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もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

植田正治展と"日本の子ども60年"展

2006-01-12 21:09:28 | アート
植田正治は以前にも一度個展を見たことがある。
それは札幌市写真ライブラリーで。

それ以前にも彼の作品は目にしていた。
砂丘を舞台にした、スタイリッシュな演出作品。
たとえば菊地武夫の広告などで。
リアリズムとは対極にある写真だが、
作品の力としては同等のインパクトがある。

何気ない雑誌の一ページでも
「あ、植田正治!」と思わせるオリジナリティのある写真が
私はとても好きだ。

"日本の子ども60年"展
は、戦後ということで時代を感じるものでしたが、
昭和20~30年代が多かったかな。
洋服に下駄ばきの子供や、集団就職の風景や
炭鉱や山里や下町の子供たちの姿が
竹の子族やローラー族に飛んで、
平行して、受験戦争の低年齢化
そしてゴスロリまで変化する時間のわずかなこと。
40年そこそこで子供たちは顔立ちまで変わっている。
中学を卒業したての金の卵達の顔は、
今の二十歳にもない大人びた顔だった。

個人的には、
坊ちゃん刈りやおかっぱの子供たちの写真が
どことなく懐かしくて好き。
スカートをパンツにたくし込んでのゴム飛びとか。
(私より前の年代ですよ。念のため)

あと、年配の方々が見ながら懐かしげに風俗を語ってましたね。
お喋りOKの展示だったので。
皆さん気持ちがその頃にかえってたみたいです。