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さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

THE CANTERVILLE GHOST

2010-01-12 23:14:19 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.7 語彙レベル700 総語数5504


前に Penguin Readers のレベル2でオスカー・ワイルドの同名の作品を読みましたが、
他にも同じ Penguin Readers のレベル4、Macmillan Readers や今回読んだ Oxford Bookworms からも出ています。

Penguin Readers のレベル2 と総語数はほとんど同じですが、こちら Oxford Bookworms のステージ2の方が詳しいような気がします。

この幽霊が過去にいかに人々を恐がらせたかが書かれています。

でも、笑わずにいられないのはやっぱり同じ。

だいたいこの表紙、どんな恐い話しかと思いますよネ。

あんまり恐くて私はいつもこの本の上に別の本を重ねて見えないようにしてました。
この画像ではわかりにくいですが、表紙の幽霊の目玉、赤く光ってるんですよ~。

初めはひっくり返してたんですが、裏表紙にもご丁寧にこの恐ろしい顔が逆さまに印刷されているんです。

でも、この絵とはまったく逆でなんとも情けない幽霊の話なんです。
何度読んでも抱腹絶倒です。

アメリカ人に対する皮肉も込められているのでしょうが、ラストでアメリカ人も正直で欲張りではない品の良い?ところが表されていたので、さすが同じ民族、立てるところは立てるのね、と思いました。

Virginia は優しい子で本当に幽霊にとっては救いでした。


もう少ししたら、Penguin Readers のレベル4(総語数16000語)も読みたいです。



Martin Luther King

2010-01-10 23:42:02 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworm Factfiles (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル1000 総語数9871


子どもの頃、皆さん『世界偉人伝』みたいのをお読みになったのではないでしょうか。

私も小学生のとき、たくさんの偉人の話を読んだ記憶があります。

が、今思い出せるのは、『野口英世』 となぜか 『ペスタロッチ』 と、そしてこの 『マーチン・ルーサー・キング』 だけです。

実は小学校の何年生のときだったか、尊敬する人について作文の宿題があって 『マーチン・ルーサー・キング』 について書いたことがあります。

小学校のときに書いた作文なんて覚えているわけないのですが、これだけは記憶にあります。

たぶん King の非暴力主義を徹底して貫いた姿勢に子どもながら感動したんだと思います。

当時田舎の小学校で 『マーチン・ルーサー・キング』 について書くような子どもはいないということを十分自覚していた超生意気なガキンチョだったんですね。

今ならたぶんこの本は絶対手に取らないだろうなぁ、と思いますが、部長が貸してくれました。

きっと退屈な内容だろうと思って読み出したらトンデモない

なんとなく知っているはずだと思っていることなんていい加減なもので、とても興味深く一気に読んでしまいました。(部長、サンキュでした。)


Martin Luther King の死後40年、やっと米国で初の黒人大統領が生まれました。

ここまでに至る道のりは本当に長い長いものだったと思います。
King を始め多くの人々の努力と犠牲なしにはたどり着かなかったでしょう。

でもたぶん King が思い描いていた "dream" が本当に実現されるのはまだまだ遠い先のことかもしれません。
もし彼が生きていたらテロリズムに対して強い憤りを感じていたと思います。

1980年、Stevie Wonder が Martin Luther King の誕生日を祝日にしようとあの "Happy Birthday" を書きました。
全米50州すべてが "Martin Luther King, Jr. Day" を祝日にしたのはやっと2000年のことです。



THE PIANO

2010-01-09 23:31:06 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.7 語彙レベル700 総語数7000


世界的に有名なピアニスト Sir Anthony Evans の80歳バースディ・コンサートの会場で、サンデー・タイムスの女性記者 Sally Hill がピアニストの生い立ちを聞くという形で物語は展開します。

主人公の少年 Tony は身体は大きいけどのっそりとした口数の少ない特に取り柄もなくあまり利口な子どもではありませんでした。
でも心優しい良い子でした。

当時、ほとんどの子どもたちは13歳で学校を卒業して店や工場で働いていました。

Tony はどこでも働きたくなかったけれど、家が貧しくお金も必要なので6人兄弟の長男の彼は働かなければなりませんでした。

でも彼を雇ってくれるところはなく、母親の知人の Mr Wood の農場で働くことになりました。

ある日 Mr Wood は、新しい車の車庫にしたいので倉庫のガラクタを片付けるように言いつけました。
そこで Tony はピアノを見つけて、美しいメロディがいきなり弾けてしまいます。
一度も習ったこともないのに

