As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

マリインスキー・バレエ「オールスター・ガラ」12/11

2009年12月11日 | Ballet
2009年12月11日(金) 19:00~21:55
オールスター・ガラ

昨日のガラよりは今日の方が演目と演者のバランスが比較的とれていた。
残念ながら、メインのヴィシニョーワが一番ミスキャストだと感じた。
昨日のカーテンコールの切り上げに相当クレームがあったのか、今日は各演目少なくとも2回は出てきてくれて、最後の幕もじ~っくり待って降ろされた。すばやい改善で大変よろしい。
4日間完走出来た自分も結構えらい!?が、それだけ満足度の高いツアー内容だったからこそ耐えられたのだろう。

≪シェエラザード≫ [45分]
音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
振付復元:イザベル・フォーキン,アンドリス・リエパ
装置・衣裳:アンナ・ネジナヤ,アナートリー・ネジニー
シャリヤール王 : ウラジーミル・ポノマリョーフ
王の弟 : カレン・ヨアンニシアン
宦官長 : ロマン・スクリプキン
ゾベイダ : ディアナ・ヴィシニョーワ
黄金の奴隷 : イーゴリ・コールプ
オダリスク : アナスタシア・ペトゥシコーワ
       : エフゲーニヤ・ドルマトーワ
       : リュー・チヨン

コールプさん、どうしちゃったの?野性的な魅力でゾベイダを虜にする・・・という解釈なのだろうが、踊りが荒すぎ。着地がどっすんどっすんで、崩れおちるようになる場面も多く、怪我でもしているのかと思うほど。帰宅して思わずルジマトフの同演目のDVDを観て、全然違う~~~~~!!と叫んでしまった。奴隷なのだけど、エレガントなセクシーさがないとぉぉぉ!
一方ゾベイダのヴィシニョーワはまぁ悪くないのだが、濃い彼女がこの役をやってもいまひとつそのまんまでおもしろくない。そして、比較してしまうといかにロパートキナの腕の動きがすばらしいかわかってしまった。
演奏は今日も相変わらず。主犯格ホルン退場せよって感じでした。
カーテンコールが3回だったかな?昨日のロパートキナ&コルスンツェフにももっと拍手したかった。


≪シンデレラ≫ 第2幕のパ・ド・ドゥ [8分]
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:アレクセイ・ラトマンスキー
エフゲーニヤ・オブラスツォーワ  ミハイル・ロブーヒン

やっとオブラスツォーワの魅力全開、堪能できた。昨日とはうってかわったような伸びやかさ。何よりキャラがシンデレラにぴったり。長身細身の女性ソリスト陣の中にあって、小さくてかわいらしい彼女の存在は実に貴重だと思った。
ロブーヒンはサポートが上手。素敵な王子様だった。

≪ロミオとジュリエット≫ バルコニーの場面 [8分]
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:レオニード・ラヴロフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  エフゲニー・イワンチェンコ

テリョーキシナはなんでもこなせるのね~。テクニックはあるし、こういう演技もできてしまうのに関心。
マクミラン版を踊ってみてほしい。

≪チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ≫ [10分]
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョージ・バランシン
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ

この演目にやや食傷気味。サラファーノフの連続ザン・レールがものすご~~~~いことに。
ソーモワのフェッテは蹴りだしの後足を引くのが遅いから蹴りだしが目立つのかもと思った。

≪瀕死の白鳥≫ [4分]
音楽:カミーユ・サン=サーンス/振付:ミハイル・フォーキン
ディアナ・ヴィシニョーワ

肘の使い方がだめだった。ちょっとカラスっぽく見えてしまった。


≪ザ・グラン・パ・ド・ドゥ≫ [9分]
音楽:ジョアッキーノ・ロッシーニ/振付:クリスティアン・シュプック
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ

参った。始まるまで信じられなかったけど、ロパートキナ様がこれをやってしまうんだ。しかもかなり完璧に、そしてに楽しそうに
最後はさすがにピロピロ笛じゃなくて、紙ふぶきだった。きれいにまとめたわね。是非笛でやっていただきたかった。
カーテンコールもノリノリだったロパートキナ様。ありがたかったけど、本音を言えば彼女の踊りを観る機会は非常に限られているので、もっと他のまじなのが観たかった
[休憩 20分]

≪海賊≫ 組曲 [35分]
華やぎの国~メドーラのヴァリエーション~オダリスク~パ・ダクション~コーダ
音楽:アドルフ・アダン,ほか/振付:ピョートル・グーセフ
装置:テイムラス・ムルヴァニーゼ (補佐:ミハイル・シシリヤンニコフ)
衣裳:ガリーナ・ソロヴィヨーワ
メドーラ : ヴィクトリア・テリョーシキナ
コンラッド : ダニーラ・コルスンツェフ
アリ : ウラジーミル・シクリャローフ
ギュリナーラ : エフゲーニヤ・オブラスツォーワ
オダリスク : マリーヤ・シリンキナ
       : ヤナ・セーリナ
       : エリザヴェータ・チェプラソワ

指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ 管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団



テリョーキシナとソーモワの格の違いがはっきりとした。
ソーモワもテクニックはあるのだが、容姿が恵まれていることに慣れすぎているのか、魅せ方が下手だとおもった。
その点テリョーキシナは自分を美しく見せる手法をとてもよく研究していて、ソーモワよりもむしろ華がある。
連日の公演で主役以外はかなりお疲れ?オダリスクのエリザヴェータ・チェプラソワは危ういところが多かった。

最後には出演者全員が出てきてのカーテン・コール。ロパートキナ様は最後までノリノリだった。
天井からはものすごい数の紙テープとふぶき。コールが終了した幕の中から出演者たちの歓声!それを聞いた観客席からまた拍手が沸き起こった。なんか良いな。こういう感じ。
次回の来日公演は2012年とのこと。すごく先のようで、すぐなのかな。

最新の画像もっと見る