廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

真岡市 若旅分校

2014年04月03日 16時25分21秒 | 栃木の廃校
ネットでここの名前を知ったときから行って見たいと思っていた若旅分校。
名前のひびきがいいんですよね。
若い時は旅に出よ。なんか明るい未来が待っているような気がしてくる。

若旅の地名の由来は判りませんが、元々は芳賀郡中村という村に属していました。
この「中」村ですがその後、真岡町と合併しますが、
学校の名前などはなぜか中村がそのまま残っていきます。
○○市、○○町がそのまま地名として残ってしまうようなものですが、
中より中村の方が呼びやすいのもあるのかもしれません。

この若旅分校ですが栃木県の廃校・閉校リストには載っていません。
実は若旅分校は中村南小学校となって今も現役なのです。

若旅分校の創立は古く、明治初年に魁明学舎として創立されています。
その後明治35年の暴風雨により倒壊した後、
中村尋常小学校の分校、若旅分校として昭和62年まで存続し、
その年の4月より中村南小学校となり現在に至ります。

中村小学校は若旅分校の他に八木岡分校、長田分校 東分校がありました。
沿革は中村小学校のHPに詳しく乗っています。
ここのHPは非常に良くできていて、
戦時中の校長先生の日誌や、学童疎開の様子など
資料的価値のある情報が多く参考になります。

この記事の沿革の項目も中村小学校のHPを参照しました。
STAP細胞の小保方さんになりたくないので出典はきちんと明記しておきます。


学校のプレートは外されることが多いのですが、
きれいに残っていました。




桜は二分咲きでしょうか、満開だと良かったのですが…。




残っているのはブランコの残骸。








誰にも見られること無いスイセン。何の手入れもしなくても毎年花を咲かせるのでしょう。



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