As I like it

気の向くままに。。。 ダンス・バレエの関連トピックが一番多いかも。 by nao@momojrt020327

Jason Piper

2005年04月28日 | My favorite dancers
Jason Piper(ジェイソン・パイパー)

出会い: 2005年4月 マシュー・ボーンのSwan Lake10周年ツアー日本公演でThe Swan/The Stranger役で、細身だけど無駄のない美しい筋肉としなやかな踊りに一目ぼれ。 かなりやんちゃそうだけど、意外と礼儀正しいジェントルマンそう。

Biography:
ダンサーとしては異端児。。かな。ダンサーとしての実績と言えるものはほとんどない?かも。 色んな形でメディアには露出していたようですが。 しかし、さすがマシューが見初めたシンデレラ・ボーイだけあって、その踊りはかなりすばらしいです。

ダンスは土曜舞台学校でバレエ、タップ、アクロバット、モダンを学んだのが始まり。しかし、7歳の時に「疲労した(7歳で!?飽きたってことかな)と女の子たちと更衣室を一緒に使うのが嫌だった」ため、ダンスを止める。 

ダンスを再開したのは12歳のとき。 レスターシャー州の学生バレエ育成プログラムのバレエ教師であったヴァレリー・エグリがナイトン・フィールズ・ダンス・アンド・ドラマ・シアターに彼を推薦し、そこでスー・ローゼンバームの元でコンテンポラリー・ダンスを始める。 ジェイソンはここでとても良い出会いと経験をしたようです。「もし今僕のダンスにアドバンテージがあるとすると、それはここ(ナイトン・フィールズ・ダンス・アンド・ドラマ・シアター)での経験によるものだ。」と語っています。 時期は不明ですが、ロイヤル・バレエ・スクールに入学するも、「ラグビー・サッカー禁止。 (学校の?)プールも閉鎖中で当分使えない」と言われて2週間で退学。故郷のレスターへ戻ってラグビーに熱中。多分ダンスのレッスンは続けていたのでしょう。 しかし、「17歳の時、レスターのクイーンズ・カレッジでラグビーをやってたんだけど、『仲間たちは今や(成長して)すごく大きくなってる』ってことにある日突然気付いたんだ。もしまともにタックルを受けたら、まじで怪我してしまう」で、ラグビーを止めてダンスに絞ったわけだけど、結果的には「バレエの方がもっと怪我する」ことになったようです(笑)

その後ナショナル・ユース・ダンス・カンパニーに所属し、さらにロンドン・コンテンポラリー・ダンス・スクールでコンテンポラリー・ダンスの3年間の優等学位のコースを修めるためロンドンへやってきました。しかし、ジェイソン君、大人しくレッスンのみに励む訳がありません。 3年生の時に(学校と同じ)ザ・パレス劇場を本拠とするリチャード・アルストン・カンパニーで踊り始めたのです。 同級生たちが卒業の準備をしている時に、のんびり?カンパニーと中国ツアーに出たりして。でも、「I got a 2:1 though(成績のことかな?ちゃんと学位は取れたってこと??)」だそうです。 この頃の舞台の評価がBallet.coの記事にあります。
Richard Alston Dance Company : Red Rum, Rumours, Visions, Brisk Singing - March 1998
ジェイソン君、注目されてたみたいです。
Richard Alston Dance Company: ‘Red Run’ ‘A Sudden Exit’, ‘Roughcut’- October 1999
ここでもかなり高い評価を得てます。


しかし、このリチャード・アルストン・カンパニーもカイリー・ミノーグの「フィーバー」世界ツアーに参加するために退団。それから、ポルトガルのCompanhia Portuguesa de Bailado Contemporaneo in Portugalで1年間過ごし、ジャズ・エクスチェンジのシェロン・ウェイと活動するためロンドンへ戻った。

プログラムによると、映画出演は ジュード・ロウ主演「Alfie」(2004年)、ジョニー・デップ主演「Neverland」といずれも2004年に公開されたもの。ということは撮影は2003年かな。”振付活動も積極的に行っており、2004年には「Demonizing Delilah」、「Anger Management」を発表している”ということですが、このあたりの活動はちょっとまだ調査不足。そのうち書き足します。

