ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

シオジの小引き出しの制作 その1

2013年06月25日 | 木工
梅雨の合間の貴重な晴れ間を使って野外で木取りをしました。




板を倉庫から出して並べて検分。
これで小さいテーブル(L120cm)と大きいテーブル(L150cm)を作ります。

見た目では分からなくても定規を当ててみると曲がっていたりして
長い部材をとるのが大変でした。


これは工房内にしまって他の木取りもします。

雨が急に降ってきたりしてあわてます。









まずしなければならない仕事はこれ。
このシオジの杢板で小引き出しを作ります。



シオジは上野村の特産の木ですが、
今は山の木を伐らなくなったのでほとんど手に入らなくなってしまいました。
あまり知られていませんが、きれいで使いやすい木です。品があります。
今回使う材は少し前に富岡の製材店から買ったものです。
上野村に里帰り。
シオジは「塩地」と書いたりします。不思議な樹の名前です。





こんな素晴らしい木目が出ています。





この板を削る前に機械の刃を交換しておきます。
木目の複雑な板は刃が切れないと表面が荒れてしまい大変なことになります。
大きな木工所では毎朝刃物を交換するらしいですが、
一人でやっている私なぞはあまり替えません。
機械の刃の交換は苦手でつい怠りがちでしたが、最近はわりとまめにやるようにはなりました。
結局その方が仕事がはかどるから。
あたりまえだ。





刃が切れると、削った板が光ります。












池のオタマジャクシもだんだんカエルになってきました。
子ガエルはヒシバッタくらいの大きさしかありません。






積んで干してある板をどかすと出てくるクルミの実。
前にもこんな写真を載せたかも。
リスなんでしょうか、ネズミなんでしょうか。