ダイバーへの道（その弐・後編）

アドバンスコース初日から５日間の休息（？）を挟んで、
やっとＡさん、Ｈさんに続きに参加していただいたわけですが、
「Ａさん、体調はどうですか？」
「Ｈさん、今日の気分はいかがですか？」と、
異常とも言える気の遣いようの私。
何とか今日中に終了して欲しい～～～～っ！と、
もはや心中祈るような気持ちで臨みました。

ところが・・・次々と起きる問題行動の数々。
まず朝一番で、Ｈさんのセッティングが何か変。
「あれ？Ｈさん、なんかそのセッティング違うんじゃない？」
「えぇ～何がぁ～？」
なんと！タンクに付けるＢＣＤ（空気袋のジャケット）が逆さま～～～っ！
私、長～～～いインストラクター生活で、こんなの初めて見ました！（笑）

そして恐怖の１本目。
水深３０ｍ手前でストップし、そこで圧力や色の違いを目で見たり、
深度計を比べてみることに挑戦です。
初めてのディープダイビングにドキドキのお二人。
人間は、水中深く潜ると思考力が鈍るので、それを実際に体験するために、
お二人それぞれの名前をローマ字で逆さまに書いてもらったのですが・・・
はぁぁぁぁぁぁ～？どうしてカタカナなの～？
ローマ字に直してもそのまま書いたり、スペルが間違ったりと、
Ａさんってば・・・思考力低下しすぎ・・・（苦笑）

さらに驚愕の２本目が終了し、お互いバディーにもかかわらず、
まったく支え合わず、助け合わず、それぞれ勝手放題のお二人が
いよいよ３本目に突入！
さぁ！水面でマスクとフィンつけたら、ゆくぞっ！潜降っ！
すると、やおらＨさん、
「あ～～～～陸にカメラぁ～忘れたぁ～」
はぁぁぁぁぁぁ～？もう、エントリーしちゃったのに・・・。
しかもＨさん、自分で取りに行く気ゼロ。
はいはい、私が行ってきます・・・ってこんなのばっかり。
１．５ｍ級の巨大ナポレオンフィッシュですら、
横目で呆れて通り過ぎて行きました・・・。

こうして長い長～い一日が終わり、苦労の末に、
何とかアドバンスダイバーになることが出来たＡさんとＨさん！
５０本記念ダイブを目前にして、３年越しの夢がやっと叶いましたね！
おめでとう！よく頑張りました！
初めてもぐりんどで潜られてから４年、お二人とはリピーターというよりも、
お友だちのように仲良くお付き合いをさせていただいていますが、
生徒さんがステップアップしたり、卒業されたりすることは、
自分のことのように嬉しく思いますし、こうした貴重な経験（？）を
させていただいたことに感謝！です。

でも・・・私も疲れたよぅ～～～～！私だって休みたぁ～～～いっ！