スーパーでの買い物
論語調で言えば
新しきを求めて底を探る
爺は小物ぶりを
いかんなく発揮する
買い物担当の妻
と言えば
これがまた大物
そんな細かいことなんか
全く気にしない
一緒に行った日なんか
このおっさん何してんの
てな目で見られる
店員の目より
身内のこの態度はつらいぞ
だが大物ではあるが
スーパにとっては思う壺
賞味期限間近
そんなのは当たり前
期限切れもままある
夫婦でちょうどいい
そう言えない事もありません
本日はOisixで取り寄せた
信州戸隠の本十割そば
その薬味を作るべく
昨日妻が買ってきた細ねぎ
冷蔵庫から取り出し
いざ刻もうとして驚いちゃった
包んであるセロファン
それをのけると
ピンとしてたかに見えたネギ
その中ほどからゲンナリ
しっかりこうべを垂れている
よく見ると
中ほどの数本が変色してる
つかまされたちゃったのね
でもこれほどのものは
選ぼうとしてもむずかしいぞ
ぴんと見せかけてたのは
アシスト役のセロファン
アンタは充分役目を果たした
すばらしい
さて問題はこのことを
妻に
言うべきか
言わざるべきか
もし言っちゃって
怒ってしまい
「アンタのアレがそうだから
つい私もそんなの選んじゃう」
てな具合に言われたら
当たってるだけに
爺はしばらく立ち直れない
さらにスーパーに
怒って駆け込まれても
たかがネギ一本に...
平和愛好家としては
大袈裟にはしたくない
そして
このネギ中折れ事件は
墓まで持っていくファイル
ささいな部 No.5210
として
封印されることになりました
爺は叫びます
ネギにとってセロファン
爺のあれにとっての
名アシスト役
出てきておくれ..と