Tony は学校に通っているとき、毎週火曜日の Mrs Lark の音楽のクラスが大好きでした。
Tony は上手ではなかったけれど Mrs Lark が弾くピアノに合わせてたくさんの歌を歌ったのです。

このピアノとの出会いで彼の人生は大きく変わっていきます。

まわりの人たちがみんな彼を応援して彼はすばらしいピアニストに成長していきます。


ところで、生まれて初めてピアノを弾いてそれですか
天才とはそういうものなのでしょうか?
(ありえない話ではないですが、一応お話なのであまり固いことは言わないでおきましょう。)

でもその後 Tony は農作業をこなしつつ時間をなんとか捻出して猛練習しています。
やはり努力なしには、このような成功はないですネ。

それから、読む前に表紙を見てかなり不気味なのでホラーかオカルトものだと思ったのですが、内容が予想とはまったく違う『心暖まる系』なので意外でした。

この表紙を見て読むの止めちゃう人がかなりいそうな気がします。
私は逆でしたが。(笑)

それにしても、Tony がコンクールでピアノを弾いているときの描写は感動的です。(ただ挿絵のグランドピアノがどう見ても左右逆になっていると思うのですが…

初めに結末がわかっているので読みやすいし、とてもいい話です。
だんだん多読に慣れてきたかたにもおススメです。

なんだかんだいいながらホノボノとさせていただきました。




A Stranger at Green Knowe

2009-12-27 00:08:52 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数6300

Ping は祖国中国で両親を殺されイギリスに渡ってきた難民です。

また、ゴリラの Hanno はアフリカの森深くで両親や兄姉と幸せに暮らしていましたが、 Hanno が2歳のとき人間に家族を殺されロンドンの動物園に連れて来られ13歳になっていました。

ある日、動物園にやって来た Ping は Hanno に出会って、お互いの境遇を重ね合わせ Hanno に同情するのでした。

夏休み、 Green Knowe という古い家で Mrs Oldknow と過ごすことになった Ping はそこの自然の中で存分に楽しみますが、そんなとき動物園から逃走した Hanno と森の中で再会します。


野生動物と現代人の共生というのはそもそもそれぞれの存在が相反するものなので簡単なことではないです。

中途半端な気持ちで野生動物と接するとお互い不幸なことになりかねません。

Hanno の場合も、おとなしく生け捕られて冷たい壁に囲まれた動物園に戻って生きていくか、殺されるか、究極の選択に迫られていました。

結局、Hanno は突進する牛から Ping を救った後、射殺されてしまったのですが、
Ping は悲しいけれどそれが Hanno にとっては最良の選択だったと思います。

人間のエゴを嫌悪することはいくらでもできますが、今さら原始人のような暮らしもできませんし…

何かで読みましたが、地球の支配者となったものは地球の歴史上すべての者が滅びているそうです。

なるほど確かに

人間の歴史なんて地球の歴史に比べたらホンの瞬き程度
もうすでに人間は破滅の道に突き進んでいるような気がしないでもありません。



TOO OLD TO ROCK AND ROLL SHORT STORIES

2009-12-26 00:56:31 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数5900

次の3編が収められています。

Too Old to Rock and Roll

Invitation to Tea

Party Wall



どれも10代の子どもたちの目を通して、人生、愛、友情を描いています。

う~ん、とっても微妙…

実際にはよくある話ですが、現実ならシャレにならない話ばかりです。


Too Old to Rock and Roll
妻を交通事故で亡くした中年の父親が立ち直ったのはいいけど…
連れて来たのは18歳くらいにしか見えない料理もできないオネーチャンでした。
息子 Greg としてはかなりムカつくでしょうねぇ。

Invitation to Tea
こちらは、本当にシャレにならないです。
中学生くらいの女の子にとって、親の経済状態は成す術もない問題で、そこに友情を持ち込むのは難しいことのようです。
子どものせいではないのにつらい話です。

Party Wall
これはかなりビミョ~。
隣の家の住人(学生たち)の言動を盗み聞きする Daniel の話、というより Daniel の耳を通して?学生たちの恋愛話が語られています。
ごくごく普通の若い男女の話で特におもしろくも何ともないですが、それを(おそらく)10歳前後の子どもが盗み聞きしているという状況がなんだかとっても異様な感じです。
学校から帰宅すると宿題もそっちのけで壁に耳を押し付けている Daniel クン。
一度も顔を見たこともないのに、隣の4人の男女の名前や関係まで熟知しているという、ほとんどストーカーな子どもなワケです。
「おいおい、Daniel 、大丈夫か?」
と思わず口に出さずにはいられません。

あ~、彼の将来が心配だ~