ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ベンチセットの制作 その1~山歩き

2013年06月07日 | 木工
大口の納品が済んで一安心。












新築のお宅の家具三点。
下駄箱、戸棚、TV台。





納品してなんとなく気が楽になって、工房の裏の山を歩いてきました。ちょっとだけです。




これはマタタビ。猫が酔うというあれ。
梅雨時になると葉っぱが白くなります。
なぜ白くなるのか不思議です。
この時期だけ、遠目でもマタタビはすぐ見つけられます。







変な実!それとも花?
調べたらコウゾでした。コウゾの雌花。
和紙の原料になる木ですね。
そういえばこの村でも昔は和紙を漉いていたそうです。







白いきれいな花が咲いている木がありました。
アカシヤにしては遅いし、もっと純白な花です。
これも調べた。オオバアサガラという木らしい。




こんな花。
山の木にしては目立つ花です。







これは工房の庭に咲くスイカズラ。
甘い匂いがします。












次はこれ。ベンチのセット。







これが木取った部材です。座面は写っていません。
ベンチと一人掛けが2台ずつ。
注文は1台ずつなのですが、余剰生産して在庫、見本にします。







肘掛の付け方とデザインで半日ほど悩む。
仮組をしてあれこれと考えましたが、結局いつも作っているような形状に落ち着きました。
毎回同じような線を描いてしまって、我ながらワンパターンとちょっとユーツになりつつも、
自分で一番腑に落ちる形がそれだからしょうがない。
それが「作家性」ということにしておいてください。







今日は一日中ホトトギスが鳴いていました。
谷間に響くホトトギスの声には不思議な郷愁を感じます。