いつか南の島で暮らしたい

ハワイ大好きな夫婦です。ふとっちょ嫁、ももなとんの日ごろのつぶやきです。

WHY SO SERIOUS?

2008年08月26日 | いろんな映画・テレビ・本たち
ども

仕事が忙しく・・・というか、時間が不規則で、がまんをしていたことがあります


映画館で絶対に見たい

だって、あまりにも、すごい反響だから・・・

そして、ヒースのジョーカーに会いたかったから・・・

ジョニーの映画以外で、どうしても見たくて見たくて、
こんなにいじいじしてしまう映画って久しぶり
また、そういうときに限って、仕事があったりしてね

だから、私の渇望は頂点に達しておりました

以前話したかもだけど、
私は映画を一人で見たのは、ジョニーの「ST」が初
あの時は、両親と映画館に行ったが、二人は「陰日向」を見て、
私だけ、どうしてももう一度見たいからと、トッドちゃんに会ってきました


そんな、自立?してない私が、
しかも、トイレが近いんだな・・・


ちょっとあいた時間を利用し、「一人で淋しくない?」というJI-JIに
「そんなことより、見たいのだ」と宣言して、出かけました。


ヒース・・・

私は、別に彼のファンであったわけじゃないです。
でも、「ブロークバックマウンテン」で、興味も持ち、
「チョコレート」「ブラザーズグリム」「カサノバ」と見ました。
なんかね、全部、違う彼が見れる・・・
すごーく、興味出た
これって、私がジョニーを好きな理由と一緒なんですよ

で、特に大げさな演技じゃなくて、サラリと・・・と思っていた。

ところがどうだ

ヒースのジョーカーは

胸の中に手を突っ込まれてね。
ガシっと握られたような気がした私

ジョーカーの大好きな混乱に自分も引き出されてしまったかのような感覚

それは、ヒースが、命を削ってまでして得てしまった、
頂点の演技だからなのだろうか・・・
だとしたら、悲しすぎる気がする

「まるで血管を破裂させてるかのようだった」とスタッフが語る現場でのヒース。

ジョーカーに飲み込まれるのではなく、
サラリと、彼の魅力を放ってくれても良かったのに・・・

彼の死によって、余計に人々の興味を惹いてしまったかもしれないけれど、
それだけじゃないこの作品自体が、すごく、魅力的だった。

「ダークナイト」では正義と悪、その役割分担が不明瞭になる感じ。
バットマンが存在するせいで、
邪悪な存在が自分たちの存在を誇示しようと
ゴッサムシティに集まってくる。

ジョーカーが、バットマンに「Like me」と・・・
「俺と同じ」と言うんだよね・・・うーむ、深い・・・

「I'm not a monster... I'm just ahead of the curve.」
(俺は怪物じゃない。ちょいと先を行ってるだけだ)
これも、また、深くないっすか?

人間は、理性で、なんとなく、良い人の範囲にいたりするけど、
誰でもね、ちょっと先に行くことがあるってことだよね

そうやって、普通の人を試してますよ。映画の中でも・・・

そう、あのジョーカーの傷はなんでできたの?
ってことがね・・・彼の悪を生む理由だったとしたら・・・

ヒースのジョーカーは、
すごい闇の瞳なくせに、悲しい光を放っていて、
悪の権化のくせに、確かに怪物には見えないんだよ

ヒースって、ゴツイってか、大きいイメージの俳優さんなんだけど、
紫色のスーツで、背中を丸めてる姿に色気を感じたりもして


「さあ、オレを轢け殺せ」ってバットマンに真っ向勝負なあたりでは
それは、それはゾクゾクしたです


また、物語では、さまざまな「嘘」が印象的に登場。
「嘘」の多用な効果が描かれるのも大人向きな感じで、
この嘘・・・使い方によってが非常に悪いけど、
「嘘も方便」って言葉があるぐらいね。
大人の都合だけど、別に普通の人も使ってるわけですよね

