花の名前・木の名前・名前の由来

草花や木についている名前の由来。誰が付けたか分からないけど、知って納得のもの、「?」のもの、いろいろあって、面白い。

核燃料サイクルの50年「夢も夢の話」ETV特・核変換による放射性物質の無害化とは?

2012年06月18日 | 脱原発・原発廃止へ

6.17NHK「ETV特集「核燃料サイクルの50年。タイイトルは、「無限のエネルギーを夢見た2兆円国策の迷走」でした。
▼核武装恐れた米国vs科学技術庁官僚▼高速増殖炉もんじゅの誤算と代▼プルサーマルの罠

資源のない日本が、50年も前から進めた核燃料リサイクル。
初めて知った事実もたくさんありました。
日本とドイツの核武装を恐れて、アメリカが立ち上げた国際会議がありました。それは、プルトニウムを蓄積している日本は、すでに核兵器を作れる技術も資源も持ち合わせている証拠でもあります。

アメリカは、実験の失敗から技術の危険さと高コストであることを認識し、核燃料サイクルの事業化を中止しました。が、日本は莫大な経費をつぎ込んで50年にわたって、事業を進めてきました。

しかし、使用済み燃料でで作られたプルとニュウムは、使われないまま増える一方です。
このため、プルトニュウムを消費するために考えられたのが、その一部を混ぜて使う「プルサーマル」計画です。
今日本では4箇所の原発で使われており、炉心の溶けた福島第一原発の3号機も、このプルサーマル燃料でした。
事故の後、「プルトニューム」が検出されたことは、この燃料との関係があるのかどうかは、分かりませんし、言及されていませんでした。

「科学技術庁」。この組織は原子力の開発のために作られたものだったことも、このテレビで初めて知りました。
TVに出られた方々は、「核武装」には反対で、「原子力の平和利用」ということを、強調していました。
しかし、原子力の怖さについては、あまり触れられていなかったような気がします。

番組の中で印象に残ったのは、たまり続けるプルトニュームの多さと、どなたかが言っていた「核燃料サイクルは夢も夢、理想……」と言っていた言葉でした。

核変換番組の最後にプルトニュームを無害化する実験について触れていました。
丁度、その日の読売新聞に、「核変換 放射性物質を無害化」という記事がありました。
化学物質なので、核に他の物を当てることで、無害な物質に変えようという技術です。
高レベル廃棄物の中には、半減期が214万年もかかる「ネプツリウム」という物質などがあります。
これらの物質の毒性の半減期を短くして、管理の期間を短縮させるのが目的です。

ただ、たとえ10000年から100年に短縮させられたとしても、それでも、その年月はあまりにも長いと思います。
そして今回の事故の「セシュウム除染」には、使えない技術ということでした。

いつどこでだれが原発の「廃棄物」をどのような形で、受け入れることになるのでしょうか。

原発事故の除染による「ゴミ」の行方は?
阿武隈川と阿賀野川流域の粘土質に沈殿した、汚染された土はどうなるの?

そしてこのまま、国策で、あちこちの原発が再稼働され、「廃棄物」がさらに増え続ける?
右の図は「読売新聞」6.17日掲載のものです。

   
ツキミソウ:いつの間にか咲き始めていました ・オオヤマレンゲ:今年はたくさん咲きました ・アマドコロ:下から見るとこんな感じです。

 原発廃炉に向けて