努力されていることは分かるが、現実に指導放棄(放ったらかし)された生徒は一杯いる

2014年12月11日 06時55分01秒 | 割合指導物語・・・分かりやすくなけりゃ

 やはり [割合]は難しらしい。チンプンカンプンだ!

 この式のどこが[割合]の場所か分かりますか?と聞いてみたが

     (      A     ×  B  =   C     )      AとかCの返答が7割前後

     Bと答えられた生徒に[割合]の説明を求めて、正しく言えた子は皆無。

  どうしてこのような状況が生じているんだろう?

 何が作用して、こんな結果が出てくるんだろう!

 

   私は前号のブログで藁にもすがる思いで父親が子供を連れて

教えて欲しいと頼み込んできたことを披露致しました。

   この生徒もやはり[割合]の場所を聞いても分からず このあと

  文章問題を見せても式を作る事が出来ません。

 当然です。[割合]が分からないで式が立てられる筈がありません。

 この生徒さん11月14日から毎週1回金曜日に指導する事になりました。

 [割合]の基本からです。21日・28日と進め僅か3回の指導で文章問題は

 式と答えが作れるようになりました。この時、来週から期末考査がある事を

 聞いたので、期末対策学習を12月1日・3日を組み込む事にして不足する

場合は4日も指導する事にしました。

 この生徒は、中1年生で1学期の中間・期末  2学期の中間テストは

40点前後だったと聞いていました。

  今回の期末考査の得点は71点を取りました。

  これは、僅か3回ではありますが割合の基本を教えて理解出来たから71点

に繋がったもので、単なる数学指導をしていたならば71点にならなかったと思い

ます。 何も71点が素晴らしいのではなくて、割合を理解できたことが次に繋がる

事で素晴らしいと思います。

 

 もう一点。 11月から一昨日まで4回赤磐市の某中学校に放課後学習のボランティア

で中3年生の数学を指導しています。

 2名の生徒を担当しました。

 この時も生徒さんに[割合]を尋ねました。やはりチンプンカンプンでした。

 どちらの生徒さんも文章問題は嫌いで、差し出したプリント6年生レベルでしたが

解くことに躊躇していました。 しかし[割合]の説明をした所、僅か1回の指導で

分数の混じった6年生レベルの問題は、式を作ることから解答まで完璧に出来る

ようになりました。 これは自慢話でも何でもありません。教え方次第で出来ないでいる

もがき苦しんでいる子達を救えるのですと訴えているのです。

 

  ですから、[割合]は指導が[割合]難しいと言わないで、指導者は「指導法」を

 研究するべきだと思います。特に基礎指導が大事な事で、前号と同じようなことを

 申しますが、小学校では学級担任制の為、先生といえども千差万別で「算数」が

 専門の方もいらっしゃるだろうし「体育」が専門の方もおられる。

 

  こうしたところに、学級担任制が持つ教科の好き嫌いに繋がる素地があるのではないか

 このような意味で、教科別担任制を取り入れる改革はどうでしょうかと提案しています。

  

  専門性を持った先生での分業制・・・どうでしょうか? 分からせる授業!

  落ちこぼれのない指導力。 こうした先生もっと出てきませんか?


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