興味の赴くまま?いろんなことに手を出してたジェイソン君。自分には計画性と定期収入がないということにふと気付く。 らくちんで小金が稼げる仕事を探し、生まれて初めて大きなダンスショーのオーディションを受けてみることに。 ツアーに参加してコール・ドなんかでちょこちょこ踊って過ごそうと思っていたら、マシューが見初めて主役のオーディションを受けるように言われてしまう。 らくちんな仕事を探していたはずのジェイソンだったけど、マシューにさんざんおだてられてすっかりその気になってしまい、まんまと主役の座を射止めてしまった。

マシューの狙いはずばっと当たったわけだから大したもんですね~。 マシューってキャスティングもうまいのね。




The Stage Online: People - Jason Piper

Times online - Health fitness - How the fit and fabulous stay that way: Jason Piper, 28

より、筆者編集。

Swan Lake まとめ

2005年04月28日 | Other shows
終わっちゃったね~。 今回はアダムじゃないから。。と気合が入っていなかった前半戦は当初チケット1日分しかとってなくて、しかも結局仕事でいけなくなってしまった。。でも、あとはオケ付き1回でいいやぐらいのノリでした。 しかし!こんなことでいいのか?と3月末に急に思い直してオケ前の分を取ってみました。 いきなりホセ&クリスの異色コンビでかなりとまどいました。 かなり微妙な気持ちになりました。 

初のオケ付き分はジェイソンが観たいな。。と願いましたが、はホセ&ニール。 しかし、これがすばらしく良くて、ここで改めてこの作品に惚れ直しました。 ジェイソンを名前的に"George Piper Dances"のメンバーだと思い込んでいたため、当初から彼が観てみたい。。という思いもあり、さらにチケットを2公演分買いました。 結果最後は2回ともジェイソンに当たり、おまけに首藤さんまで観れてしまった。 満足☆ しかし、こうなるともっともっと観たかった~と激しく後悔。 ラスト2週間になって盛り上がるなんて。。なんて私ってあほ~ 思えば前回はアダムが絡んでいたから、冷静さを失っていたかも。 作品自体の力とかそいういったものを考える余裕がなかった。。ジーザス・パスターも良かったけど、アダムの影に潜んでしまっていた。。。 (首藤さんは好きじゃなかった)

他の方のレポを見ると、千秋楽はかなり良かった模様。。次回こんなことがあったら絶対会社を休んででも千秋楽に行こう!!

ところで、以前はほとんどなかったボーン作品の鑑賞記録系サイト。 改めて検索してみると、かなり増えてる~ ブログが浸透してる功績でもありますね。皆さんかなりディープにSwan Lakeにはまってます。 

ニュー・アドベンチャーズ Swan Lake 4

2005年04月26日 | Other shows
26 Apr 2005, New Adventures "Swan Lake" @Bunkamura 4回目

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー : ジェイソン・パイパー
王子 : クリストファー・マーニー
女王 : ニコラ・トラナ
執事 : アラン・モーズリー
ガールフレンド : ソフィア・ハードリー
幼年の王子 : ギャブ・パーサンド

東京千秋楽前日。 私にとっては千秋楽。 もう一度ジェイソンを観たいけど、どっちだ~!!と祈るような気持ちでキャスティング表をみると、ジェイソン&クリスだ! 幸せ~♪♪♪♪

しかし、2幕のパドドゥ途中であれ?ジェイソン調子悪い?との思いがよぎりました。 決めるところはきちんと決まっているのだけど、所々力が抜けたようになるのが目に付くのです。 でもソロはきれいに決まった! ジェイソンの踊りは柔軟性も跳躍の高さもないかもしれないけど、一切の無駄のない筋肉による俊敏さ、手足の先までの隙のなさ、そしてバランスの良さによる安定感。。。静止したポーズがとても印象にのこります。 大柄好きの私には珍しくその踊りにほれ込んでしまいました。 最後のコーダ。 舞台奥から王子と二人で駆け上がってきてジャンプする前にちらっと王子を振り返た仕草に胸がきゅっとなった。 スワンの愛を感じたのです。。 きっちり最後のリフトも回転決まって感激。。2幕が終わった後は王子のように夢見る瞳になってしまった。。

