卒園を来週に控え、3年間の思い出に浸っていると、森のたまごで育って本当によかったと思えることがたくさんあります。
【「無い」っていい】
たまごのお山は、園舎もない、おもちゃもない、やらなきゃいけない活動もありません。

朝の会や帰りの会の場所も決まっていません。毎回、どこでやる?どこに誰が座る?と話し合い。夏は日陰、冬はお日さまを探したり、炉の近くだったり。ある時は、全員りんご箱に入ったり、崖の斜面だったり。どこに座るかも、決まっていないので、始まるまでにとても時間がかかる時もあります。
でも、子どもたちは風の通る場所をしっている。お日さまの暖かさを感じてる。座る場所をめぐってケンカにもなるけど、仲間と話し合って折り合いをつけたり、譲ったり、頑なに動かなかったりを繰り返していくうちに、人間関係が深まっていくような気がします。
おもちゃもありません。でも、子どもたちは、松ぼっくりを投げたり蹴ったり、泥をこねて炉で焼いて硬い玉作ったり。りんご箱の車を塗装したいと、泥を塗ったことも。タイヤを坂道で転がしてケタケタ笑ったり。登り棒の代わりに木登り。滑り台の代わりに崖滑り。ブランコはロープ1本で十分。おままごとは、草花や泥、落ち葉で自由自在に。




決まり事がある方が楽だったり、おもちゃがあれば楽しい遊びもあると思います。



でも、自然があり、たっぷり遊ぶ時間があり、柔らかい心をもった大人がいて、素の自分でいられる仲間がいる。これ以上ない贅沢な環境。
何も無いように見えるけど、大切なものはぜんぶある。そんな森のたまごが、これからも、ずっとずっと続きますように。
(年長母 しおな)
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