長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

449. 母校の美術学校の卒業制作展を観に行った。

2022-03-31 22:20:20 | カルチャー・学校
今月は季節の変わり目、年度の変わり目ということでバタバタとすることが多く、このブログの更新がとても遅くなってしまった。まぁ、毎年の事だけど…。
3月は全国区で卒業のシーズン。今月7日から開催されていた母校である創形美術学校の今年度の卒業制作展を観に行って来た。

母校は東京、池袋にある1969年創立の3年制の美術学校で、僕が学生だった1980年代半ばは東京の国立市にあり、その当時は絵画造形科と版画科の2つの科で、僕はその版画家に学んだ。 現在はファインアート科とビジュアルデザイン科の2科で、さらにその中で細かく専攻が分かれている。3年以上学びたい場合はそのうえに1年制の研究科がある。
現在、僕はこの美術学校に非常勤講師としてファインアート科・版画専攻の学生たちを対象として2つ(来年度より3つ)の版画技法の実習を担当している。

「卒展」を観に行くことにはいくつかの目的がある。

〇1つ目は実習の講師として現代の学生のテーマやスタイル等、作品傾向を把握しておきたいということ。

〇2つ目は卒業制作というものは3年間の制作活動の集積であり、短期間で特別な創作エネルギーが凝縮するものなので、その充実した完成度の高い内容と仕上がりを観ておきたいと言うことである。

〇3つ目は理屈抜きにアーティストやデザイナー志望の若い情熱的なパワー溢れる作品に触れ、こちらが刺激を受けたいということである。

昨年度に引き続き観に来たのだが、最上階の教室から順番に回って行って、まだまだ粗削りではあるが熱量を持った力作の数々にいつの間にかこちらも体の内側から熱くなって来て、最後の教室にたどり着いた時にはもう満腹状態となっていた。そして一瞬ではあるが、自分が学生だった頃に脳内がフィードバックしていた。
帰りがけに教官室に立ち寄りお茶をもらって、専任の講師の先生たちと様々な話をした後、何とも満たされた心地よい気分で帰路に着いたのだった。


                











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1 コメント

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いつもお立ち寄りいただきありがとうございます。 (uccello)
2022-04-29 18:03:29
ブロガーのみなさん、いつも投稿にお立ち寄りいただきありがとうございます。リアクションいただいた方々、感謝いたします (^_^)。
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