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さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

ONE-WAY TICKET Three Short Stories

2009-12-02 23:59:35 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 1) YL 1.7 語彙レベル400 総語数5494

The Girl with Green Eyes
South for the Winter
Mr Harris and the Night Train


の3つの短編が収録されています。

みんな電車の中で起こった出来事がテーマになっています。

考えたことがなかったですが、電車の中の空間って独特ですね。
車や飛行機とは何か違う微妙な空間が作り出されている気がします。

その中で起こるさまざまなドラマ。。。


The Girl with Green Eyes は、碧色の美しい目の若い妻が、夫と休暇で出かける電車内で一言も話すこともなかった向かい側に座った男と途中下車して夫から去ってしまう話です。

'People don't always need words, young man.' と同席していた子連れの母親が言ったのが印象的でした。


South for the Winter は、主人公の Tom Walsh が電車内で知り合った2人の陽気で親切な米国人女性に知らない間に20万ドルの運び屋にされた話です。

オイシイ話には気をつけろってことですネ。


そして最後の Mr Harris and the Night Train は、ハリスさんが大好きな電車旅行の最中に車内で80年も前の殺人事件の幽霊を見てしまう話です。

ハリスさんはまったく関係ないのにいい迷惑ですなぁ。
でも電車の車掌さんがいい人で真っ青になっている ハリスさん にウォッカを飲もうと誘ってくれます。

その後、ハリスさんは友だちと楽しい休日を過ごし帰りはキライだったバスに乗ります。
バスはゆっくりで人も多かったけれど、ハリスさんは幸せでした。
オシマイ


という3篇のお話でした。

もう少し内容や表現が詳しかったら、もっともっとおもしろかったかな と思いました。



The Lottery Winner

2009-11-30 22:33:50 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms (Stage 1) YL 2 語彙レベル400 総語数5601

この作品はうっかり書評を先に見てしまい、あまり読みたくなくてずっと放って置いてました。

老人や子どもがひどい目に遭うのは気分悪いですよね。

世の中の理不尽さがまかり通って、「所詮、世の中なんてそんなものよ」と思わされるんだろうなぁ、と思ってましたが、読み終わったら予想ほどイヤな気分にはなりませんでした。

やはり「所詮、世の中なんてそんなものよ」とは思いましたが、被害者が泣かされ、犯罪者が高笑い。という話でもありませんでした。

もっとヒドイっちゃあひどい話なんですが…

ラストは、トンビが油揚げをさらう的な話になるのですが、これは世の中のシステムがそうなっているのだから仕方ないです。

でももちろん納得できませんよ、この話。

「弁護士ってどおよ」と思わずにはいられない話でした。(弁護士さんがいらしたらごめんなさい。)

私も何人か弁護士をしている人を知っていますが、実にさまざまです。

日本一(多くの弁護士を抱えている)と言われる弁護士事務所に行ったことがありますが、東京の一等地のそりゃぁすんごいビルディングの2フロアだか3フロアを占めていて、こんなすばらしいオフィス(もちろん一人一室)で仕事できるなんて~と涎が垂れそうでした。

日本の普通?の裁判ではそんなに弁護料は発生しないのではと思いますが、渉外弁護士はかなり稼げそうですよ。

でも日本の大多数の弁護士の先生は、この話のように「メルセデス買う?」なぁんてことには簡単にならない思います。



NEW YORKERS SHORT STORIES

2009-11-29 21:12:08 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数5895

O. Henry の短編集のリトールド版です。


The Christmas Presents
Soapy's Choice
A walk in Amnesia
Tildy's Moment
The memento

の5編が収録されています。

原書のタイトルはだいぶ変えられています。
たとえば、The Christmas Presents は原題が The Gift of the Magi です。

4月に読んだ The Gift of the Magi and Other Stories と2編ほどかぶっていました。

どれも O.Henry の有名な短編小説ですが、
なかでも、The Christmas Presents は『賢者の贈り物』でおなじみの話ですネ。


Oxford Bookworms Library シリーズの裏表紙に短い―ちょっと思わせぶりな―解説が載っていて、うまく書かれているなぁといつも感心します。

A housewife, a tramp, a lawyer, a waitress, an actress - ordinary people living ordinary lives in New York at the beginning of this century. The city has changed greatly since that time, but its people are much the same. Some are rich, some are poor, some are happy, some are sad, some have found love, some are looking for love.

