廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

宇都宮市 城山南小学校

2016年07月14日 18時18分21秒 | 栃木の廃校
宇都宮市の廃校の数はあまり多くありませんが、
数少ない廃校の中でも珍しい記念碑が残る城山南小学校跡を訪ねました。
訪れたのは2015年4月なので現在とは違っている可能性もありますのであしからず。

城山南小学校は昭和47年に新築移転し、翌昭和48年に明保小学校に校名変更しています。
ですから厳密には廃校ではなく旧校舎跡になります。

明保小学校のHPの学校沿革を見ると
明治6年「明保舎」として荒針村大字七久に創立とありますので、
歴史ある学校のようです。
訪れた学校跡は明治30年6月に移転した場所のようです。
沿革には旧城山村滝坪に移転とありますが、現在の地名に滝坪を見つけることは出来ません。
昭和初期の地形図には瀧の地名と文マークがありますので、
もしかすると誤記かもしれません。

昭和47年に移転していますので校舎等は残っていませんが、
シンボルツリーに門柱、学校新築記念碑が残っていました。

跡地にはゲートボール場になっていますが、
用具置場の小屋の前に学校時代の児童用の木製の椅子がありました。
風雨に打たれかなり朽ちてきていますので、うっかり座ると壊れてしまいそうです。

学校跡を見ている時は気がつきませんでしたが、
校門前の畑の隅に珍しい記念碑を見つけました。
「學道改修記念」と刻された記念碑です。
建立は昭和5年4月1日 主催 長坂農事親交會とあります。
学童のための道を整備した記念碑のようです。現在も地元の人に使われている道のようです。
このような記念碑はあまり見かけませんが、当時の方の教育に対する熱意を感じますね。
モンスターペアレントとかいったいどうなっているのでしょうね。


最初は小さかった木に押しつぶされそうな門柱。





ゲートボール場になってもさすがに切り倒すことは出来なかったようです。





唯一の学校時代の遺構でしょうか。朽ちるのも時間の問題か。



學道改修記念碑 幾分藪になっていますが農道として現在も使われているようです。



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