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カウンター七席、テーブル五つ。
下町の片隅にある小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルのシェフは、
十年以上もフランスの田舎のオーベルジュや
レストランを転々として修行してきたという変わり者。
無精髭をはやし、長い髪を後ろで束ねた無口なシェフの料理は、
気取らない、本当にフランス料理が好きな客の心と舌をつかむものばかり。
そんなシェフが、客たちの巻き込まれた事件や
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得意客ぐるみ慰安旅行としゃれこんだ喫茶店〈北斎屋〉の一行は、
瀬戸内海の真ん中に浮かぶS島へ。
かつて新興宗教の聖地だった島に、
波瀾含みのメンバー構成の男女八人が降り立つ。
退屈する間もなく起こった惨事にバカンス気分は霧消し、
やがて第二の犠牲者が……。
孤島テーマをモダンに演出し新境地を拓いた、第四回鮎川哲也賞受賞作。
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逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるだろうか―
理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。
家族という枠組みの意味を探る、著者初めての長篇サスペンス。
サスペンス。
サスペンスかぁ。
読んだ直後は重すぎて感想がかけなかった。
どこにも感情移入するところはなかったように思うけど
それでも重たい . . . 本文を読む
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逃亡中の殺人犯が左手首だけを残し、
骨まで燃え尽きた異常な状態で発見された。
人間業とは思えないその状況を解明するため、
再び八雲の左眼が冴えわたる!
「人体自然発火」の真相とは?
シリーズ第4弾!!
一番気になったのは屍蝋。
この永久死体については以前グレイブ・ディッガーで登場した。
そしてその説明をきいていてそんな死体がある . . . 本文を読む
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「飛び降り自殺を繰り返す女の霊を見た」
という目撃者の依頼で捜査に乗り出した八雲の前に
両目の赤い謎の男が現れた!
3巻。
読めば読むほどに惰性になっていくような気がする。
アニメで先に見ちゃったからかなぁ~。
まぁ、細かいとこアニメははぶいちゃってるから少し複雑にはなっている。
多分、わたしはヘタレ石井刑事がだんだんキライになってきている . . . 本文を読む
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そこのアナタ、霊柩列車にノ・ラ・ナ・イ?
ネットで集まった自殺志願者たちが、列車で繰り広げる快楽自殺。
新感覚サブリミナル・ホラー。
ひまつぶしにはちょうどいいペースの本。
つまらなくはなかったけど、評価が低いのはいきあたりばったり、
でたとこ勝負、みたいな雰囲気が漂っていたから?
かなぁ。
たまたま図書館で目を引いたのがイラスト。
それで、プロローグがな . . . 本文を読む
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僕のクラスで連続消失事件が発生。
僕は四番目の被害者に!
といっても、なくなったのはもう授業でも使わないたて笛の一部。
なぜこんなものが!?
棟方くんの絵、ニワトリ、巨大な招き猫型募金箱、そしてたて笛が
一日おきに姿を消すという奇妙な事件が五年三組にだけ起こっている。
ニワトリなんか密室からの消失だ。
この不可思議な事件を解決してみないかと
江戸川乱歩好きの龍之介くんに誘 . . . 本文を読む
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吹上市の学校関係者たちは、教頭も、校長も、
その息子の新任教師も、ちょっと可愛い女生徒も、
彼女とつきあっている体育教師も、
熱心な社会科教師(殉職)とその妻も、
高校野球(といっても軟式)部員と監督も、
生徒会長も、PTAも、卒業生も、職員室も同窓会も、
それから町の小説教室の講師(売れない日曜作家)も、
みな過剰な自意識を持てあます、あやしい輩だった。
そんな吹上の町 . . . 本文を読む
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グリム童話や日本の民話に独自の解釈を加え、
創作した『大人のための残酷童話』から20年を経て、
倉橋由美子が贈る不思議な10の物語。
本書は、人生もなかばを過ぎた老齢の人物ばかりを主人公とした、短編小説集だ。
幻想小説を得意とする著者が、端正な文体と柔らかな語り口で、
人間の奥底にひそむ欲望や愚かさをあらわにしてみせる。
10の短編。
. . . 本文を読む
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恐ろしい幽霊体験をしたという友達から、相談を受けた晴香は、
死者の魂を見ることができる八雲のもとを再び訪れる。
しかし、八雲は相変わらずのつれない態度。
そんなとき、世間では不可解な連続少女誘拐殺人事件が発生。
晴香も巻き込まれ、絶対絶命の危機に?!
幽霊騒動と誘拐事件―複雑に絡み合う謎を、
八雲は解きほぐすことができるのか、そして晴香の運命は?!
驚異のハイスピード・ス . . . 本文を読む
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霊を見たり、会話できる不思議な能力を持つ大学生・斉藤八雲。
ある日、大学で起こった幽霊騒動を調査することになるが・・・
次々と起こる怪事件の謎に八雲が迫る大人気シリーズ、
大幅改稿&追加エピソード収録で登場。
ふつう。
おもしろかった、といいきれないのはアニメを先にみたから。
読みながら頭にうかぶのはイケメン八雲といつも同じ服を着て . . . 本文を読む
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君も世界の支配者に?
「それはどこにでもある、ありふれた酸素のようなものだ。
もしも、それを踏みにじることを恐れなければ、
君もまた世界の支配者になれる・・・」
ひとけのない公園で、奇妙な男オキシジェンが少年に語るとき、
その裏に隠されているのはなんでしょうか? 宝物の金貨のありか?
未来への鍵? それともなにもかもを台無 . . . 本文を読む
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ホームレスを切望するサラリーマン、
老婆を騙そうとする小心ギャンブラーら、
落ちこぼれたちの純真を愛と笑いで包み込んだ珠玉の連作小説。
お笑い芸人として活躍する著者のデビュー作。
おもしろかった。
なんと、帯に恩田女史の言葉が・・・!!
本を開くまで知らなかった。
ビギナーズ・ラックにしては上手すぎる。
あと二冊は書いてもらわなきゃ。 . . . 本文を読む
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祥伝社400円文庫の、テーマ「無人島」
の一作として書き下ろされた作品。
海水浴のために無人島へやってきた17歳の少女5人。
帰りの船に乗り遅れ、その島で一夜を過ごすことに。
しかし、彼女たちの他には誰もいないはずの島に何者かの気配が……。
古本で発見。
この孤島シリーズではこれで三冊目。
恩田陸puzzle 歌野晶午生存者 . . . 本文を読む
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恋敵への呪詛の念が、過去の“蠱毒”を甦らせ、
女子大生の胎内に蟷螂が宿る・・・・・。
短編処女作の「蠱」をはじめ、カメラマン志願の青年の
“眼球すりかえ奇譚”「浄眼」や、
弥勒信仰をテーマにした、戦慄の“生体ミイラ村物語”「桃源郷」
など、学園を舞台にした5篇を収録。
乾いた怖さが心地よい、「現代の会談」の傑作!
●蠱
ストーカー . . . 本文を読む