goo blog サービス終了のお知らせ 

長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

284. <プチボワ文庫>展が始まりました。

2017-03-16 17:58:37 | 個展・グループ展
13日(月)より、大阪の現代アートの画廊、ギャルリ プチボワにて<プチボワ文庫>展が始まった。僕も朝から成田空港に向かい大阪へと出発した。この時期、国内便の飛行機は格安のチケットがあり、なんとJR新幹線の半額以下となっている。

フライト時間は50分弱、あっと言う間に関西空港に到着する。空港内のレストランで昼食を済ませJRと地下鉄を乗り継いで「心斎橋」まで移動。空港からここまでは一時間ほどかかっている。先に今晩の宿であるホテルにチェックインを済ませてから地下鉄「西大橋」駅近くのギャラリーへと向かう。生れながらの方向音痴。いつものことだが地下鉄の出口を出てから自力で歩き始めたのだが、どうやら逆方向に向かっていた。レンタルビデオショップのお兄さんにDMの地図を見せ行き方を指示してもらう。

午後3時過ぎにようやく会場に到着するとすでに今回の企画者である柄澤齋さん、出品作家3-4名が先にいらしていた。挨拶もそこそこギャラリーのSさん母娘を紹介していただく。人当たりが柔らかく上品で明るい方だった。落ち着いて会場を見渡すとそこには普段の版画や絵画のグループ展とは異なる状景が広がっていた。アクリル板で制作された展示ボックスの中に所狭しと並んでいるのは、15名の参加版画家によるオリジナルのブック・カバー作品の数々だった。紙に摺られた版画をそのままカバー仕立てにしたもの、版画をコラージュして制作したもの、文学作品をイメージし直接ドローイングされたもの、そして凝りに凝ってオブジェのように仕立てた作品もある。一人が愛読する文庫本の中から3冊を選び制作しているので合計で45点の「オリジナル文庫本」が並んだわけだが、数もそうだが額装された版画にはない独特の雰囲気を作っていて、ある種の迫力さえ感じることができた。さらに壁面に目を移すと額装された版画作品が40点あまり。カバーとの合計が80点強となっていてギャラリーというよりも、さながら小さな博物館のような印象を持った。

午後遅く夕方近くになってくると他の参加作家も次々に到着、ギャラリーのお客さんやコレクターの方々、地元関西の版画家も来廊し会場は賑やかになってきた。あっと言う間に閉廊のお時間。オープニングの「祝い会」会場である隣接する鉄板焼きレストランに移動する。ここでギャラリスト、出品作家、コレクター、地元作家の親睦会となる。柄澤さんは別としてほとんどの出品作家がほぼ僕の年齢前後の人たちで、行ってみれば同じ世代。かなり久しぶりに会う人もいたが、昔話にも花が咲いた。

楽しい時間はすぐ過ぎる。このメンバーである。「せっかく大阪まで来たのだからもう一軒行こう!」ということになり心斎橋の夜の街をぶらぶらと歩き始めた。なにやら怪しげな呼び込みの大阪のお兄さん、お姉さんの誘惑を横目にようやく見つけた大衆酒場。階段を下りて中に入ってみると家庭的な雰囲気の店だった。壁にはなんとプロ野球の「横浜ベイスターズ」の応援タオルが飾ってありベイスターズやスワローズの選手のサインがマジックでたくさん書かれていた。誰言うともなく「この大阪のど真ん中、〇神タイガースの本拠地でだいじょうぶなの!?商売になるの?」という声が聴かれ余計な心配をしてしまうのだった。

最後は柄澤さんから、「この展覧会の東京巡回展を考えているんだけど、どこか書物と絡めた良い会場はないか。みんなの意見を聞きたい」ということで話し合いになる。いろいろと建設的な意見が出された中で候補地がいくつか上がった頃、すでに時間は夜中の11時を過ぎていた。良い子はもう寝る時間。けっこう飲んで酔った体を励ましつつ外に出ると3月だというのに外の空気はまだ冷たい。みんなに東京での再開を誓って握手をしてからトボトボと宿に向かうのでした。

