牛込日乘

日々の雜記と備忘録

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2008-04-09 00:48:19 | Weblog

 気がつけば四月も上旬が終わりつつあり、さらに気がつけば私の会社員生活も十五年を越えている。私が新卒で入社したときに配属になったのは「電算室」という部署で、今となってはその名前にある種の感慨とともに、決して小さくないジェネレーションの断絶を感じずにはおれない。そこにいた一年の間にCOBOLのプログラミングやら何やらをやっていたはずなのだが、もう、本当に何も覚えていない。

 一応、出版社という名前の付いた会社に入ったつもりでいたため、「どうしてSEのまねごとをしなけりゃいけないんだ?」と腐りつつも、一方で「よく分からんが、これからはコンピューターの時代になるだろうし、まあ考え方だけでも知っておくか」という妙な開き直りもあった。実際、中学生の頃はBASICでプログラムを作ってみたり、大学卒業時もコンピュータ関係の会社に就職しようと思っていたこともあったくらいで、基本的にこういうことは嫌いではないのである。

 当時(九〇年代前半)のPCのスペックというのは現在の基準で言えばお話にならないくらいのもので、だいたいWindows 3.1以前のMS-DOSの時代で、さらに言えば仕事で使っていたPCには、MS-DOSですらない某メーカーオリジナルのCASだかAPCSだかという変なOSが搭載されていた。いまのタワー型PCの大きさくらいの外付けハードディスクが確か30MB(注・GBではない)くらいで、それでも上司が「ちょっと前に比べてすごい容量になったもんだ」と感心していたのを覚えている。フロッピーディスクというのも個人使用レベルではほとんど見なくなったが、これもまだ五インチや八インチのものが健在で、というよりむしろ主流は五インチだったように思う。

<つづく>