みやっちBlog

ライター「宮下アツシ」の頭の中をlogする「みやっちBlog」

2010FIFA W杯:デンマーク戦を前にして

2010年06月22日 16時48分50秒 | スポーツ
凡戦といわれながらもカメルーンを相手に日本サッカー史に残る自国開催外での初勝利を挙げた岡田武史監督率いる日本代表。自分たちが祭り上げてきた本田圭佑のごっちゃんゴールでマスコミはすっかり本田祭りで、まるで次のオランダにも勝てる気になっていたが、そのマスコミの思惑とは裏腹に0-1と最小失点だったものの完敗。グループリーグ最後の闘いとなるデンマークとの戦いで決勝トーナメント進出の可否が決することになった。

twitter:@miyacchi_isr Twitter「つぶやく」ボタン



カメルーン戦後、「自分たちの強みは団結力」「(得点は)嘉人さんが前に行ってくれたおかげ」という本田のコメントを載せてはいるが、まるで岡田監督と本田だけで勝ったような報道ばかり。オランダ戦後も「良くやった」の大合唱だった。

日本は、真っ向から日本らしい戦い方をするのではなく、セリエAなどの下位チームが行う勝ち点を稼ぐための負けないサッカー、いわゆる弱者のサッカーで自分のサッカーを殺してまで相手の良さを潰してきた。そのために、岡田監督は予選までの主力を下げて弱者のサッカーに見合うスターターを選んだのだろう。

守って守ってカウンター一発。

それしか、強豪国に通用する方法がないというのが今の日本サッカーの現実なのはしかたないが、それならば速いパス回しでディフェンスを崩し、セットプレーで得点するというサッカーを目指してきたのはなんだったのか。
予選終了後、W杯本選に備えて戦略を変更しそのための準備をしてきたというのならまだしも、直前のトライアルマッチでの連敗であわててというのでは、あまりに付け焼刃すぎる。
選手選考にしても、戦略が違えば選ぶ選手も変わってくるのに・・・

今回のW杯の強豪各国が苦戦しているのも、対戦国がスカウティングをシッカリ行い弱者のサッカーで相手国の良さを消すのに成功しているからとしか思えない。スペクタクルなサッカーが見られないことにイビチャ・オシム氏は苦言を呈しているが、確かにお互いの良さを引き出しあってのサッカーの面白さは格別。

あくまでも自分たちのスタイルを貫き通して戦う姿には清清しさを感じるし、将来的に大きく伸びるのは、スタイルを貫いた結果として何が足りなくて何が通用したのかを分析し、強化を行った国なのではと思えてならない。

特に1勝を挙げ、負けても次に繋がるオランダ相手の2戦目は自分たちのサッカーを試すのに格好の場だった。ところが、チャレンジを避けて守りに入ったにもかかわらず勝ち点を稼げなかった。そんなメンタリティで決勝リーグ進出がかかる3戦目で勝負ができるのだろうか。

マスコミは、引き分け以上でグループリーグ突破だからデンマークに比べて有利だとか、すっかり決勝トーナメントに進出できるものだと煽りまくっているが、ホントに負けられないもの同士のガチな闘いの厳しさを分かっているのだろうか。代表選手の中では海外のリーグでヨーロッパチャンピオンズリーグを戦ったことのある選手にしか、おそらくそのプレッシャーの中で普段どおりに動ける選手はいない。

彼らの胆力と経験が生きるガチで勝ちにいくモノ同士のぶつかり合いをデンマーク戦では見たいものだ。



twitter:@miyacchi_isr Twitter「つぶやく」ボタン


↓いろんな意見を知るのに役立ってます。

皆様のポチッに元気をいただいております。ありがとうございます。
テクノラティプロフィール


最新の画像もっと見る

コメントを投稿