今回、充実した企画展にお誘いいただいた柄澤齋さん、ギャルリ プチボワのSさん母娘、そして出品した版画家仲間に感謝します。

展覧会は3月25日(土)まで、ご興味のある方、京阪神地域の本好き、版画好きの方々、詳細は以下アドレスを検索してください。

ギャルリ プチボワ GALERIE petit bois http://petitbois.mond.jp 


画像はトップが会場全体のようす。下が向かって左から展覧会の看板、企画者である柄澤齋さんのカバー作品、僕のカバー作品3点、会場の様子3カット。



                




283. < プチボワ文庫>展 に出品する。

2017-03-07 18:52:27 | 個展・グループ展
グループ展のお知らせです。

大阪の現代アートのギャラリー「ギャルリ プチボワ」と画家・版画家でミステリー作家でもある柄澤 齋氏との共同企画によるグループ展<プチボワ文庫>展に参加出品します。内容は以下のとおり。

・展覧会名:<プチボワ文庫>展

・会期:2017年3月13日(月)-3月25日(土)開廊時間 11:00-18:30 / 日曜休廊/ 20日(祝)開廊

・会場:GALERIE petit bois ギャルリ プチボワ 大阪市西区南堀江2丁目13-30 サンイーストビル2階 Tel/Fax:06-6531-8436 http://petitbois.mond.jp 

・出品作家:岩切裕子 尾崎ユタカ 柄澤齋 河内利衣 木下恵介 木村繁之 永井桃子 中村桂子 長島充 林孝彦 藤井敬子 筆塚捻尚 古谷博子 安井寿磨子 横山智子

・内容:「本と版画は歴史的に深いつながりがあります。本は版画を育てた揺り籠であり、版画は本を飾り、それに触れる多くの人に喜びをあたえてきました。版画は目で見る
『ことば』でもあるのです。15人の版画家が愛読する文庫本3冊を選び、版画や、絵や、コラージュなどを駆使し、オリジナル作品のカバー表紙をつくって着せ替えました。
題して<プチボワ文庫>展。それぞれの意匠と『ことば』とのコラボレーションをお楽しみください。」 以上、展覧会DM解説文より。

・その他:入場料無料

※今回、長島は木口木版画コラージュと水彩画によるオリジナルカバー作品計3点と木口木版画作品3点の合計6点の作品を出品しています。初日3/13の16:00頃から在廊する予定です。京阪神方面の本好き、版画好き、アート好きの方々、この機会に是非ご高覧ください。よろしくお願いします。

画像はトップがグループ展DMの表面部分(オリジナルカバーの集合写真)。下が向かって左から今回出品している文庫本カバー作品からレンチェル・カーソン著「沈黙の春・Silent Spring 」のオリジナルカバー表面と裏面。


   
 
 

280. アニマル・アート展 in 名古屋 ・ The Exhibition of Animals in Art  

2017-02-25 19:32:32 | 個展・グループ展
今月から来月終盤までグループ展への参加出品が続きます。来月初めからスタートする画廊企画によるグループ展のご案内です。

・展覧会名:アニマル・アート展 Animals in Art

・会期:2017年3月2日(木)~ 3月7日(火)午前11時~午後6時 会期中無休

・会場:ギャラリータマミジアム Gallery Tamamiseum 
 
    愛知県名古屋市中区錦 3-24-12 玉水ビル2階 地下鉄「栄」駅8番出口観覧車隣 大津通沿い メガネの玉水屋2階 tel 052-957-3603 http://www.tamamiseum.net