さて、お楽しみの3幕ストレンジャー。 ん~やっぱり金曜よりオーラがない。。気がする。。。なんだか辛そうに見える。 でも、アドリブの投げキスやスペインの手拍子に合わせるのは忘れてない。 あれ~??と思ったのはその後。 立ち上がって、スペインの踊りの後ろにいる各国の王女たちに愛想を振りまきながらイタリアへ移動するシーン。 ジェイソンは立ち上がってすぐに舞台袖に入ってしまったのです! で、しばらく出てこなくて、ぎりぎりのタイミングで奥から登場。 辛うじてイタリアと絡み始めました。。どうしたんでしょう??? チャルダッシュはそつなくこなしていましたが、次に女王が手袋をとってパドドゥを始める時。。。ここは目線が大事なシーンなのに、ジェイソンは息を整えるようにうつむいたまま王子を手で制止するような動きをしました。 すぐに女王の方へ駆け寄ってなんとかパドドゥ開始。。。段々動きが良くなって、後はすっかり元通りでした。 タンゴは良かったです~ 王子を弄ぶような視線。。スワンを思わせる身のこなし。。そして冷酷に突き放す。。。あ~王子が悶えるのもわかっちゃうような。。 そう言えば、最後に王子が女王とストレンジャーを引き離すところで、クリス王子はちゅーしないでただ倒れるように抱きついていってました。

第4幕のジェイソンスワン。。好きですね~ ベッドの下から現れた後、手負いな感じがほんとに良く出ているし、そっと王子と寄り添おうとするところが、愛があっていいのです~。 SWANたちと戦うシーンではあまりに勢い良く「シャー」したので、一部観客から笑いが漏れたような。。こらっ!せっかくいいところなのに! 慟哭の表情、徐々に力尽きていく演技。。何度観ても毎回心打たれます。。。。欲を言うなら、最後の幕をもうちょっと遅らせて欲しい。。。ちび王子と安らかに天国に旅立つ表情がもっと観たいのよっ! 

すみません。はっきり言ってジェイソンしか観てませんでした。。クリス王子は。。え~っとほとんど印象にないです。。ごめんなさい。 首藤さんを観た後ではかなり印象が薄くなってしまった感が。。 カーテンコールで最初に主役の二人が登場し、舞台中央から前に歩み始めた時、ジェイソンはクリスの肩に手をかけて、観客に手を上げた後頬にキスしてました! 二人のコンビは最後なのかしら?

ニコラ・トラナ以下は先週半ばからずっと出っ放し。。同日マチネとソワレもこなして何連投???。。さぞかしお疲れのことでしょう。 あと1日怪我なく無事に終わりますように。


ニュー・アドベンチャーズ Swan Lake 3

2005年04月22日 | Other shows
22 Apr 2005, New Adventures "Swan Lake" @Bunkamura 3回目

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー : ジェイソン・パイパー
王子 : 首藤 康之
執事 : アラン・モーズリー
ガールフレンド : ソフィア・ハードリー
幼年の王子 : ギャブ・パーサンド

ついにジェイソンに当ったばかりでなく、なんと首藤王子! なかなか興味深い舞台になりそう。。と期待を膨らます。

首藤王子。 正直言って、一昨年の彼のSwan役は評価できなくて、どんなものなんだろうと不安でしたが、とても良かったです。 王子の衣装がお似合い。 私には線が細い印象なので、王子役のイメージに合います。 踊りも、バレエのテクニックがにじみ出る(?)踊りで、特に1幕の王子の部屋での女王とパドドゥは王子の心の葛藤を最も良く表現出来ていると思いました。 2幕の白鳥とのパドドゥの踊りもきれいに決まっていました。 表情も豊か。 白鳥と出会った喜びや最後の狂気と絶望の表情も良かったです。 あ、時々なんですが、うろたえるような場面で手の仕草が女の子ちっくで、んん~??と思うところもありました。

さて、待ちに待ったジェイソン・スワン。 もう最高でした! パンフレットではドレッドヘアな白鳥?と思ったのですが、この日は短めのモヒカン??トサカ?以外はほとんど剃ってました。。かなり大胆です。 ジェイソンの体は筋肉以外の無駄なものが一切なく、とても華奢。 その体が鞭のようにしなるその踊りはとても力強く、それでいて指先、足先まできれい。 あと、片足でのバランスがとても良くて、2幕で良くでてくるアラベスクで、ぐらつくことがまったくありませんでした。

