幸せの1ページ

児童書の映画化。ジョディが主演ではなく、美少女になってきたアビゲイルちゃん主演です。ジョディは珍しくコミカルな一面を見せてくれ、ジェリーは一人二役に挑戦して成功しています。

2008年　日本　ファミリー、アドベンチャー、コメディ
2008年9月18日　ワーナーマイカル・シネマズ・新百合ヶ丘
監督　マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット
原作　ポーラ・メイザー
出演　アビゲイル・ブレスリン（幸せのレシピ、リトル・ミス・サンシャイン）、ジョディ・フォスター（ブレイブ・ワン、フライトプラン、羊たちの沈黙ほか多数）、ジェラルド・バトラー（３００<スリーハンドレッド>、オペラ座の怪人）
（出演作品などは私が観たものに限る）

海洋学者の父親（ェラルド・バトラー）と二人で南の孤島に住むニム（アビゲイル・ブレスリン）は11歳の元気な女の子。その島の緯度や経度も秘密なんです。ニムは動物たちと自然に囲まれて生活していますが、冒険小説のアレックス・ローバー（ジェラルド・バトラー）のファンでもあります。一方、作家のアレクサンドラ・ローバー（ジョディ・フォスター）は小説の中の主人公とはまったく逆に、完全な引きこもりの潔癖症。彼女が調査のためにパパに送ったメールを受け取ったニムは助手だと思われてしまいます。パパが海洋調査に行ったまま帰って来ないためニムはアレクサンドラにSOSを送るのですが・・・。

まるでジョディが主演のようなポスターや宣伝でだまされた人が多いのでしょうが、これは夏休みのファミリー向け映画として公開すべきでしたね。私は洋画は出来る限り字幕で見たいという派ですが、これはファミリー向けに吹き替えと両方にすべきです。字幕じゃ子どもには無理！こんなに楽しい映画なのに～。
最近は必死で戦う女性を演じているジョディが、今回は完全なヒッキーであり、なかなかなドジ振りを発揮してくれるコミカルな演技ですね。コミカルな中にも、眉間にしわを寄せて消毒スプレーを撒き散らしたりするのは、彼女らしかったです。
アビゲイルちゃんは、すっかり幼児体形から少女らしくなってきて、美少女路線まっしぐらですね。今後の成長振りが楽しみです。生き生きと孤島での生活を楽しみ、パパがいない間の留守を守り、観光客を阻止する作戦に出る勇敢で賢い少女が、きらきらとしていました。
ジェリーのパパぶりも、よろしい。どうやっても、娘の元に帰ろうと必死でヨットの修理をする姿が印象に残ります。また、インディジョーンズばりの冒険者アレックスを演じていキメましたね。帽子に濃い顔立ちが映えていました。実際に彼が冒険する物語を見たくなるような・・・。
小説の中のアレックスと違って、作家のアレクサンドラは女性だし、ちっとも頼りにならないとショックを受けるニムがアレクサンドラを受け入れられるまでの過程が丁寧に描かれていないのが残念でした。しかし、孤島で暮らすニムとアパートで引きこもりのアレクサンドラの生活を交互に映すことで、実は二人は同種の人間だと観客にはよく分かるのです。この二人がお互いを理解して、受け入れられるところが物語の山場だったのでは？もちろん、冒険が目を楽しませてくれるのですが・・・