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2011年6月2日午後に開かれた衆院本会議で、内閣不信任決議案の採決が行われ、反対多数で否決された。
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マスコミは、「そんなことをしている場合か」と菅降ろしの動きを批判するコメントを流してきたが、菅直人首相が続くことによる不利益については目を瞑っている。小沢一郎元民主党代表が菅批判をしていることについても、挙党一致が・・・などとコメントするが、小沢氏は無期限で民主党の党員資格停止中。なぜ、自らが党員資格停止した小沢氏の動向を民主党執行部は気にし続けているのだろう。
鳩山氏を代表の座から引き摺り下ろしたはいいものの、菅氏を代表に選んだのは失敗だったと考える民主党議員が相当数いるにもかかわらず、今総理大臣を代えるとかそんなことをやっている場合じゃないという消極論で、菅政権を継続させようと動いている。
しかし、震災が起きなければすでに菅首相への不信任決議案が出されていた可能性が高かったわけで、それが震災対応ということで先延ばしされていただけなのでは?
政治評論家の伊藤惇夫氏が5月30日放送のミヤネ屋のインタビューで「無能な総理はすぐに代えた方がいい。今が政治空白のようなもの」と話していたが、まさに菅氏が首相になって以来政治空白が続いている。というか、安倍氏が首相になって以来続く政治空白をなんとかしたいと、政権交代が起こったにもかかわらず、鳩山氏の不用意な発言をきっかけに鳩山おろしが巻き起こり、違法献金疑惑もあって歴代首相同様に自ら身を引くことに。
しかし、菅氏が首相になったものの、あまりの資質の無さと総選挙時のマニフェスト無視に昨年(2010年)の民主党代表選挙では鳩山氏とともに幹事長職を辞した小沢氏が対抗馬として立候補。
しかし、菅氏が代表に選出されることに。
菅氏を推した議員たちの理由は「短期間で総理を代えるべきではない」という消極論だった。
菅氏を積極的に推すのではなく、小沢氏にだけは代表をやらせたくないとの想いだけでの菅首相続投。
その結果、民主党の総選挙時のマニフェストは形骸化。「国民の生活が第一」はどこかに行ってしまった。
マニフェストを次々と無視して、自民党かと思えるような政策への転換を行う姿は、自公政権では日本の閉塞感を打破できないと政権交代を選んだ有権者への裏切りとしかいいようがない。
内閣不信任案の採決を行う衆院本会議を前にした民主党代議士会において、菅代表は「民主党をけして壊してはならない、壊さない。政権を自民党に戻さない」と語り、震災による被害の復旧復興、原発事故の収束にめどが立てば身を引く、と表明した。しかし、時期に関しては「一定のめどがつくまで」とぼやかしている。
いったい、一定のめどというのはいつの事なのか。
めどが立たないからと、任期一杯は辞めないという事なのではないかと思えてならない。
一応、鳩山氏は「復興基本法案と2次補正予算案成立にめどがたてば辞めていただきたい」と条件をつけたらしいが、自民党大島副総裁によると代議士会後に民主党岡田幹事長が「辞任の条件ではない」と語ったと衆院本会議での演説で語っていた。なんなんでしょうねぇ。
などと書いていたのだが、どうやら菅首相は自然エネルギー推進(脱原発でも反原発でもない)を延命のために使うことにしたようだ。
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激しく動いているようでいて、実は何も進んでいない日本の政治。
こんな状況が、実は小泉政権時代から続いているのだから、いったいどうなっているのでしょうね。
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