土曜日、娘の保育園のクラスメイトHちゃんとMちゃんのお宅と、近所にある椿山荘の庭園へほたる鑑賞に出かける。夜七時に待ち合わせしたときにはまだ明るかったが、少したつと暗がりの中に何匹かのほたるが点滅し始めた。たぶん百人くらいの人が見に来ていたと思うが、最初はじっと動かずに点滅していたほたるが発光しながら飛んだりすると、歓声が上がっていた。野生のほたるやその幼虫は、私の実家のあたりでも子供の頃に何度か見たことがあるが、八〇年代に入ってからは道路工事や耕地整理が進んだせいか、すっかり見られなくなっていた。田舎にいる同級生のFacebook経由の情報によると、いまでも場所によっては棲息しているところがあるらしい。
椿山荘は現在は藤田観光が経営しているとのことだが、元々は山県有朋が造営したもの。