。細切れの時間を使った更新だけに、数百字単位の短い記事が中心となり、初夏の定番である高校野球ネタなど、千字を大きく超えるような長文の記事にはなかなか手が着けられません。要は取るに足らない日常の記録が申し訳程度に付け足されているだけであり、他人様にとっては面白くも何ともない記事ばかりが増えているというのが現実です。とはいえ、11月以降については、未更新の日が数えられる程度にまで少なくなってきており、この調子で続ければ、この冬に関する限りほぼ毎日更新に近い体裁を取り戻すことになります。名もなき一個人の日常の記録が後世に残るかもしれないというロマンが、このblogを始めた理由の一つであることからすると、取るに足らない日常の記録を積み重ねることこそが、自分にとってはむしろ大切でもあるのです。
名もなき個人の日常がWeb上で半永久的に記録されるという時代が訪れたのは、たかだかこの数年の話であり、その前提がいつまで続くかなど誰にも分からないのでしょう。自分自身、千年後はもとより、今から百年後にこの記録が本当に残っているのかどうかさえ半信半疑ではあります。しかし、それでもいつか日の目を見る時が来ることをどこかで願ってしまうのは、人間の悲しき性なのかもしれません。開設から早四年、悠久の時の流れに思いを馳せつつ、日常の事どもを言葉に紡ぐ深夜のひとときです。
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