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さりチャンの「英語多読」宣言!!

次は・・・めざせ300万語♪♪
英語で楽しみたい★さりチャンの読書記録★

Ear-rings from FRANKFURT

2009-12-15 23:47:09 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.5 語彙レベル700 総語数6500

できの悪い弟を持った姉の心配(あるいは先入観)と、悪いヤツでも変われるってのがテーマでしょうか。


それにしてもタイトルしか知らずに読み始めたら、「こんな話だったのね~」とチョット意外…

ストーリーの始まりから、姉 Jennifer にお金を無心する弟 Richard はまともに働き続けることもできない、女と金にだらしない怠け者の男としか思えません。

文章もそうだし挿絵もゾゾって感じで気持ち悪いですが、悪人になれるほどの根性?もなさそうでした。

ところが気がつくと彼は、盗品を売りさばこうとする自分の勤め先の社長を捕まえるべく警察に協力をおしまない正義漢に大変身を遂げているではありませんか


ストーリーの展開はおもしろいのですが、この弟クンのキャラクター設定には絶対に無理があると思いました。
なんでいきなりそんな勇気のあるいい人になっているの~~

もちろん人間は変われると信じますけど、この変わりかたは納得できませ~ん。

でもこれけっこう読みやすいのでおススメしちゃいます。



THE DEATH OF KAREN SILKWOOD

2009-12-14 23:51:23 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数5597

この話は実話に基づいたものです。

表紙を開くと最初のページ(序文?)に実話とフィクションの違いが明確に書かれていました。

その違いとは、
フィクションは最後のページを読み終えたとき、すべてが解決されている。
それ以上、見つけ出すことは何もない。

一方、実話はいつもナゾがたくさん残されていて私たちは決して全貌を知ることはできない。

まさに、事実は小説より奇なり。

そしてこの THE DEATH OF KAREN SILKWOOD もただの事故だったのか、それとも…

1972年、カレン・シルクウッドはオクラホマのプルトニウム燃料工場に入社します。
当初はお給料はいいしボーイフレンドはできるしでウキウキでした。
しかし、工場の管理の悪さで労働者が被爆の危険にさらされていることに気づき、組合委員として立ち上がったのですが、工場が隠蔽している証拠資料をニューヨーク・タイムズの記者に自動車で渡しに行く途中、不慮の自動車事故で死亡しました。
その証拠資料は結局見つからずに終わっています。


表紙を見てなんか見たことある顔だなぁと思っていたのですが、本文の挿絵(写真)を見て、若き日のメリル・ストリーブだとわかりました。

ちなみにボーイフレンド役はカート・ラッセルでした。

この話は 『シルクウッド』 というタイトルで映画になっています。

また、『シルクウッド事件』 としても有名らしいです。

彼女は殺されたと思っている人がたぶん100人中99人(ちょっと適当です)はいる思いますが、警察は事故死で処理しているようです。

ただし、遺族は被爆に対する賠償金として130万ドル(当時のレートで2.3億円)で会社側と和解しているそうです。

なお、工場は翌1975年閉鎖されたそうです。
真実は闇の中…
でも誰かが本当は何が起きたのか知っているはずです。

個人は組織の利益のためならあっさり消されてしまうものなのかもしれません。





THIRTY-NINE STEPS

2009-12-07 21:53:58 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 4) YL 3.8 語彙レベル1400 総語数17236

この話は第一次世界大戦直前のスパイものです。

主人公の Richard Hannay はたまたまスパイを部屋にかくまってしまったばかりに事件に巻き込まれてしまいます。

そしてロンドンからスコットランドの高地に逃亡するはめになります。

警察には殺人犯として追われ、スパイグループにも命を狙われて踏んだり蹴ったりの Hannay ですが、読んでいる私はそれほどの緊迫感も感じず、「なんだかねぇ~」とマッタリして読み終わりました。
特にむずかしい単語があったわけでもないのに、読解力が追いつかなかったのかも…

