11/13 シュツットガルト・バレエ団「ロミオとジュリエット」
振付:ジョン・クランコ
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
本日のマチネはキャスト的に期待感がないのか?結構空席がありました。でも、私的にはかなり大満足でございました。
キャスト
まずはロミオ役のジェイソン・レイリー君かっこいい~!!トロント出身ということでしたが、ちょっと肌が浅黒くてラテン系。。カリブ系な感じ。笑顔の白い歯がまぶしい! しかも、スタイルが良い~♪ 足がきれい! バルコニーのシーンでは胸のはだけた(?)白いシャツにタイツなのですが、それがばっちりと決まっていました。 胸毛もなくてつるりん。。!合格!(何が?) はっ!もちろん、踊りも良かったですよ!
そしてジュリエット役のエレーナ・テンチコワは先日「オネーギン」でオルガ役観て、がたいの良い人だな~とジュリエット役からはずれたイメージを持っていたのですが、とっても可憐でした! ロミオと出会う前のあどけない少女から、恋によってしっかりとした意志を持った大人の女性として成長したジュリエットをとてもはっきりと演じていたと思います。
残念だったのはマキューシオのエリック・ゴーティエ君。ロミオとベンヴォーリオと一緒に三人で同時にトゥール・ザン・レールを何度も繰り返すシーンがあるのですが、一人で半回転足りず、着地してから向き直るので、毎回ワンテンポ遅れてしまうのです。 マキューシオってテクニックのある人がやる役だと思ってたんですけど。
衣装・舞台装置など
全体を通して、衣装がとても美しく印象的でした。キャピュレット家とモンタギュー家が色分けされていてわかりやすい(笑) キャピュレット家の舞踏会ではキャピュレット家サイドの人々が黒ベースに金の飾りが付いたドレスなどで、コール・ドが並ぶと壮観。やはりチュチュよりもオーガンジーのふわふわとかドレスが好きです。
舞台装置がちょっと変わってました。 舞台のやや奥に
ローマ水道(わかります?)のような高架の廊下?が横切っていて、これが市場、お城(家)、バルコニーに墓場などさまざまなな形で活躍するのです。 一部をせり出させてこれがバルコニーになった時はちょっとびっくり。ABTのガラで観たときはバルコニーが舞台の右側で、袖に隠れてしまって一部見えなかったシーンがあったのですが、今回はバルコニーが正面やや右よりぐらいだったので、視界良好ばっちり! 階段がついてなかったので、ジュリエットはどうやって降りるのかしら?と思っていたら、ロミオがお姫様だっこで降ろしていました。そして別れ際にジュリエットを抱き上げてバルコニーに戻した後、自分はバルコニーにぶら下がって、懸垂しながら別れのキス!す、すばらしい!!!お部屋についてるバルコニーだったら、階段がない方が自然だし、お姫様抱っこも懸垂キスもよりラブラブな感じでとても良い演出だと思いました。
クランコ版とマクミラン版
について語りたいけど、マクミランのビデオを見直してから近日中にアップいたします~
****<主なキャスト>******
キャピュレット家
キャピュレット公: ローランド・ダレシオ
キャピュレット夫人:メリンダ・ウィザム
ジュリエット: エレーナ・テンチコワ
ティボルト: イヴァン・ジル・オルテガ
パリス: ニコライ・ゴドノフ
乳母: ルドミラ・ボガート
モンタギュー家
モンタギュー公: ディミトリー・マジトフ
モンタギュー夫人: クリスティーナ・パザール
ロミオ: ジェイソン・レイリー
マキューシオ: エリック・ゴーティエ
ベンヴォーリオ: マリジン・ラドメイカー