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気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

マリインスキーバレエ「眠れる森の美女」12/3 ヴィシニョーワ&コールプ

2009年12月03日 | Ballet
2009年12月3日(木) マリインスキーバレエ「眠れる森の美女」

音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付 : マリウス・プティパ (1890年)
改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ (1952年)
台本 : イワン・フセヴォロジスキー
マリウス・プティパ
装置・衣裳 : シモン・ヴィルサラーゼ
指揮 : ボリス・グルージン
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出演≫
オーロラ姫 : ディアナ・ヴィシニョーワ
国王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王妃 : エレーナ・バジェーノワ
デジレ王子 : イーゴリ・コールプ
求婚者たち : コンスタンチン・ズヴェレフ
        : マクシム・ジュージン
        : アレクセイ・チモフェーエフ
        : デニス・フィルソーフ
リラの精 : エカテリーナ・コンダウーロワ
優しさの精 : マリーヤ・シリンキナ
元気の精 : アンナ・ラヴリネンコ
鷹揚さの精 : エレーナ・ユシコーフスカヤ
勇気の精 : ヤナ・セーリナ
のんきの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
ダイヤモンドの精 : ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク
サファイアの精 : マリーヤ・シリンキナ
金の精 : アンナ・ラヴリネンコ
銀の精 : エリザヴェータ・チェプラソワ
悪の精カラボス : イスロム・バイムラードフ
カタラビュット / ガリフロン : ソスラン・クラーエフ
家来 : アナトーリー・マルチェンコ
フロリナ王女 : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
青い鳥 : アレクセイ・チモフェーエフ
白い猫 : ヤナ・セーリナ
長靴をはいた猫 : フョードル・ムラショーフ
赤ずきん : エレーナ・ユシコーフスカヤ
狼 : アナトーリー・マルチェンコ
子供たち : バレエ シャンブルウエスト (指導:今村博明,川口ゆり子)


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【上演時間】 約3時間40分    【終演予定】 22:10
プロローグ 30分 - 休憩 20分 - 第1幕 30分 - 休憩 20分
第2幕 40分 - 休憩 25分 - 第3幕・アポテオーズ 45分


う~ん、これぞクラシック中のクラシック!演出、美術、踊りの水準、すべてにおいてもっともオーソドックスかつ完璧なプロダクション。

休憩が3回もあって、上演時間が3時間40分という長丁場にもかかわらず、ディヴェルスマンもしっかり堪能できたのは、自分が成長したのか・・・いや、やはりマリインスキーの素晴らしさゆえだろう。

プロローグ
衣装はゴージャスで申し分ないのですが、ロシア人であっても結構きつい感じのズラのオンパレードにしばし眼を奪われた。新国立の眠りを観て、西洋人のズラは日本人にはきつすぎ・・・と思ったものだが、この古風なズラはロシア人をもってしてもだめなんだと納得。

それはさておき、妖精たちの踊りでまずそのレベルの高さにうなってしまった。中でも、眼をひいたのが「のんきの精」ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク。リラの精のエカテリーナ・コンダウーロワは踊りも素晴らしいが、背が高いのでまさに妖精たちのリーダー格の貫禄十分(笑)。妖精たちが横一列に手をつないで踊るところでは、お隣の「のんきの精」のヴァレーリヤ・マルトゥイニュクが小さいので踊るのが大変そう?と思ってみていたが、難なくこなしていた。さすが。

カラボスのイスロム・バイムラードフも良い味だしていた。あまり大きな動きがないのが残念。もうすこしインパクトあっても良いと思うが。
その手下たちはゾンビ・・・(^^;) そんなだっけ? ふくろう?(こうもり?)隊が回るためだけに出てくるのがおかしかった。

第一幕
これまたコール・ドの男子の金髪のズラがものすごかった・・・・ヴィシニョーワはプリンセスの気品があって、きらきらで美しかった~ その美しさに子供たちまでもでれでれ(笑) 一方、オーロラは自分の美しさに酔っていて、求婚者たちのことはまーーーったく眼中になく、まさに単なるバランスの支えであったような・・・・(^^;) 

そのバランスはそれほど長くなかったけど、踊りは音楽とぴったりと一体化していて、特にその颯爽とした脚さばきがオーロラの若々しさと美しさの象徴しているようだった。


第二幕
ここからが長かった・・・・!

ようやく王子登場。

今日は席が遠かったので、コールプの濃さがわかりにくく、ひたすらノーブルな王子に観えた(爆)。しかも彼はサポートが上手い。サポートしながらのピルエットはいずれもすごい回転数でしかもフィニッシュもきっちりと決まっていたのは、もちろんヴィシニョーワの力もあると思うが、コールプのサポートも良かったのだと思う。

ここでのヴィシニョーワは、さっきの初々しい少女からは一転、妖艶な雰囲気で、王子はそれにやられたんじゃないかと邪推してしまう(笑)。
リラの精の船には上手から下手へ移動するぐらいの短時間で、階段を登っていくと、そこにはカラボスの手下たちが待ち受ける。この辺りはもう集中力が切れてて、どう戦ったのかちょっとおぼろげ。

紗幕の後ろでゾンビたちを剣で蹴散らし、階段の奥に進み・・・この後だったか前だったかですごく長い間奏があって、集中をそがれたなぁ


第三幕・アテオポーズ
結婚式に招待された様々な客人たちの後に入ってきたオーロラとデジレ王子。オーロラは長いローブにロングドレス。巻髪をつけていて、すごくゴージャスな美しさ。この後のディヴェルスマンの間に着替えるのだろうけど、一瞬のためになんて豪華な衣装なのだろう。

ディヴェルスマン。ダイヤモンドの精のヴァレーリヤ・マルトゥイニュクとサファイアの精のマリーヤ・シリンキナが素晴らしかった!!銀のエリザヴェータ・チェプラソワは音楽からの遅れがちょっと目立った。

白猫ちゃんは脚が細くて長~い。手の使い方がちょっと好きになれなかったな。にゃんこの手なら、指は曲げた方がそれっぽく見えると思う。演技のせいか?振付のせいか?そんなにファニーじゃなかった。これはその後の赤頭巾ちゃんと狼も。赤頭巾ちゃんが動きはかわいくしてるんだけど、妙に色っぽいダンサーだった・・・・

ブルーバードは最初はどっすんどっすんしてて、大丈夫?と思ったが、ヴァリエーションではものすごく軽やかでしなやかで素晴らしい踊りだった。サポートがあまりうまくないのかな。オブラスツォーワのフロリナ王女はとにかくキュート。オーロラが見たかったなぁ。


そして、完璧に美しくまとまったPDD。それぞれの踊りも素晴らしいのだが、ここでもコールプのサポートのうまさに感嘆。彼はやはりダンス・ノーブルであった。フィッシュ・ダイブがないのね・・・

最後のエンディングで舞台奥に噴水が上がってびっくり。大仕掛けだわ~

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