隣のおかあさんと来ていた、小中学生の二人の男の子は、
アクションシーンはともかくも、少し、がたついていて、退屈そうな・・・

「子供には、わかるまい」と思った私は、
もう、口をあけて魅了されていたわけです


とまあ、また、熱くなってるわけですが・・・

実は、楽しみにしていて、先に見た方のレビューを読みあさっていたわりに、
ちゃんとした公式サイトなんかは見なかった私。(勿論、雑誌なんかも)
街でみかけるポスターもさらりと見ていた。(CMも)

ここがジョニーとは違うところなんだけどね

で、やっちゃったよ
私は「ダークナイト」をてっきり、「DARK NIGHT」だと思っていた

正解は「The Dark Knight」だったのね・・・


だから、映画見ながらも、ずっと、ゴッサムシティーの希望、
正義漢の検事が「光の騎士」と言われていて
最後の最後で、バットマンのことを
「暗黒の騎士」と言って、エンドクレジットへ黒落ちしたときは、

「ウキャーそうか、NIGHTとKNIGHTをひっかけてるのね」と
感心しきりで帰宅。
JI-JIに、得々とそこの部分を解説したわけだけど・・・

ぜんぜん、はなからKNIGHTだったわけね

という、自分バカな落ちもありつつ、

本当は、「ヒースジョーカーが本当にすごいので、見てください」
ただ、それだけってのもありなぐらい
私の感想文は、彼の演技の前では、焼かれた紙幣のごとく無惨なもので・・・

「Why So Serious?」ってジョーカーの高い声が聞こえてくる

あと1作を残すのみとなったヒースの作品を心待ちにしながら、
最凶ジョーカーを脳裏に焼きつけたいと思います

人間の可能性・・・

2008年07月31日 | いろんな映画・テレビ・本たち
ども

映画通の方たちにぜひと言われて、DVDを見ました。
勿論、ジョニーが、「すごい」と言ってるってえのもあります


「潜水服は蝶の夢を見る」

~20万回の瞬きで自伝を綴った、奇跡の実話!  涙きらめく愛の感動作~

2008年1月までに、数々の映画賞の38部門にノミネート。
アカデミーは惜しくもオスカー受賞とはならなかったけど、
他の賞は、獲っていましたね。

ELLE編集長として人生を謳歌していたジャン=ドミニク・ボビー。
しかし、42歳のある日、脳梗塞で倒れ、極めて症例の少ない
「Locked in syndrome」(閉じこめ症候群)に・・・

「ぼくは、生きている。話せず、身体も動かないが確実に生きている」

意識は倒れる前となんら変わらないのに、
自由になるのは、左目だけ・・・

言語療法士や、周囲の助けを借り、
左目の瞬きを唯一のコミニュケーション方法へ。

「死んでしまったほうがましだ」というほどの絶望的な状況から
蝶のように飛躍できるイマジネーションと記憶を頼りに自伝を書き始める。

そんなジャン=ドーの左目となったカメラが
この作品の案内役となってました。

「夜になる前に」でも思ったけど、
この監督は、押し付けがましくないのですよ。
でもね、引き込まれる・・・そんな、映画・・・

作品に興味のある方は、オフィシャルサイトも残っているし、
いろんな方が評論してるので、読んでみてください


なのに、なぜに、私までが、書いてるかというと・・・

本当は、お涙ちょうだいの重苦しい作品になるかもしれないところを
監督のジュリアンシュナーベルは、そうしなかったと私は感じたから。

死と向き合う事が出来るように、あなたを助ける道具だ。

という監督の言葉がまるまる私の頭に入ったからです。

そう、人間の可能性って、すごいんだな
あきらめるのは容易いけれど、あきらめたら、そこで終了

「もう自分を憐れむのはやめた」

そんなジャン=ドーは、自伝を綴ることで、
人々に勇気をくれた。

号泣するのかと思っていました。
でも、私は、いつもの号泣モードにはならず、
なんとなく、清清しい気持ちになったようだった。

これ、表現がみつからなくて・・・
みなさんに、誤解されちゃうかな?

