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長期インプレッション:GAERNE FUGA ライディングシューズ

2019-09-25 12:18:56 | 長期インプレッション

購入当初は記事にするが、その後どうなったか、検索ワードや閲覧の多いものをメインにピックアップし、ある程度長期間使ってみた感想を纏めてみた。

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GAERNE FUGA Green 27cm 2019年3月購入@27,540 Amazon

参考記事

GAERNE FUGA Green

Fuga、履き出し前のプレメンテナンス

Fugaと2千キロ

2019/8 ガエルネフーガと2000kmツーリング

GAERNE FUGAの紐の結び方に関する考察

長期インプレッション:GOLDWIN 防水 Gベクターライディングシューズ GSM1052

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ガエルネフーガ靴紐交換と結び方

Which do you like ? フーガ靴紐交換

それまで履いていたGOLDWINのGベクターライディングシューズ(以降ベクター)が15千キロを過ぎ、ヤレてきたのと防水性に不満があり昔から何度も俎上には登ったが購入に至らなかったFUGA、年齢的にもそろそろラストチャンスと判断して今回購入した。

キャンプツーリングメインで凡そ9千キロ使用、概ねこのブーツの感触はつかめたと思う。

サイズ選び

残念ながら試履きが出来ず、ネット上の測定方法では28cmという数値が出た。コメント欄では0.5~1.0cm大き目を薦める意見がある一方で普段の靴サイズで十分と言う話もあり迷う所。普段26.5cm、ライディングブーツも26.5~27.0cmであり、類似のワークブーツも27.0cmということで27.0cmを選択して後は中敷きで調整とした。因みにベクターは26.5cmでピッタリだった。

結果的には薄手の中敷きを使って(付属のものでは無い)前後長はピッタリ、ただ日本人の足に合せて甲高になっているのか高さ方向は緩い。靴紐で調整できるかと思ったが一杯に締めても緩めで少し足が躍る。バイクも長時間乗ると足がむくんでくるのでやや緩めが好ましいとは言え、バイクに乗っている分には問題無いが降りて歩くとぼこぼこして足が躍る。厚手の靴下ならこの緩さは軽減するがもう少し厚手の中敷きに替えてみようかと考えている。

購入時にメンテナンスワックスも一緒に購入した。特にシェークダウン時この靴の革はワックスによる頻繁なメンテナンスを要求するようだから一緒に購入することをお勧めする。暫く使用していると馴染んで少量のワックスで足りるようになる。塗り込みは手でワックスを柔らかくしながら行っている。

防水性

夏場のツーリングでかなりヘビーな雨天走行を何度か経験した。完全防水では無いので1時間程度で浸水してきたがベクターや革のワークブーツに比べ不快感が少なかったのは靴下のせいもあるのか。内部に水が溜まる事は無かったが靴下は完全に濡れた。ただ雨が上がりそのまま走っているとかなり乾く。完全に濡れた状態でも新聞紙を突っ込んで一晩乾かしておくと朝には不快ではない程度まで乾いたのはブーツの開口部は広いからか。

私はどちらかというと合羽を着た不快感よりも雨に濡れる方を選ぶ傾向で合羽は滅多に着ないので靴も不快感がなければ気にしない。尚路面がウェットでもビブラム底のグリップは良好。また靴底が厚いので足付き性は良くなるからシート高の高いアドベンチャー系などでオフロードブーツ程の装備は要らないがキャンプツーリングに行く向きにはお奨め。ブーツカバーは持ってはいるが滑りやすいのと使用感が好きでは無いのでもう何年も使っていない。

重量

約850g(26.5cm)とかなり重たい。ライディング中は意識しなくても足がステップから離れにくいので問題は無いが徒歩となるとこの重さが気になる。前述の通り上下にやや緩めな事もあり足が靴の中で踊り歩きにくい。ツーリング先での見学や観光、そしてキャンプサイトでの作業時はベクターの方が楽だった。