そして、ストレンジャー役の時はフェロモンバリバリの悪っぷり。 あちこちにアドリブが入っていて、女性ダンサーへの色目の飛ばし方(?)がものすごいんです。 王女たちにはもれなくキスしたように思いますし、3回転してテーブルにジャンプ座りする時には回りに投げキスを飛ばしてから、回転を始める余裕ぶり。 スペインが近くに来てポーズを決めた時にはそのウェストに手を差し伸べたり、投げキスするし。。 3幕最後の男女の踊り合い?のところでも、女王が両手を「ぱっぱっ」と振るのに自分も一緒に合わせて同じ動きをしてみたり。。女性ダンサーもみんな彼のペースに引き込まれて、いつも以上に色気を出していたように思いました。 ジェイソンはインタビューで「ストレンジャーは過去の嫌な自分みたいだ」って言ってましたが、要は。。プレイ・ボーイだったってことでしょうか??? 確かにとても動きが自然でした。。 逆に王子に対しては挑発的な態度といたぶり方がすごい。。 

一転して4幕。 ジェイソン・スワン、傷ついて弱った感が良く出ている~! そんな中でも必死に王子を守ろうとする。。。引き裂かれ、力尽きてベッドからスワンたちの中へ倒れこむところの表情が印象的でした。 

すっかり彼のファンになった私です!(あ、アダムがもちろん不動の首位です)

4/26追記: 日は違いますが(24日のマチネ分)同じようなキャスティングでのコメントしていらっしゃるブログ見つけたので、リンクしてみました。

ニュー・アドベンチャーズ Swan Lake 2

2005年04月20日 | Other shows
19 Apr 2005, New Adventures "Swan Lake" @Bunkamura 2回目

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー : ホセ・ティラード
王子 : ニール・ウエストモーランド
女王 : ヘザー・レジス・ダンカン
執事 : アラン・モーズリー
ガールフレンド : リー・ダニエルズ
幼年の王子 : ギャブ・パーサンド

本日は私のSwan Lake観劇史上初のオケ付きです!!! 前回は2列めの端の方だったこともあり、舞台全体に目がいかなくて、細かいところばかりが目に付いてしまった。 本日は2階席とかなり後方でしたが、返って舞台全体を自然に観ることが出来、フォーメーション、照明、舞台装置、すべてが融合しているほんとにすばらしい作品であることを改めて実感。 ホセ・ティラードの胸毛も汗も気にならず。。。!というか今日の舞台は出演者すべての息が良く合っていて、最高の舞台だったと思います!

私のお初シリーズでは、王子ニール・ウエストモーランド。 いいです~! ロンドン公演以来ホセ&ニーるのコンビが多いと聞いていましたが、今日のホセは先日よりもずっと踊りやすそうで、二人のラブラブ感が良かったです。 ニールの王子がDVDのスコット・アンブラー以来かなり好きになりました。 全般的に大人しい印象ですが、徐々に感情が高まっていく感があるし、踊りもいいし、何より容姿がいいですね! (結局ただの面食い?) ところで、今回の公演で観た王子は二人とも、3幕の最後に女王からストレンジャーを引き離した後、ぶちゅーってストレンジャーにキスするんですね~ 二人ともほんとに王子は白鳥を(性的に)愛しちゃってるという解釈なのでしょうか? それとも演出が変わったのかな? キスがないと、白鳥は単に憧れの象徴という感じに仕上がる気がします。 どちらも好みです。

女王のヘザー・レジス・ダンカンは踊りの技術面ではバリバリバレリーナではないけれど、よく踊れていたし、何より女王のおばちゃんのいやらしい色気が良く出ていて良かったです。 これも私が女王に求める重要なファクターなので、かなり合格!

