廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

旧烏山町 神長小学校

2015年12月04日 18時45分04秒 | 栃木の廃校
旧烏山町の神長小学校。
グーグルでの旧版地形図と見比べられる地図では、
現在の県道10号線、「滝入口」交差点付近に「文」マークがありますが、
廃校時の学校はそこから滝駅方面に300mほど行った先にあります。
昭和32年に現在地に移転しています。

現在は那須烏山市の市営住宅が建っていますが、
元々は敷地近くに有った旧陸軍の地下軍事工場の付帯施設が建っていた場所のようです。
地下軍事工場は現在では島崎酒造の洞窟酒蔵として低温貯蔵庫になっています。
土日祝日には無料で開放されています。
これだけの規模の地下軍事工場が公開されているのは珍しいかもしれません。

市営住宅の入口には神長小学校の門柱が残っており、
しっかりと学校名も残っています。
神長公民館の看板が掲げられた建物は当時の校舎の一部でしょう。
靴箱や扉など当時のままのようです。
統合記念碑が建つていました。
裏側に刻された沿革を見ると
移転後わずか14年後には烏山小学校と統合しています。

神長小学校沿革 記念碑より
明治8年 観音寺を仮校舎として創立 神長学舎と称する
明治25年 神長尋常小学校となる
大正13年 観音寺より字宿地内に移転する
昭和16年 神長国民学校となる
昭和22年 向田村神長小学校となる
昭和29年 烏山町立神長小学校となる
昭和32年 字宿地内より現在地字塙平に移転
昭和46年 烏山小学校へ統合する

学校名の刻された門柱の先が市営住宅
敷地のほとんどが住宅になっています





傍らに統合記念碑が残っていました







円柱状の謎のオブジェ。タイムカプセルでも埋まっているのでしょうか。



門柱は昭和37年建築


公民館として使われているせいかきれいに管理されています











始業のベル



裏手には地下軍事工場跡があります。
地下はかなりの広さと規模。現在は島崎酒造の洞窟酒蔵になっています。
フィルムコミッションに登録されているので映画やCM撮影でも使用されています。



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