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さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

DEAD MAN'S ISLAND

2009-11-22 23:21:46 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.5 語彙レベル700 総語数5222

デッド・マンズ…?

あれ? 『パイレーツ・オブ・カリビアン』?

じゃないよねぇ…

表紙を見て絶対違うと思いながら読んだら、やはり全然違っていました。

タイトルからも全然予想もできない内容でした。

あらすじを書いてしまうとまったくおもしろくなくなりますので、今日はネタをばらしません。

ただほとんどの書評に、結末は
納得できない
正義はないのか 的なことが書かれていました。

読み終わって、「それもありだよね」と普通に思ってしまった私は倫理観が欠如しているのかも…
と、ちょっと心配になりました。

この作者は John Escott で彼もよくGRに登場する作家です。

Tim Vicary ならどう書いたかなと思いました。
さらに大どんでん返しがあったらおもしろかったのに。

罪は罪。
やはり償わなければならないのです。



The Bronte Story

2009-11-21 23:55:56 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル9600 総語数10000

この作品は、78歳のブロンテ姉妹の父が手遅れになる前に(愛する妻や子どもたちの元に行く前に)家族のことを書き綴るという設定です。

シャーロット・ブロンテやエミリー・ブロンテはそれぞれ、『ジェーン・エア』、『嵐が丘』で有名です。

でもこの本を読んでいなければ彼女たちの生涯など知ることもなかったかもしれません。

作者はまたまた Tim Vicary です。
読みやすくわかりやすいし情景もすぐに思い浮かべることができる文章で、とても興味深く読みました。
ブロンテ姉兄妹は、マリア、エリザベス、シャーロット、男の子のパトリック・ブランウェル、エミリー、アンの6人です。

かれらは愛情溢れる家族でしたが、時代がそうだったのか、よくよく不幸だったのか…

寄宿学校の劣悪な環境の中で、マリア、エリザベスはわずか12歳、11歳で病死します。

父パトリックはマリアのことを賢くて良い子だと絶賛しているので、もしこんなに早く亡くならなければ妹たちより有名な作家になっていたかもしれません。

そしてパトリック・ブランウェルは失恋から立ち直れず過度の飲酒で身体を壊し31歳で亡くなります。

同じ年の3ヵ月後エミリーが翌年にはアンが次々に亡くなります。

シャーロットは父の反対を乗り越え結婚しますが、妊娠がもとで亡くなります。
姉妹のなかで一番長生きでしたが、わずか38年の人生でした。

結局6人の子どもたちは父を残しみんな死んでいったのです。

なんとも悲惨な話です。
でも『エマ』を読んだ限りではそんな悲しみは微塵も感じませんでした。
きっとみんな、楽しいことも悲しいことも受け止めながら一生懸命生きていたのだと思います。

ちなみにこの本の表紙の絵は、ブロンテ家の一人息子ブラウェルが1835年ごろ描いたものだそうです。

左から、アン、エミリー、シャーロットで、エミリーとシャーロットの間にブランウェルが描かれていたのですが、彼自身の手で消されたそうです。

父親は末娘のアンが一番可愛いと書いていました。


'Don't cry, father. I shall be with mother soon, you know. And with God.'
と12歳で亡くなっていったエリザベス。

'Oh, God. I am not going to die, am I? Please don't take me away from Arthur now - we have been so happy.'
そしてこれがシャーロットの最期の言葉でした。



Justice

2009-11-19 23:49:52 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.2 語彙レベル1000 総語数10000

先日 Ireland を読みましたが、こちらはアイルランドのテロリストと女王陛下の馬車の御者とその娘の話でした。

テロリストの女は御者を利用して馬車に爆弾を仕掛け女王の命をねらったのですが、それは失敗し罪のない人々を殺傷してしまいます。

ちょっとテロリストたちの行動が現実的ではなく甘すぎてトンマな感じさえしますが、読み物としてはとてもおもしろかったです。

ネタバレですが…
その御者の娘 Jane はテロリストの犯人たち(2人)に誘拐され、結局最後はもちろん正当防衛ですが、犯人を2人とも殺してしまいます。

テロリストたちは自ら信ずる Justice に基づいてしたことでしょうけれど、Jane の Justice によって死んでいったのです。

Jane が無事救出された最後の場面で、彼女は言います。

'You said there was no justice in this life, didn't you, Dad? Well, those two terrorists murdered five people, and took away your leg and ... and now they're dead! So there is some justice, Dad, isn't there?'

そして彼女は目に涙をいっぱいためて座り込んでしまうのです。

どんな大義があろうとも市民を巻き込むテロは絶対許されないと私は思います。


余談ですが、挿絵のテロリストの顔が本当に憎々しくて Jane に激しく感情移入できました。



CHEMICAL SECRET

2009-11-17 23:57:35 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 3) YL 3.1 語彙レベル1000 総語数10000

Oxford Bookworms Library シリーズの Stage3 を読み始めました。

総語数は Stage2 より少し多いですが、そんなに違いが感じられません。

このお話はフィクションですが、 Tim Vicary の作品です。

実際にどのような有害物質がどの程度の割合で流出すると生体に被害を及ぼすのか、
なんて細かいことはさておいて、
彼らしい社会派小説でした。


非常に貧しい暮らしをしていた2人の子持ちの中年男性( John Duncan )がやっと職に就いたペイント会社は有毒な排水を川に流していた。
その事実を知った John は社長に止めさせようとするが、逆に会社の利益のため(あるいは自分も含めてそこで働く人たちのため、その会社のおかげで潤う町のため)にそれを隠蔽し、会社の片棒を担ぐことになってしまう…

なんともつらいくて悲しい話でした。

John が本当に守ろうとしたのは愛する自分の娘や息子のはずだったのに、必死に働いた結果は彼らに災いをもたらすものだったのです。

でもこういう話、多くの人が経験していることのような気がします。

最近よく起きるさまざまな企業犯罪の影で、どれだけの John Duncan がいることか…

現代社会の中では、いたし方ないことなのでしょうか。

なんともやるせない気持ちです。


IRELAND

2009-11-15 20:54:28 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数7120

アイルランドってイギリスのお隣の国なのに意外によく知らない国です。

以前よく IRA の問題がニュースになっていましたが、最近は聞かなくなりました。

金融危機が起きる前まではずいぶん景気がよいと聞いていましたので、みんなが豊かになると争いも減るのかもしれません。

アイルランドと言えば、印象的なのは、日韓共催ワールドカップサッカーのとき緑色のデッカイ帽子をかぶった人を町でよく見かけたことです。

あれは何かいわれがあるのかしらん…

それとリバーダンスは初めてテレビで見たとき、ちょっとした感動ものでした。

セルティック・ウーマンもスケートの音楽でよく知られるようになりましたネ。

私はあまり小説は読まないのですが(GRは別です)、アイルランドの女流作家 Maeve Binchy (メイヴ・ビンチー)の『幸せを運ぶ料理店』とあともう一つタイトルは忘れましたが読んだことがあります。

それでアイルランドってけっこう洒落たところがあるというのを知りました。


この本も Tim Vicary が書いていたので興味はあまりなかったのですが読んでみたのです。

地形と大まかな歴史や人物、現代の若者像など書かれていました。

IRAのことや、ずっと内戦状態だったわけがこれでわかりました。


アイルランドは美しい国のようですので、いつか機会があれば行ってみたいです。
でも私はギネスは飲めません。


以下、アイルランド関連キーワードです。

U2
Waiting for Godot
Ulysses
Bob Geldof
Gulliver
HenryⅡ