今日はSWANたちも良かったです。 ビッグ・スワンの中にいて多分イタリアのエスコートの人。。(多分アシュレイ・ベインだと思います) 踊りにキレがあって、どこにいても目に付きました。 ところで、本日の幼年の王子役のギャブ・パーサンドの名前がSWANの中にはなかったのですが、出てましたよね?? 一人「シャー、シャー」言ってて、SWANたちの闘争心を掻き立てていたような。。気がしたのですが。。? 確かに最後のカーテンコールではSWANメイクはしてなくて、「あわてて落としたのかな?」とか思ったのです。。。

肝心のオケ! 時々音がよれったり、出なかったりするのもご愛嬌。 生の音楽の響きってやっぱり違います。 お金出すから、絶対このステージは生オケでやってほしいです!


サラ・ブライトマン&アジアン・フレンズ

2005年04月17日 | Concerts
2005年4月17日(日) 17:00~ @パシフィコ横浜

上演時間1時間半。。うち半分は「フレンズ」たちの演奏。。4分の1は東京フィルの演奏。。残り4分の1がサラ・ブライトマン。。。ってほとんど出てないじゃないっ!といきなり文句を言ってみましたが、いやいやすべてすばらしかったです~!!! 

最初にサラ・ブライトマンが2曲歌った後で、チェン・ミンが登場。 3曲を演奏。 二胡の音とオーケストラがマッチして美しく響きました。 癒される~ 再びサラ・ブライトマンが登場し、また2曲歌った後で、東儀秀樹登場。3曲を演奏。 これまた、笙(しょう)、ひちりきの音とオーケストラの融合。。すばらしい~!!! 

もちろんサラ・ブライトマンの歌はすばらしかった~!! 後半、「オペラ座の怪人」からのナンバー、蝶々夫人の「ある晴れた日に」をベースにしたもの、最後はやっぱり「Time to say good bye」。。。鳥肌が立ち、感激の涙が浮かべてしまいました。 アンコールは1回だけ。 3人の共演。 先に東儀さんが「ひちりき」は歌を歌うような気持ちで演奏する。。と解説してらしたのですが、その通り、サラの歌声とちょっとバッティングしてた感が。。

コンサート終了後、あまりに感激して、帰りにチェン・ミンのCDとサラ・ブライトマンのDVDを即買い。 東儀さんのは人が多すぎて挫折。 早速アマゾンで発注しなくてわっ!と思った私です。

(曲名は後でちゃんと書きます~)


マシュー・ボーン作品はバレエなのか?

2005年04月14日 | Other shows
去年のAMPによるSwan Lakeはアダムが出ていたので、アダムのカテゴリーに入ってます。 はて、今年のNew Adventuresによるものはどこにカテゴライズしようかな。。と考えたときに、私にとってはバレエとは言えないなぁ。。とふと思いました。

確かにボーン作品はバレエで上演されている演目や音楽をベースとしているし、主役級の人たちはバレエの基礎がしっかり入ったや能力の高いダンサーでないと踊れないような振り付けではある。でも、私が思うバレエ作品とはバレエのテクニックを魅せるための振り付けが多く盛り込まれている。 しかし、ボーン作品では、踊りのテクニックを魅せるよりは物語の表現が主目的となったいるし、コール・ドにはバレエのテクニックといった要素がない。 こういう観点からすると、ボーン作品はいわゆる「バレエ」とは言えないと思うのです。。。私の中では「ダンス・アクト」-台詞や歌のないミュージカルという位置づけなのです。 
ちなみにアダムの「危険な関係」も同様のカテゴリーだと考えています。 したがって、アダムの「世紀のダンサー」、ウィル・ケンプの「バレエ界の貴公子」なんてキャッチフレーズには、ものすごく違和感があります。。。そんなの私だけなのでしょうか。。。?

とは言え。。これは上演するカンパニー次第かもしれません。 バレエ団がボーン版「Swan Lake」をやったら一体どんな風になるんだろう。。。観てみたい!!!! 実際に色んな男性プリンシパル・ダンサーが踊ってみたい。。と言っているのを聞いた(正確には雑誌などで読んだ)ことがあります。 いつの日か上演権をニューアドベンチャーズ以外にも開放して欲しいな~


ニュー・アドベンチャーズ Swan Lake 1

2005年04月08日 | Other shows
8 Apr 2005, New Adventures "Swan Lake"@Bunkamura

ザ・スワン/ザ・ストレンジャー : ホセ・ティラード
王子 : クリストファー・マーニー
女王 : ニコラ・トラナ
執事 : ピーター・ファーネス
ガールフレンド : リー・ダニエルズ
幼年の王子 : サイモン・カレイスコス

