ももママの心のblog

猫が大好き。有料老人ホームで生活相談員をしています。映画が好きだけど、なかなか見られません。

スター・トレック

2009-07-04 | 映画 さ行
1966年に始まったテレビシリーズ「スター・トレック/宇宙大作戦」を再構築。船長のジム・カークの生まれるところから、青年期を描く。このシリーズは映画より絶対にTVシリーズが面白いと思っている私です。これは見逃せないと、前から狙っていました。実はドクター・マッコイが好きなんですよ~。レアでしょ?

2009年 アメリカ SF、ヒューマンドラマ、アドベンチャー
2009年6月24日 ワーナーマイカル・シネマ・新百合ヶ丘
監督 J.Jエイブラムス(クローバーフィールド/HAKAISYA、M:i:Ⅲ、アルマゲドン)
出演 クリス・パイン、カール・アーバン、ザカリー・クイント(HEROS/ヒーローズ)、エリック・バナ(ブーリン家の姉妹、ミュンヘン、トロイ)、ウィノナ・ライダー、ゾーイ・サルダナ(ヘイブン堕ちた楽園)、カール・アーバン(ロード・オブ・ザ・リング)、レナード・ニモイ
(出演作品などは私が観たものに限る)

惑星連邦のUSSケルヴィンで艦長代理を勤めたジョージ・カークは自分の命と引き換えに、多くの命を救った。その中に、生を受けたばかりのジェームス・T・カークとその母もいた。その後、ジェームス・T・カーク(クリス・パイン)は才能のある士官ではあるが、喧嘩っ早くて無鉄砲なためにトラブル続きの青年に成長した。緊急事態発生時も謹慎中で待機するはずだったが、友人の軍医・マッコイ(カール・アーバン)の機転でUSSエンタープライズに乗り込むことになる。初代艦長パイクの下、サブ・リーダーのスポック(カール・アーバン)と出会うのだった。同船にはスールー、ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)、チェコフも乗船しており、やがてスコッティにも出会うことになる。

再構築なので、従来のシリーズとは矛盾するところがあって、ファンとしては合点が行かないところが少々あります。しかし、お馴染みのクルーたちの若き日の姿に出会えるとなると、胸がワクワクします。実は私は、ちょっとしたトレッキーなんですよね。TOS(The Original Series)は何回見たか分かりません。今も、BS2でデジタル・リマスターを放映中ですが、見逃さないようにしているんです。映画版のスター・トレックは少々クルーたちの(特にミスター・スポックの)人物造詣が違っていて、納得がいかないことがあるのですが、これはどうなんなんだろうと、気になっていました。
さて、TOSのジム・カークは宇宙のあちこちでDNAを撒き散らすナンパ男です。異星人の女性とのキスシーンがやたら多く、士官時代も色んな女性と浮名を流したことが伺えるエピソードも多いです。また、格闘シーンも多く、武器の使用も上手い。今回はキスシーンはスポックに持っていかれましたが、若い頃から喧嘩ばっかりしていたってことでバックグラウンドが分かってきたということですね。残念なことにクリス・パインは(フェロモンむんむんの)ウィリアム・シャトナーとは似ていないのですが、それも次第に気にならなくなります。
また、私のお気に入りのキャラとしては皮肉屋・ドクター・マッコイがいます。世の中を斜に構えている大人な男なのですが、今回は彼のバックグラウンドも分かってきました。愛称の「ボーンズ」の由来も分かりましたしね。演じたカール・アーバンの目元が、確かに(今は亡き)デフォレスト・ケリーを彷彿とさせます。残念なことにカールは「ロード・オブ・ザ・リング」でエオメルを演じたくらいに、マッチョな男です。ハリウッドの俳優さんらしく、鍛えていてやたら胸板が厚い。そこがデフォレスト・ケリーとかなり違って最後までちょっと気になっていましたが・・・。
今回のキャスティングのキーは、スポックかもしれません。耳の尖ったバルカン星人とのハーフの彼は、このシリーズのアイコンとも言えます。よく知らない人にも「あの耳のとんがった異星人」だけで、分かっちゃう。なので、キャストはあのメイクが似合って、しかもレナード・ニモイに似ていないと話にならないのです。しかし、これは予想以上にザカリー・クリントが当たり役。似合いすぎます。この人を見るためだけにでも、続編を希望したいくらいです。
フェンシングの得意なスールー、通信係として才能を発揮したウフーラも、才気目覚しいチェコフも若い頃から活躍したのだと納得できる筋立てで、オールドファンもうれしいです。箱に入る前の(瀕死の大怪我をして体を失ってしまったため、体の代わりに箱に入るんですよね~)パイク船長に会えたのもうれしかったし、もっと古い時代を描いた「エンタープライズ」に出演したジョナサン・アーチャーがアーチャー提督として、名前が出てくるとか、その犬が・・・って話もあり、コアなファンとしては「ビーグル犬のポートスか~」とひとり納得。その他、「コバヤシマルの試験」など、ファンとしては、にんまりさせてもらいました。私が気が付かない小ネタもたくさんあったと思いますよ。
突っ込みどころは満載だし、「再構築」ということで、バルカン星の運命が大きく書き換えられていて、やや不満も残りますがあれだけのトレッキーを背後にかかえたこのシリーズの「再構築」は、至難の業だったと思います。“Good Job!”と言ってあげたいです!
個人戦が多かったTOSの雰囲気を残し、格闘シーンもあくまで個人戦。(予算の限られたTVシリーズのため、セットはしょぼいし、人がたくさん出で来る乱闘シーンは皆無なのです)これこそ、スター・トレックらしさです。パラシュートのシーンからの続きで、なかなか演出も良かったと思います。
欲を言えば色々あるのだけど、新規ファンにもオールドファンにも喜ばれる映画を作り上げたのはお手柄です。続編を希望します。


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2 コメント

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こんにちは♪ (ミチ)
2009-07-09 08:04:59
ももママさん、トレッキーだったんですね~!
私はテレビもうっすらとしか覚えていないのですが、昔の映画は鳴り物入りだったわりには面白くなかったような気がします。
今回の再構築された映画はかなり好みに仕上がってました~。
続編も楽しみです♪
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映画はイマイチ (ももママ)
2009-07-10 22:07:58
でしたよね。すでにキャラが別物になっていました。TVシリーズはちょっとB級風味でしたが、哲学的なテーマも含まれていて、時代の雰囲気も反映していて興味深かったと思いました。
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