もし、自分だったら、家族だったら、
この状況が清清しいなんて言えるわけはないんだよね
良い言葉がみつからないの・・・

でもね、はじめはありがた迷惑に見えるような最新医療に救われて、
かえって戸惑うジャン=ドーが、
生きることを自分なりに、まっとうしようと変わったのは、
やっぱり、愛に包まれていたからなんだということがステキだった。

家族だけではなく、リハビリの先生や、彼の左目の訴えを綴る人、
それから、彼の人生の思い出、
一人でもがいていたら、絶対にままならない時間を支えているのは、
人間の愛かもしれないということを感じたから・・・

そして、人間は、神から素晴らしい可能性をもらっているなあと
思ったわけです。

その可能性を生かすも殺すも、自分の心持ちひとつというところでしょうか・・・
反省しきりの毎日になりそうですが

できれば、このような、
にっちもさっちも行かない状況になる前に、そのことに気づけたら、
人生はもっと素晴らしいものにできるのかもしれない

その道具にこの作品はなるのだと思います



と、いつになく、まじめモードなんですが・・・

主人公役には、本当はジョニーがなっていたかもしれないこの作品。

ジョニーは、海賊であったがために、ジャン=ドーにはなれなかったわけですが・・・
(髭を剃れないなどの海賊しばりがあったみたいね)
監督のジュリアンシュナーベルの「夜になる前に」で

こんな二役でカメオ出演しちゃうジョニー

本当は、すごーく、演じたかったはず。
ジョニーは、好きな人にはどこまでも付いていくタイプなようだし

原作を読んで、脚本を読んで、
監督のイマジネーションを聞いて、
魅了されないはずはないしね・・・


もし、ジョニーが演じていたらって目線で、
全編見てしまった自分もいます

身体を洗われるシーンでは、が浮遊していましたが・・・
「ジョ、ジョニーだったら・・・」って、こんないかがわしい目線ですみません

そこが見たいということでなく、
ジョニーがやっていたら、どうなったのかな?

今は、長期休暇中のジョニーですが・・・
出演作品の話題は続々。

どんな顔を見せてくれるのか非常に楽しみなんだけど、

「潜水服は蝶の夢を見る」
こんな作品に、ジョニーが出会えることを切に願う私がいました

愛の賛歌

2008年07月14日 | いろんな映画・テレビ・本たち
ども

ジョニーの最新情報もなく
ハワイの話もだいぶ落ち着いてしまったので・・・

また、ボチボチといろんなことをつぶやいていきたいと思います。
勿論、ハワイも続けますけどね~

で、昨日私はこれを鑑賞しました


主役のピアフを演じるは、マリオン・コティヤールさん。
彼女はジョニーの次回作「PE」でジョニーの愛人役です。

マリオンさんのこと、よく知りませんでした。
でも、今年のアカデミーで主演女優賞のオスカーを取ったのが
この「ピアフ」の生涯を演じたものです。

評判はかなり高いようだけど、
PRとか見ていては、あまり触手がのびなかった。
ただ、マリオンさんの変貌ぶりには目をみはっていました。

だって、本来の彼女は

超綺麗だわあ~

でも、まゆげ細くして、そんなに美人って感じでもないピアフを演じるって・・・
って思ってた。

しかーし、見てよかった

ピアフさんのことも、かの有名な
「愛の賛歌 Hymne a’lamour」と「ばら色の人生 La vie en rose」
ぐらいしか知らない、うとい私なので、
彼女の生涯というものに初めて触れたこともあり、
生い立ちの部分や、スターとして表舞台に立った彼女の闇というか、影の部分を見て、
それなりに、「だから、心に響く歌なのかな?」と思ったぐらい

映画通ではないので、作品の評論はしませんが、
と言いつつも・・・一応・・・

本当は結構レジスタンス運動をしていた彼女の部分とかは触れず、
薬漬けになったり、荒れてしまった経緯は(モルヒネはリウマチからみたいだけど)
彼女の生い立ちからなのか、恋愛からなのか・・・とか、
見てる側に勝手に考えさせる感じで、
結構、人の一生を描くのは時間的に難しいよねと思う

そんな感想なのに、
こうして書いているのは、マリオンさんの演技に魅了されたから
この一言についきます。

ピアフの20歳から晩年までを演じた彼女。
150センチだったとされるピアフ。
いつも、首を前に出して、背をまるめて、歩き方も変
そんな外見で真似できることはとことんって感じです。
(でも、マリオンさん本当は165センチだって

外見ばかりでなく、
あばずれ風の部分から、
生涯の恋人とも言えるボクサーのマルセルとの日々のかわいい部分や、
歌に自分の生い立ちが投影されるのか、
人をうならせる歌を奏でる彼女の表情を見事に演じてたと思う。

47歳で亡くなったピアフは、長年の生活がたたってか
実際は20も上に見えたようで・・・
そんな、おばあさん状態のピアフも、よく出してました。

そんなわけで、演技派というのでしょうか?

