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小学4年生の芳雄の住む神降市で、
連続して残酷で意味ありげな猫殺害事件が発生。
芳雄は同級生と結成した探偵団で犯人捜しをはじめることにした。
そんな時、転校してきたばかりのクラスメイト鈴木君に、
「ぼくは神様なんだ。猫殺しの犯人も知っているよ。」と明かされる。
大嘘つき?それとも何かのゲーム?
数日後、芳雄たちは探偵団の本部として使っていた
古い屋敷で死体を発見する。
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碧い海が美しい敦賀の街。
ひっそり暮らす男のもとに神様がやって来た―――。
「ファンタジーか」
「いかにも、俺様はファンタジーだ」
「何しに来た」
「居候に来た、別に悪さはしない」
心やさしい男と女と神様。
話題の新鋭、初の長編。
たしかこれ、芥川賞をとったんだっけ?
とれなかったんだっけ?
まぁまぁだった。
美しい物語?
うーん・・ . . . 本文を読む
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平凡な日常が裂ける―。
突然、愛する妻・絢子が失踪した。
置き手紙ひとつを残して。
理由が分からない。
失業中の迫水は、途切れそうな手がかりをたどり、妻の行方を追う。
彼の前に立ちふさがる、暴力団組員。
妻はどうして、姿を消したのか?
いや、そもそも妻は何者だったのか?
絡み合う糸が、闇の迷宮をかたちづくる。
『烙印』をもとに書き下ろされた、本格ミステリーの最新傑作 . . . 本文を読む
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「ナイフの使い手だった祖父は
十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している」
作家のデイヴィッドは、
祖父のレフが戦時下に体験した冒険を取材していた。
ときは一九四二年、
十七歳の祖父はナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた。
軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された彼は、
饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索に従事することに。
だが、こ . . . 本文を読む
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時は昭和九年。
関東大震災から復興を遂げ華やかなモダン東京を謳歌したのも束の間、
戦争の影が徐々に忍び寄っていた。
ついに寅弥が我が子のようにいとおしんできた勲にも召集令状が届く。
国の無体に抗おうと松蔵らが挑んだ企みとは?
激動の時代へと呑みこまれていく有名無名の人々に
安吉一家が手をさしのべる五編。
人の痛みを、声なき声を、天下の侠盗たちが粋な手並みですくいとる。
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