・内容:動物や鳥など生き物をモチーフとした9作家による絵画、版画、立体、陶器などのアート作品によるグループ展。

・出品作家(五十音順):植村 美子代・牛尾 篤・萩原 弘子・小浦 昇・小室 幸雄・高橋 未歩・寺澤 智恵子・長島 充・東 マユミ

・その他:入場観覧料無料



版画作品の個展、グループ展でお世話になっているギャラリーでのグループ展です。老舗の眼鏡店が運営する画廊で会場は名古屋の街のど真ん中、栄のそのまたど真ん中の交差点近くにあり、とても解り易い場所です。隣接する観覧車付のビルは、有名な女性アイドルグループ「SKE48」の本拠地でもあります。

今回、長島は動物や鳥を画題とした木口木版画作品7点を出品しています。会場に在廊はしませんが名古屋近隣のアートファン、動物好きの方々、この機会にぜひご高覧ください。よろしくお願いします。

トップ画像は今回のグループ展DMハガキの表面。


 







266.青木画廊 開廊55周年記念『眼展 Pirt1』始まりました。 

2016-11-07 19:27:20 | 個展・グループ展

5日土曜日。東京銀座、青木画廊の開廊55周年記念のグループ展『眼展 Pirt1』のオープニング・パーティーに出席してきた。

青木画廊は1961年に銀座三丁目の同場所に開廊、以来、国内外のシュールレアリズム、幻想美術のアーティストの企画展を開催し続けて今年で55年周年を迎える。つまり、昭和39年の東京五輪の3年前にオープンしたということだ。この55年間、日本のアート界も目まぐるしく変わっていったと思うのだが、その間、脇目も振れずに『シュールと幻想』一筋に同じ場所で歩んできたというのは、我が国の画廊界広しと言えどもこの画廊1軒だけである。僕はひそかにそのうち「世界遺産」に登録されるのではないかと妄想している。すると初代会長は自動的に「無形文化財」ということになる。

冗談はさておき、僕がこの画廊に通い始めたのは1980年代初め頃だったが、すでにこの時代には美術界の異色の画廊として知られ、季刊「みずゑ」という有名な美術雑誌の裏表紙には毎回、幻想作家を紹介する企画展の案内が個性的な作品写真と共に掲載されていた。そして美術評論家の瀧口修造氏や幻想文学者の澁澤龍彦氏がその展覧会評を書いていたことでもよく知られていた。企画をした海外の取扱い作家も想い出すままに挙げると…エルンスト・フックス、エーリッヒ・ブラウアー、ヘルマン・セリエント、カール・コーラップ、ホルスト・ヤンセン、シュレーダー・ゾンネン・シュターン、ハンス・ベルメールとまだまだきりがなく名前が浮かんでくる。ヨーロッパ幻想作家のオンパレードと言っても過言ではない。当時20代の美術学校生だった僕には、その世界がキラキラと輝いて写っていたし憧れの的であった。けっこう足繁く通ったものである。

その憧れの画廊で作品を発表できるなんて想像もしていなかったのだが、1999年に現オーナーである青木径氏から画廊でお声をかけてもらって発表をする機会をいただき、以後、絵画やドローイング作品の個展、グループ展に出品させていただいて今日に至っている。つい、この間のことのようだが僕自身もすでに17年間お世話になっているのだ。

この日、画廊に午後遅くに会場に到着すると、もうすでに数人の出品作家と愛好家の方々がお見えになっていて作品を前に熱の入った会話をされていた。前回のブログでもご紹介したが今回、出品作の中、1点は画廊からの「キャバレー」という共通テーマで作品を制作している。2階のフロアがこの展示会場で12人の男性作家が思い思いの「妄想キャバレー」を描いている。それから、フロアの正面には、この画廊でデビューし、今では著名な球体間接人形のアーティストである四谷シモン氏の「機械仕掛けの少女2」という人形作品が賛助出品されている。階段で移動して3階会場には各作家が自身のテーマにより制作した新作が1-2点づつ展示されていて、二部構成となっている。