マリオンさんと、
「表情で魅せる男」「変幻自在の男」ジョニーとの競演が
待ち遠しくなったのは言うまでもありません

ところで、私は日本語の愛の賛歌を
若かりし頃カラオケで歌っていたやつです
気持ちよくなるとね、
ついつい、唄いあげたくなるのよ

「あなたの燃える手で、あたしを抱きしめて」
幸せ絶頂な歌と思われていて、日本では結婚式でも歌われるそうなり

でも、今回、この「愛の賛歌」号泣でした

だって、本当は、あなた以外は何もいらないと思ったマルセルとのことだった。

しかも、彼は、
「早く会いたいから、飛行機で飛んできて」というピアフの気持ちに応えたら、
飛行機事故に遭って、帰らぬ人に・・・

その切ない、信じられない場面で
あの「愛の賛歌」が流れた

二人は離れているときに、文通していて、
「愛してくれたら、死んでもいい」ってピアフさんは綴っていた。

妻子あるマルセルさんと決別するために書かれた曲とも言われてるそうです。

その歌詞が、探してみたらありました。
長いけど・・・全部・・・載せます。

「青空が私たちの上に落ちてくるかもしれない
 大地が崩れ去るかもしれない
 そんなことはどうでもいいの、
 もしあなたが私を愛してくれれば
 世の中のことなんてどうでもいい
 私の朝が愛で満たされる限り
 私の体があなたの手の下でふるえる限り
 世間の大問題もどうでもいいの
 ねえあなた あなたが私を愛していてくれるのですもの

 私は世界の果てまで行ってもいい
 髪を金髪に染めてもいい
 あなたがそうしろと言うのなら
 月を奪(と)りに行ってもいい
 大金を盗みに行ってもいい
 もしあなたがそうしろと言うなら
 祖国を売ってもいい
 友達を捨ててもいい
 愚かだと笑われていい
 私は何でもするわ
 あなたがそうしろと言うのなら

 いつの日か人生が私からあなたを引き離し
 あなたが死んで 私から遠くへ行ってしまっても
 そんなことはどうでもいいの 
 あなたが私を愛してくれれば
 だってこの私も死ぬから
 無限に広がる青空のなかで
 私たちのために永遠が待っている
 天国には何の問題もない
 ねえあなた 私たちは愛し合っているのよね
 神は愛し合っている人間を結び合わせてくれる」

読むだけで、泣けるのですが・・・

しかもこの曲は、マルセルが死んでしまった後、
その悲しみいっぱいの中で歌われたらしい

日本の歌詞を全部覚えてないけど、
心のひだに入る歌ではあってね・・・

でも、このフランス語の意味を知ると、深いです。本当・・・

あなた以外何もいらない~って歌っていたよね。日本語も・・・

いやあ、こんな気持ちに
人生で一度でもなれることって
たとえ、その結末がすべてハッピーでなかったとしても、
素晴らしいことなのかもしれないです

え?なんで、若い頃歌っていたかって?
JI-JIに出会って、嬉しかったからです。
以上


追加

この映画には、ピアフの幼少時代をかわいがる娼婦役に
エマニュエル・セニエさんが出ています。
ポランスキー監督の嫁さんで
「ナインスゲート」でジョニーと絡んでいましたなあ。
悪魔かなんかで・・・

というぐあいに、ジョニーと競演したり、
マリオンさんもハリウッド進出はティムの「ビッグフィッシュ」だったりと
ジョニーに結びつくラインを発見すると
もう、どうしようもなく飛びつく状態です

そのおかげで、この頃、いろんな映画を見たりしていますので、
たまには、レビューしていきまーす