廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

旧栗山村 栗山小学校 土呂部分校

2016年06月12日 11時12分20秒 | 栃木の廃校
旧栗山村の土呂部地区。
渓流釣りや深山の山歩きが好きな人以外ではまず訪れることはないでしょう。
標高も925mmと冬は雪に閉ざされるエリアですが、
栃木県民は意外に土呂部の名前は耳にすることが多いと思われます。
気象観測所があり毎日の気象情報などで、
最低気温や降水量の情報を聞く機会が多いのですが、
どこにあるか知らない人も多そうです。

そんな、旧栗山村でも秘境感漂う土呂部ですが、
集落の最深部に分校跡があります。

現在は公民館が建っていますが、
廃校時期と同じ1975年の航空写真にもほぼ同じような建物が確認できるので、
当時の建物を改装しているのかもしれません。
それにしては若干新しいかな。

廃校記念碑がありましたがルピナスの花に囲まれ地元の方がきれいに管理しているようです。

遺構はウンテイにブランコ。
水飲み場のようなものも当時のものかもしれません。
昭和49年3月に廃校になっていますが
開校時期は古く明治10年4月。

土呂部の歴史を調べていたら
この分校に初めてテレビがやってきたドキュメンタリー映像を発見。
1958年の貴重な映像はこちら

映像の最後に出てくる少女は現在68才ぐらいか?
この映像を知っていたら実際に探してみたかったですね。
それにしても映っている子供達のなんと素朴なことか。
土門拳の写真に出てくる子供達と同じ昭和の顔だ。
まぁ、ワタシの子供の頃の写真もたいして変わんないけど…。



















学校横の神社には銅製の仏面があるそうです。



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1959年、教育テレビで取り上げられました (Double Eagle)
2021-02-07 20:51:56
「山の分校の記録」
https://hyocom.jp/blog/blog.php?key=313671
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