会場を一巡し、しばらくしてお茶などを飲みながら今回、青木画廊初出品の作家K氏などと歓談していると、あっという間に夕刻のオープニング・パーティーの時間となる。画廊の方の会場の設営を手伝っていると、時間に合わせてゾロゾロと遅れてきた作家や愛好家の方々が到着、2階のフロアはあれよあれよという間に満員御礼となってしまった。お酒が注がれて乾杯した後、オーナーによる展覧会やテーマの説明があり、続いて各作家の自己紹介と出品作品の解説となる。このテーマ、ピタッと合う作家と、なかなか苦労した作家のどちらかにはっきりと分かれたようだ。それから、径氏ご指名によりシモン氏のマネージャーであり画廊の常連でもあるS氏が映画「キャバレー」からライザミネリの歌を素晴らしい声で披露してくださった。そのあとは、いつものことだがワイワイガヤガヤと賑やかな飲み会。仕上げはこれもいつものことだが全員並んでの集合記念撮影で終わった。

閉廊後、出品作家と有志の方々での二次会となったが、今回は特別な企画展であるということでオーナーからの「粋な計らい」となった。「キャバレーをテーマとしたのだから本物のキャバレーで二次会をしよう」ということになり、画廊の二件隣のキャバレー「白いばら」へと移動した。このキャバレーは創業66年目という銀座の老舗キャバレー(注:キャバクラではない)で格式が高い。普段われわれが軽はずみに入れるお店ではないのだ。店内に恐る恐る入ると事前に席が予約されていて、しかもステージの正面の特等席である。ぞろぞろと絵描き集団が座るや否や、華やかな衣装に身をまとった美しいホステスさんたちが贅沢にも一人につき一人隣席についた。「いらっしゃ~い」。

思い返せばキャバレーに入るなどというのは、前のバブルの頃、契約社員として勤めていたデザイン関係の会社で顧客の接待に同席させられて以来のことであるから25年ぶりぐらいということになる。美しい方々とのお話しも盛り上がり竜宮城にでも来ているような気分になった頃、ショータイムが始まった。歌あり、プロのダンサーのダンスあり、イントロクイズあり…トリはパリのムーランルージュを彷彿とさせるゴージャスな真っ赤な衣装でのカンカン踊り。迫力ものである。「ブラボーッ!!ブラボーッ!!」 楽しい時間はすぐに過ぎ去っていく。あっという間にお開きの時間となった。美しいホステスさん全員のお見送りを受けながら夢見心地で店を出て流れ解散。

画廊会場で『妄想キャバレー』の個性的な作品世界に浸り、会場を出て『リアル・キャバレー』で華やかな一時の夢に浸る。なかなか普段は経験できない盛りだくさんのグループ展オープニングであった。

展覧会は11月18日(金)、最終日17:00迄。アートファンの方々、この機会ぜひお見逃し無いように、よろしくお願いします。詳細は青木画廊HPアドレスをもう一度。http://www.aokigallery.jp 

 

画像はトップがオープニングパーティー会場での集合写真。下が向かって左から四谷シモン氏の人形作品「機械仕掛けの少女2」、会場で挨拶するオーナー青木径氏、会場に届けられていた不思議な花、今も変わらない青木画廊の看板、画廊界隈の夜景、キャバレー「白いばら」の入り口。

 

 

               

 


265.青木画廊開廊55周年記念『眼展・Part1』に出品する。

2016-10-29 18:43:13 | 個展・グループ展

芸術の秋、以下、出品する画廊企画のグループ展のご案内です。

・展覧会名:開廊55周年記念 「『眼展・Pirt1』 妄想キャバレー

・会期:2016年11月5日(土)~11月18日(金) ※11月13日(日)のみ休廊 平日11:00~19:00/日曜日12:00~18:00/最終日11:00~17:00迄

・会場:青木画廊 東京都中央区銀座3-5-16 島田ビル2F http://www.aokigallery.jp E-mail info@aokigallery.jp TEL 03-3535-6858  

