いよいよ今週末には、「世界陸上ヘルシンキ大会」のフィナーレを飾るマラソン競技[男子/13日・女子/14日]が開催されます。そこでこのブログでは、じっさいにランナーが走る「コース」をたどりながら、プチ観光気分を味わえる「みどころ」を2回にわたりご紹介していきたいと思います。題して、マラソンにまーったく興味がないアナタのための世界陸上マラソン《ウラ観戦マニュアル》。では、出発!
まずスタート地点ですが、「ヘルシンキの銀座通り」(?!)エスプラナーディが南港の「マーケット広場」につきあたる、ちょうど《ハヴィス・アマンダ》像が立つあたりになります。スタートの合図とともに、走者たちは白亜の《ヘルシンキ大聖堂》を背に、左手に海を見ながら「エテラランタ(通り)」を南下していきます。すぐに、左側に赤煉瓦づくりの《オールドマーケットホール》が、そして右側には《パレスホテル》の建物が見えてきます。有名なアンティ・ヌルメスニエミのサウナスツールは、このホテルのためにデザインされたものです。しばらくゆくと、左手にストックホルムとヘルシンキをむすぶ大型客船「シリヤライン」の発着場があらわれます。ちょうど時間的に、出発を待つ巨大な白い船体を目にすることができるかもしれません。
やがて走者たちは、ヘルシンキの南端に位置する海に面した公園《カイヴォプイスト》へとはいっていきます。このあたりは昔ながらの高級住宅エリアで、堅固な石造りのアパートメントや瀟洒な邸宅の立ち並ぶ通りを、昼下がりには品のよい老人がステッキ片手に散歩していたりします。そういえば、アキ・カウリスマキの映画にはかかせない看板女優カティ・オウティネンは、あるインタヴューで少女時代にはよくこのあたりで遊んだと語っていましたが、じつはけっこうな「お嬢さま育ち」なのかもしれませんね・・・。カイヴォプイストの一角にたたずむ人気のカフェ「ウルスラ(cafe ursula)」を過ぎると、こじんまりとしたヨットハーバーが姿をあらわします。天気さえよければ、世界遺産にも登録されている《スオメンリンナ島》の姿を沖にのぞむことができるかもしれません。海沿いの、もうひとつの人気カフェ「カルーセル(CARUSEL)」を通り過ぎ、徐々に右にカーヴしながらこんどは北上ルートへとさしかかっていきます。
風景は、このあたりから一変します。左手にのぞむことができるのは、ヘルシンキ随一の産業港である「西港」です。観光港の「南港」とは異なり、造船所のドッグや工場のエントツなど、アキ・カウリスマキの映画に登場しそうな殺風景な景色がひろがります。そしてやってくるのは、夏にはフリーマーケットでにぎわう《ヒエタラハティ》。走者たちは、そのマーケット広場のまわりをぐるりとほぼ一周走ります。右手には、アルヴァー・アールトをはじめ数々の建築家を輩出した「ヘルシンキ工科大学」の旧校舎の建物をみることができるでしょう。
と、ここまでが前半のポイントです。おなじルートを3週半する今回のコースですが、じつはスタート地点からこの「ヒエタラハティ」までのルートを走るのは一回だけ。お天気次第ですが、なかなか風光明媚なルートだけに、ぜひお見逃しなく!
次回はいよいよ、ぐるぐるぐるぐ・・・と3週半する「周回ルート」のあまのじゃく的ガイドです。どうぞお楽しみに。
まずスタート地点ですが、「ヘルシンキの銀座通り」(?!)エスプラナーディが南港の「マーケット広場」につきあたる、ちょうど《ハヴィス・アマンダ》像が立つあたりになります。スタートの合図とともに、走者たちは白亜の《ヘルシンキ大聖堂》を背に、左手に海を見ながら「エテラランタ(通り)」を南下していきます。すぐに、左側に赤煉瓦づくりの《オールドマーケットホール》が、そして右側には《パレスホテル》の建物が見えてきます。有名なアンティ・ヌルメスニエミのサウナスツールは、このホテルのためにデザインされたものです。しばらくゆくと、左手にストックホルムとヘルシンキをむすぶ大型客船「シリヤライン」の発着場があらわれます。ちょうど時間的に、出発を待つ巨大な白い船体を目にすることができるかもしれません。
やがて走者たちは、ヘルシンキの南端に位置する海に面した公園《カイヴォプイスト》へとはいっていきます。このあたりは昔ながらの高級住宅エリアで、堅固な石造りのアパートメントや瀟洒な邸宅の立ち並ぶ通りを、昼下がりには品のよい老人がステッキ片手に散歩していたりします。そういえば、アキ・カウリスマキの映画にはかかせない看板女優カティ・オウティネンは、あるインタヴューで少女時代にはよくこのあたりで遊んだと語っていましたが、じつはけっこうな「お嬢さま育ち」なのかもしれませんね・・・。カイヴォプイストの一角にたたずむ人気のカフェ「ウルスラ(cafe ursula)」を過ぎると、こじんまりとしたヨットハーバーが姿をあらわします。天気さえよければ、世界遺産にも登録されている《スオメンリンナ島》の姿を沖にのぞむことができるかもしれません。海沿いの、もうひとつの人気カフェ「カルーセル(CARUSEL)」を通り過ぎ、徐々に右にカーヴしながらこんどは北上ルートへとさしかかっていきます。
風景は、このあたりから一変します。左手にのぞむことができるのは、ヘルシンキ随一の産業港である「西港」です。観光港の「南港」とは異なり、造船所のドッグや工場のエントツなど、アキ・カウリスマキの映画に登場しそうな殺風景な景色がひろがります。そしてやってくるのは、夏にはフリーマーケットでにぎわう《ヒエタラハティ》。走者たちは、そのマーケット広場のまわりをぐるりとほぼ一周走ります。右手には、アルヴァー・アールトをはじめ数々の建築家を輩出した「ヘルシンキ工科大学」の旧校舎の建物をみることができるでしょう。
と、ここまでが前半のポイントです。おなじルートを3週半する今回のコースですが、じつはスタート地点からこの「ヒエタラハティ」までのルートを走るのは一回だけ。お天気次第ですが、なかなか風光明媚なルートだけに、ぜひお見逃しなく!
次回はいよいよ、ぐるぐるぐるぐ・・・と3週半する「周回ルート」のあまのじゃく的ガイドです。どうぞお楽しみに。