As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

新国立劇場「椿姫」11/6ソワレ

2007年11月07日 | Ballet
新国立劇場「椿姫」
2007年11月6日19:00~ 新国立劇場オペラ劇場

【マルグリット・ゴーティエ】 スヴェトラーナ・ザハロワ
【アルマン・デュヴァル】 デニス・マトヴィエンコ
【デュヴァル卿】 ゲンナーディ・イリイン
【伯爵】 ロバート・テューズリー
【プリュダンス】 西川貴子
【ガストン】 イルギス・ガリムーリン
【ナニーヌ(召使)】 神部ゆみ子
【村人】 小野絢子/井倉真未/福田圭吾
【ジプシー】 川村真樹
【ジプシー】 寺島ひろみ
【メヌエット】 マイレン・トレウバエフ
【アラブ】 寺島まゆみ
【アラブ】 冨川祐樹
【チャルダッシュ】 遠藤睦子/西山裕子/丸尾孝子
【タランテラ】 高橋有里/吉本泰久/江本 拓

日本ではなかなか全幕上演されない「椿姫」。どんななんだろ~と期待いっぱいで観に行ったのがいけなかったのか・・・ うう~ん。

まずもって物語の構成がよくない。登場人物の心情が掘り下げて表されていない。例えばアルマンはマルグリットに一目惚れしてからどんなに長い間恋いこがれて、ようやく告白にたどり着いたはずなのに・・・。マルグリットは本当は老公爵の庇護を受けていて、退屈していて、大嫌いな伯爵に迫られ続けて辟易としてるとか・・・。そんな2人でなければ、激しい深い恋にはならなかったはずなのに。

場のつなぎ方がまた間が悪い。物語に入り込めない。さらに音楽はつぎはぎだから、メッセージ性に乏しい。最後はえ?これで終わり?どこで終わり??と思ってしまった・・・

さらに、アラブやらメヌエットやらが気分を壊してくれます。パンフレットには「おとぎ話ではない、生身の人間の話を・・・」と書いてあったけど、ここで、各国の踊りや、ましては笑いをとろうとするところがあっては、物語を壊してしまいます。これは悲劇なんだから、少なくとも笑いはいらなかったと思います。ましてや、伊達男のマイレン君をお笑いに使うとはますます許せん!

個々の踊りは良かったと思いますよ。ザハロワは美しいし(娼婦というよりはお姫様だけど)、マトヴィエンコも着地の足音をほとんど立てない軽やかな踊りで素晴らしかったです。コール・ドも美しい。だけど、なんだか全体的にちぐはぐ感が拭えない・・・

「椿姫」という演目だけに、張り切って明日もチケットを取ってあるけど・・・・。あ、でも酒井はなさんの演じ方はまた違うはず・・・・・・・・

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