・内容:1961年開廊の、ご存じ銀座3丁目の幻想アートの専門画廊が今年、55周年を迎えた。その節目の年を記念して開催するグループ展『眼展・がんてん』となる。今回、「キャバレー」を共通テーマとした作品を各作家1点+自由テーマ作品1-2点の展示となる。12名の作家による個性的な「妄想キャバレー」と約30点の平面作品、立体作品を展示します。幻想アートファン、一般アートファンの方々、この機会を是非お見逃しなくご高覧ください。長島は新作ペン・ドローイングを2点出品しています。各作家の作品詳細などは画廊ホーム・ページをご覧ください。

・作家在廊日:長島は初日、11/5の15:00~、11/18の最終日15:00~の2日のみ在廊予定です。

※初日、17:00頃からオープニング・パーティーあり。

以上。皆さま晩秋の良い季節、是非会場まで足をお運びください。会場でお待ちしております。

画像はトップがグループ展DMの表面。下が向って左から表面の拡大、DMの裏面と裏面の拡大。

 

      


232.『WILDLIFE ART EXHIBITION 2016・水と生きものたち』展

2016-02-08 21:14:11 | 個展・グループ展

明日2/9(火)より始まるグループ展のお知らせです。

・展覧会名:WILDLIFE ART EXHIBITION 2016・水と生きものたち』展

・会期:2016年2月9日(火)~2/14(日) 9:00~16:30(最終日は15:00まで

・主催:JAWLAS日本ワイルドライフアート協会 http://www.jawlas.jp

・会場:新宿御苑インフォメーションセンター1Fアートギャラリー 

・交通:東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅E5出口 徒歩3分、 東京メトロ丸ノ内線 新宿御苑駅出口1 徒歩5分、 都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅C1/C5出口 徒歩5分、JR.京王.小田急線 新宿駅南口 徒歩10分

・内容:JAWLAS・日本ワイルドライフアート協会会員36名による平面(絵画、版画他)、立体作品約56点による水辺に生息する野生生物を主題としたアート作品を展示する。

・お問い合わせ:JAWLAS事務局 :info@jawlas.jp

・入場料:無料

※毎年恒例になりましたJAWLAS日本ワイルドライフアート協会メンバーによる新宿御苑アートギャラリーでのグループ展です。今回は「水と生きものたち」というテーマで日本の豊かな水環境に生息する野生生物を画題としたアート作品の力作が勢揃いします。長島は干潟の鳥類を題材とした銅版画3点を出品しています(14日(日)係として会場にいます)。野生生物ファン、美術ファンの皆さま、この機会にぜひご高覧ください。よろしくお願いします。画像はトップが絵画の出品作品。下が向かって左から同じく絵画出品作品、僕の出品作品(銅版画3点)、紙立体のオオカミウオ、会場風景、展示作業風景、センターに展示してあった御苑内で採集されたドングリ、アートギャラリー外観。

 

              

 


227. 展覧会のお知らせ 『2016 New Year Best Selection』展

2016-01-08 19:39:36 | 個展・グループ展

今月、大阪の画廊の企画で開催されるグループ展のお知らせです。

・展覧会名: 2016 New Year Best Selection 

・出品作家:淺田 ようこ(水彩画) 稲垣 直樹(油彩画) 鳥垣 英子(日本画) 長島 充(木版画・木口木版画) 李 暁剛(テンペラ・油彩混合技法)

・会期:2016年1月14日(木)~1月24日(日) 1/19(火)休廊 11:00~18:00(最終日 17:00迄)

・会場:アートデアート・ビュー 大阪府高槻市北園町13-30 tel 072-685-0466  URL http://www.artdeart.jp

・交通:阪急高槻駅徒歩4分 JR高槻駅徒歩6分

・入場無料

・内容(DMの文章より):「1998年アートデアートギャラリーを立ち上げ、2009年現在の庭のある民家にアートデアート・ビューとして移転、早や17年となりました。このように続けてこられたのも応援してくださるお客様・作家の方々のおかげと感謝しております。今年も力を込めた作家の作品をご紹介出来るように頑張りますのでよろしくお願いいたします。新年のスタートは活躍中の5名の精鋭作家による作品展です。ご高覧いただけたら幸いです」

