牛込日乘

日々の雜記と備忘録

どこまで続く…。

2011-02-03 00:37:38 | Weblog

 冬の寒さも底を打ったの感あり。
 土曜から娘がインフルに感染し、ようやく元気になったと思ったら今夜から妻が高熱を発してダウン。まあ、狭い部屋の中にいて感染しない方が不思議ではある。



 ここ数か月ほど我が家では東京新聞を購読しているのだが、昨日と今日は金正男の独占インタビューが掲載されていて驚く(記事の一部)。もっとびっくりするのは記者に対する受け答えが非常にしっかりしていて、言葉の選び方からうかがわれる「ここまでは言っていいだろう」という判断が絶妙というか、非常に<賢い>ことである。正直に言って、十年ほど前に日本への不法入国で報道されたときの写真などからは、とてもそんな人間には見えなかった。私は北朝鮮の政治状況については通り一遍のことしか知らず、金正男の立場がどういうものなのかよくわからないのだが、

-社会主義理念と世襲は矛盾しないか。
 「中国の毛沢東主席でさえ世襲をしなかった。そのため中国は発展したと言ってもいいだろう」
-世襲のため、逆に北朝鮮は国力が落ちてしまうのでは。
 「(祖父、父に次ぐ)三代世襲は社会主義理念とは合わないと、私は以前も指摘した。父もそう言って反対していた。なぜ世襲になったかは分からない。そういう選択をしたのは、北韓としても内部要因があったと思う。体制の安全と円滑な権力継承を実現するため、三代世襲を行うしかなかったのではないか。何よりも重要なのは北韓内部の安全だろう。北韓の不安定は周辺の不安定につながる」

というようなやりとりを読むと、かの国のことをステレオタイプな独裁者が支配する単純な国と決めてかかるのは危険なように思われる(誤解のないように言うが、別にこれは誉めているわけではない)。