シフトチェンジ

靴の厚みがあるがこの手の形状はワークブーツ等でも慣れていたので特に不安は無かったとはいえ、最初の内は少し意識して靴をシフトペダルの下側に滑り込ませる様にしていたが慣れれば問題無い。靴底が固くて曲がらないので力を入れずにシフトチェンジが可能。靴には良くないと思うが最近は早いシフトアップが必要な時はシフトガードじゃなくて靴の端の縫い目の辺りにシフトペダルを引っ掛けてシフトチェンジをすることもある。

仕上げ

靴が届いた状態では縫い糸にコーティングされた樹脂の仕上げが汚く、靴の横は接着剤が垂れたのを拭き取った様な跡も有った。ラテンクォリティと割り切れば良いが同価格帯の日本ブランドと比べると品質管理レベルは低い。日本の代理店JAPEXは入・出荷検査をもっとシビアにコントロールするべきだと切に願う。

雨天走行の後樹脂の剥がれや糸の黄ばみ、ヤニの様な物の抽出、糸のほつれなども見られるが、耐久性は有る様なのでこれまた細かい事は気にしないラテン気質と割り切るべきかもしれない。

総合評価

Amazonなどではかなり好意的で高評価ではあるが、価格的にも品質的にも中級品という位置づけで、余り過大な期待はしない方が良いと思う。満足度で言えば5段階の3.5位か。今の所補修を代理店が請け負っているようだから、そのサービスが継続していれば補修をしながら履き続ける事も可能かもしれない。 

<20200330追記>

樹脂コーティングの剥離について縫製保護の為と言うコメントもらったが、他にも糸の黄ばみやヤニの様なものの析出も見受けられたのでこれを機にジャペックスカスタマーサポートに問い合わせを行い回答を貰ったので追記。ヤニの様なものや糸の黄ばみにの容認の範囲については個人の判断に任せるものとする。

問い合わせ内容
■モデル名:GAERNE FUGA
■内容:縫製部分の樹脂コーティングが雨天走行後部分的に剥がれてきてしまい、またヤニの様な物が析出していますが、1.この樹脂は出荷時の縫製保護の為でしょうか、2.樹脂が浮いてしまっていますが剥がしても良いものでしょうか、3.剥がす時に糸や革を傷つけないようにするにはどうしたら良いでしょうか、4.中の糸が黄ばんでくるのは仕様でしょうか、5.縫製の糸の端がが部分的に数ミリ残っていますがこれも仕様でしょうか。

ジャペックス回答
ご愛用いただいているフーガだけでなく、No.145やレーシング用のロングブーツにも同じようにコーティングが施されております。そのままお使いいただいて自然に剥がれてくるものでございます。ヤニのようなものは乾いた布で拭き取って、お使いください。

皆さま剥がれてきた樹脂は自然と剥がれるまでそのままの方が多いですがあまり気になる場合はそっと剥がしてください。

また、樹脂は出荷時の縫製保護の為 本革使用のブーツに施されており、中の糸の黄ばみも仕様です。縫製の糸の端が数ミリ残っているのも機械で量産されている製品ではなく、職人が1足1足を手作業で製作しているため、個体差が出てしまいますが弊社では正規品の範疇として販売しておりますのでご安心ください。

以下略


2 コメント

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Unknown (ver650)
2019-09-25 19:32:41
こんばんは~

私のフーガはバイク乗るとき体の一部と化してますので、今のがダメになったらかなり面倒です(笑)
たまに防水ワックス、マメなメンテナンスで浸水、湿り気を感じたのは過去1回のみ東北からの帰りだけです。まぁ私は雨模様だと即カッパ着るのもあるかも?
夏場で単独での雨自体はどうでもいいですが、前の車や対向が巻き上げるシブキを浴びるのがイヤです(笑)
Unknown (MOMO)
2019-09-26 07:38:09
おはようございます~

そこまで身体に馴染んで靴は幸せですね~

私のはフラップの合わせ目辺りから浸水してくる感じですが・・・確かに合羽(レインパンツ)を履かないとライディングパンツからの垂れと路面からの巻き上げ、しぶきで浸水しやすいかもしれないですね。でも合羽着るの面倒なんですよねw

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