なかなか予定が合わず、今頃初鑑賞となってしまいました。 久しぶりのSwan Lake。 前奏曲が流れ始めるともうわくわくです。

幕が上がってしばらくして窓の外に現れるThe Swan。 顔がちょうど枠にあたっていて、腕の動きしかわかりませんでしたが、随分きっぱり、はっきりした動きです。 大きさとしてはアダム・クーパーと同じぐらい? 後の像の除幕式で全身がわかるわけでしたが、うむむ。。白く塗ってるはずなのに、なんだか美しく感じられない。。。そして幼年の王子から大人の王子へ変わる時。。。はっきり言って違いがなくてわかりませんでしたっ! 知ってるからいいんだけど。 お隣の席の方は最後のカーテンコールの時に「王子って二人いたのね~」って言ってましたよ! 本日の大人の王子役のクリストファー・マーニーはあまりに小柄。。。幼年の王子役はだいたい小柄なswanさんがやるものなのでしょうが、王子役を考慮してもうちょっとなんとかしてほしい。。。!

女王のニコラ・トラナ、いいです~! やっぱり女王役はしっかりとクラッシックを踊ってきた人にやって欲しい役柄です。 踊りの優雅さが違います! 一方、ガールフレンドの方はちょっと役作りが中途半端な感じがしました。ダンスもいまひとつな感じが。お笑いのところはやけに大げさなんだけど。。 

さて、劇中バレエはセットが少し変わっていて、ロイヤルボックスが見やすくなってました。 携帯電話など演出もちょっと変化あり。 ロイヤルボックスの幕?は今いちかな~。 空席の方がいいと思いました~ 木こりが踊りも演技も下手すぎ! 素人??と思ってしまったのは私だけかしら??? 

Swankバーも演出や踊りに変更がありました。 ちょっとまとまりない感じに見えたのですが。。。公演プログラムにこのシーンの登場人物解説があったのがおもろしかったです。 追い出された王子のソロ。 良かったです~。 踊りがしなやか。 女王とのパ・ド・ドゥではちょっとわからなかったな~

さて、いよいよThe Swan登場! ホセ・ティラード。。。な、なんと!胸毛がある~!すね毛がある~! アダムはちゃんと剃ってくれてたのに。。。いや~ん。 しかも、ティラードさんてば。。ビール腹? とっても細いのに下腹がぽっこりしているような~。。そしてかなり汗っかき。。。そんな外見の好みばかり言っててはいけませんね。 肝心の踊り。 えぇと、滞空時間の長いジャンプ、きれい伸びた手先や足先はさすがという感じ。 ソロの踊りは舞台が狭く感じられる大きな動き。 一方、王子のクリスもがんばっていい踊りをしているのですが、二人の身長差によるバランスの悪さがどうにも。。。他の白鳥さんたち。。う~ん、全般的にダンスの質が随分落ちているような。。みんなお疲れなのかしら? 動きに切れのない方が多く感じました。

第三幕の見所は王女たちの新しい衣装。全員黒。。しかもドレスではなくパンツが多いのにちょっと驚きました。。 スパンコールはとても素敵に輝いてしたが。。特にスペインがマタドールのようにパンツになって、振り付けもそれに合わせるように変わっていたのがかなり違和感。。。 さて、ティラードのThe Stranger、身長があるし見栄えがしますね~。 お顔の雰囲気は若い頃のトラボルタに似ている気がします。 3回転テーブル乗りはきれいに決まりました♪ 最後の見せ場、女王とのテーブル越え。 一発目のテーブルが前に出すぎて踏み切れず、見送り。 その後3つは無難にこなしました。 テーブル越えって4回だっけ? 最後のピストルの音の大きさにびっくり。1発になっててよかった。。

第四幕。。今日はこれが一番良かったように感じました。 ティラードの傷を負いながらも王子といるために必死でSwanたちの攻撃に立ち向かうSwan。。。慟哭のところではかなりぐっと来ました。

。。ということで、好き嫌いがかなりはっきりした舞台でした。 次はジェイソン・パイパーが見たい!!