今ひとつ気持ちが盛り上がらないまま読み終えてしまいました。

この作品はヒッチコックが映画化しています。 『三十九夜』という邦題です。

でもいつの間にか、コメディになっていたんですね。

2007年に、ローレンス・オリヴィエ賞、ベスト・ニュー・コメディを受賞しているそうです。

シアタークリエでも来年2月~3月に上演するそうです。

この話をコメディにしちゃうってのもスゴイです。

チラッとブロードウェイの舞台をネットで見ましたが、「然もありなん」。
コメディなら当然そう来るよね、って感じでした。




The Children of the New Forest

2009-12-05 23:26:24 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 2) YL 2.6 語彙レベル700 総語数6621

時は1647年、清教徒革命の真っ只中のイギリス。

クロムウェルの議会派兵士に王党派だった父を殺され、さらに屋敷まで焼かれ森に逃れた Beverley 家の4人の子どもたちの物語です。

家事や畑仕事など一切したことのないお金持ちの子どもたちが慣れない仕事を工夫したり協力し合って生きていく様子が描かれています。

決して悲壮感がなく、むしろこういう生活が羨ましいと思ってしまいましたが、長男 Edward はいつか父と自分たちの屋敷を焼かれた復讐を心に誓っていました。


国王側の立場で書かれているので、クロムウェルが率いる兵士の残虐さが強調されクロムウェルも「どんだけ悪いヤツ?」と思わせられます。

実のところ、いまだにクロムウェルの歴史的評価は議論の分かれるところだそうです。

そこでハタと気づきました。

私はその昔、『クロムウェル』 という映画を見ているんです。

何十年ぶりかで思い出しました。
この本を読まなければ、『クロムウェル』のことなど一生思い出すこともなかったでしょう。

あまりに昔で誰が出演していたかもストーリーも覚えていませんが、クロムウェルが「好きか、嫌いか」といえば、「好き」だったことだけは記憶しています。

調べてみたら、リチャード・ハリスがクロムウェルを演じていたんですネ
彼は『ハリー・ポッター』の魔法学校のダンブルドア校長でした。


GRを読むようになってイギリスの歴史にチョッピリ詳しくなりつつある今日この頃。。。



Christmas in PRAGUE

2009-12-04 23:51:29 | Oxford Bookworms
Oxford Bookworms Library (Stage 1) YL 1.9 語彙レベル400 総語数4734

Prague と plague 、あれどっちがどっち
発音は違ってはいるもののチト紛らわしいですが、[プラハ]と[疫病]です。

プラハはチェコ共和国の首都ですが、私などは『チェコ』といってもピンと来ない方で、どうしてもかつての『チェコスロヴァキア』の首都と思ってしまいます。

子どもの頃からのソ連のイメージが強すぎて、東ヨーロッパってヘタに行けない国々という印象が未だに残っています。

ソ連もロシアになって BRICs などと称されるほどの経済発展を遂げているなんて想像できません。
古い人間です。。。


それはそうとプラハは歴史的建造物が多く美しい街のようです。

行ったことがないけれど、想像するに難くありません。
クリスマスシーズンはさぞかしステキでしょう。

このお話は、1957年のクリスマス、世界が東西の『冷たい戦争』の真っ只中にあった頃、オーストリア国境にほど近いチェコスロバキアの村を舞台に始まります。

そして現在1995年、ハープ奏者の Carol とその夫の Jan 、彼の父の Josef の3人はイギリス、オックスフォードに住んでいます。

オックスフォード・オーケストラがクリスマスにプラハでコンサートをすることになり Carol も演奏することになりました。

彼女は家族みんなで美しいクリスマスのプラハに行こうと考えます。

Jan と父の Josef はプラハ生まれで Josef がまだ若い頃、国を去ってイギリスに渡って来たのでした。


東西冷戦時代のスパイの話か?と思いきや、家族愛の物語でした。

Josef が母国を去った経緯や妻( Jan の母)の死の真相が語られ、さらには死んだものと思っていた息子の存在も明らかになります。

実際にはこんなメデタシメデタシの話はあまりないように思いますが…


このシリーズはいつも挿絵が必要以上に怖いものが多い中で今回のは今までの中で一番普通でした。

女性が美人だってわかるところが当たり前にうれしかったです。


いつか機会があったらぜひチェコに行ってみたいと思いました。