O. Henry's famous short stories - sensitive, funny, sympathetic - give us vivid pictures of the everyday lives of these New Yorkers.


もうひとつ O.Henry の作品で忘れていけないキーワードは、cynical だと思います。

彼の決して幸せだったとは言えない生涯を考えるとなるほどと思えます。


この中で The memento が一番笑えました。
主人公にとってはそれが不幸なことなんですが…

Soapy's Choice は笑い話でよくありそうな話ですが、現実にもありそうでけっこうブラックな話です。

どの話もオチがある中で、A walk in Amnesia (原題 A Ramble In Aphasia)は分かりにくかったです。

主人公の Elwyn Bellford は記憶喪失のフリをしたのか、それともどのあたりから記憶がもどったのか…
「記憶喪失になってもやっぱり疲れる~」ってことなのだと思いますが…
自分でちゃんと読めているのか分かりません。

ネットでいろいろ見てみましたが、書評でも同じことがたくさん書かれていました。

原書を発見したので興味があるかたは読んでみてください。
http://www.eastoftheweb.com/short-stories/UBooks/RambApha.shtml

私は…お正月休みにでも読んでみます。


HENRY Ⅷ AND HIS SIX WIVES

2009-11-24 23:16:34 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.5 語彙レベル700 総語数6335

前に、'Kings and Queens of Britain' や 'Mary Queen of Scots' を読んでヘンリー8世のことが書かれていましたし、歴史の授業で彼の顔を見た記憶もありました。

6人もの妻を持った王ってどおよ

素朴な疑問を抱きつつ読みました。

いずれの作品も Tim Vicary が書いています。

この話は、ヘンリー8世の最後の6番目の妻だった Catherine Parr が語る形式になっています。

ヘンリー8世の遺品である彼宛の5人の妻からの手紙(自分の手紙はなぜか無い)を侍女の Margaret と読みながら Catherine Parr の視点から王や妻たちの印象や思いを語っています。

本当にこんなことがあったのか、かなり作り話っぽいですが、史実に基づいて作者が手紙を創作したのだと思いました。

Queen が King に宛てた手紙にしてはちょっと軽薄な感じがしました。
作品自体わかりやすいし100%フィクションならおもしろいのだけれど一応歴史小説なので、もう少し重厚な方が迫力があってオモシロ味も増すような気がしたんですが…

結局、ヘンリー8世が次々と妻を変えたのは自分の跡継ぎの王子が欲しかったからで、それはしっかりした王が国を治めることによって戦国の世を終わらせて平和な国にしたかったから、と結論付けています。

これだけ奥さんを変えたのに、生まれた男の子は3番目の妻 Jane Seymour との間にできたのちに Edward Ⅵ となる子だけでした。

でも、ブラディ・メアリーで有名な Mary Ⅰ や Elizabeth Ⅰ など彼の娘たちは女王として良くも悪くも名前を後世に残しています。




ANNE of GREEN GABLES

2009-11-23 23:40:10 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数5500

おなじみ『赤毛のアン』のお話です。

ところが私、『赤毛のアン』を読んだことがありません。
テレビでもやってそうですが、見たことがありません。

舞台がカナダのプリンス・エドワード島でグリーン・ゲーブルズという地名?が出てきたことぐらいは知っているのですが。。。

英語多読をしていなかったら絶対読まなかっただろうと思われる物語がけっこうある中でまたしても一つそういう物語を増やしました。

自分でも『赤毛のアン』を読んでなかったというのはうかつであったと思います。
(意外におもしろかったです。)

アンを養子にした Marilla は当初はあまり優しくなかったらしいのですが、
この本ではちょっと気難しい人なのかなという感じはあるものの、初めからいい人っぽく描かれています。

Marilla がアンと暮らすことで心を開いていく過程がこれには書かれていないと部長が言ってました。
ちなみに部長は『赤毛のアン』の大ファンらしいです。

後半、悲しいことうれしいことがあってちょっと盛り上がる感じですが、今ひとつ食い足りない思いです。

本当は『赤毛のアン』には全然興味がなかったのですが、
いつか機会があったらもう少し字数の多いのを読んでみたいという気にさせてくれる一冊でした。