日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

寄る年波 2012早春

2012-02-29 23:10:14 | 旅日記
二月最後の一日は、朝からみぞれ交じりの雪が降り積もるという珍事に見舞われました。都心に積雪すること自体年に一度や二度しかないというのに、それが四年に一度のこの日に当たるというのは、果たしてどれほどの珍事になるのでしょうか。そう思うと、我が人生の残り時間もそう長くはないことにふと気付かされます。なにしろ、寿命一杯まで生きたとしても、あと10回この日を迎えられるのがせいぜいなのです。そこで再び雪が降るなど、自分の存命中にはもうないのかもしれません。これが今生の見納めかと思えば、雨なのか雪なのかさえ分からぬようなうっとうしいこの雪も、やけにいとおしく感じられてきます。限られた人生の残り時間を思わぬ形で実感させる春雪です。
コメント