「割合」は算数の要・文章題を作れるようになると割合は勿論すべてが解決

2014年07月03日 10時33分04秒 | 日記

 6月末ごろの公民館算数講座5・6年生で次のような授業をしてみました。

 色々な単位カードの中から2種類を引き出し、これを基に文章問題を作れますかと言う設問です。

 

 単位は kg・ 本・ ページ・ 冊・ ㎡・ 回・ 円・ 個・ ダースといろいろです。

 前もって自分たちで作っていた単位カードで遊びを取り入れた学習です。

 

 仮に、kgと 円を取り出すと・・・・・   円/  1kg × ・・・= ・・・として  生徒達は1~2分思案します。

そして、おもむろに鉛筆を走らせます。  問題ができたならば発表です。

 

  Aさん5年生は次のような問題でした。

 海の店で1kg800円のひなせカキを3.5kg買って食べました。いくらはらいましたか?

( この1行の問題作りによって、この生徒の「割合理解度」「計算式の成り立ち理解度」「単位の相互関係」    「掛け算式か割り算式かの判断力」等諸々の意味が含まれていて、そのすべてがかなえられています。

 

  1kgに対して・・・3.5kgと1より増加させた割合にした

  1あたり量の800円が割合を増加させた事により代金が800円より大きくなった 

  800円 / 1kg × 3.5kg=  で「割合」はかける数のことであると理解できていた

  計算式における「単位関係」は一定性があって不変である   など大変重要なポイントを知ったことに

 なる。  ここに到達するまでが、みんな苦労しているのではないでしょうか。

  このようなことは一朝一夕ではできませんが、と言いたいところですが実は20分前後の指導法で

 導く事が可能なのです。今、現にやっていますしこの導き方で全員が出来ています。

 

   この部分が研究ですね!導き方ですね!

 問題作りでもう一人の5年生女子生徒が、 単位「 匹 」と「 頭 」の 2種類を使って問題を作りました

 最初、本人も思案していました。 私と公民館館長は難しいね!作れるの?単位を変えてもいいんだよ?

とアドバイスしたほどでしたが、本人は作りあげました。私も館長もびっくりして、「子供は頭が柔らかだね」

と感心しました。

 どんな問題だと思いますか?

 一度ご自分で作ってみて下さい。  「 匹 」と「 頭 」

 私も考えましたが、短い時間ではなかなか思い浮かびませんでした。それが新5年生で出来たんです。

 

  ほかの6年生達も短い時間で単位を変えて4~5問作っていました。「割合」の意味と使い方が理解できると、生徒達は急激に劇的に成長しだします。

 先程の5年生はどんな問題を作ったのか・・・ 少女アルプスのハイジ的な光景が思い浮かんだようです

 見事な美しい問題でした。

   割合指導・・・角度を変えての指導でぜひとも「割合指導」克服を!

   いつまでも、「割合」指導は「割合」難しいことなんだよと言わないで、先生方よろしく願います。


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