※昨年10月~11月にかけて野鳥をテーマとした版画作品の企画個展を開催していただいた高槻のギャラリーでの新春グループ展です。5名の作家がそれぞれ異なる手法により大作~小作品を出品します。絵画作品のなかで長島は一人版画作品による参加となっています。冬の季節感をテーマとした野鳥版画作品7点を出品する予定です。京阪神方面の絵画ファン、野鳥ファンの方々、この機会に是非ご高覧ください。今回、長島は在廊はしませんが、よろしくお願いします。画像はトップが展覧会DMの表面。下がその切手面。

 

 

 


215. 長島充 版画展『日本の野鳥 in 大阪』 ご来場いただきありがとうございました。 

2015-11-08 19:41:37 | 個展・グループ展

先月、30日からスタートした大阪の画廊アートデアート・ビューで開催していた版画個展『日本の野鳥 in 大阪』も盛会の中に無事終了いたしました。ご多忙の中ご来場いただいた京阪神地域の版画ファン、野鳥ファンのみなさまありがとうございました。そして作品をご購入いただいた方々、感謝いたします。

ギャラリーのある高槻市はどちらかというと京都寄りで、今回は日本野鳥の会京都支部の方々が多くご来場いただいたようで、こういう時に「野鳥仲間」はつくづくありがたいと思いました。10/31におこなったギャラリートークでもとても熱心な質問が飛び交いこちらが少々押され気味だったのは嬉しい悲鳴でもあります。

ここでの個展も3回目、そのうち野鳥をテーマにした内容は2回目となりました。次はまた2-3年後に開催したいと思っていますが、同じ内容で続けて制作発表して来たので、そろそろ内容的にも新たな展開をと思案中でもあります。それが技法的なものになるのか、精神的なものになるのかは今の所まだわかりません。京阪神地域のみなさん、楽しみに待っていてください。またお会いしましょう。今回も企画展として計画していただき、最後により多くの方々に観てもらいたいと特別に展示期間を2日間延長していただいたオーナーの杉田夫妻に心から感謝いたします。お世話になりました。画像はトップがギャラリー内部から庭を見たところ。下が展示壁面と作品の一部。

 

 


214. 長島充 版画展 『日本の野鳥 in 大阪』 始まっています。

2015-11-03 20:22:20 | 個展・グループ展

先月30日から、大阪府高槻市にある画廊アートデアート・ビューで、長島充 版画展『日本の野鳥 in 大阪』がオープンした。早いもので当画廊で3回目の個展、6年目のお付き合いとなる。

10/31(土)午後3時からギャラリートークを開いてほしいという画廊からの要望があり朝早くから千葉の工房を出て、東京駅から新幹線とJRを乗り継いで行ってきた。 高槻駅を降りて画廊に着くとちょうど1時となっていた。オーナーのSさんに挨拶し、一通り作品の展示状態を見てから中央のテーブルでSさんとお茶をいただきながら話していると数人のお客さんが、ぼちぼち来始めた。Sさんが庭に来る野鳥やお客さんの持ってきてくれた「エビフライ」と呼ばれるホンドリスが食べた松ぼっくりの芯などを見せていた。この画廊には野鳥好き、生きもの好き、自然好きの人が多くみえるようだ。オーナ-のお人柄なのだろう。古民家を改造したギャラリー・スペースは家庭的でホッコリとする空間でもある。

2時を過ぎたあたりからギャラリートークに参加する人たちが増え始めた。2年前に日本の野鳥をテーマとした個展を開催したが、この時もギャラリートークを行った。その時にも参加していただいた方の顔もチラホラ見える。リピーターの人も定着しているようである。トークの時間まで少しあるので今夜の宿のホテルにチェックインを済ませてくることにした。とんぼ返りで画廊に戻ると、参加者も増えてスタンバイ状態となっている。さっそくトーク・モードに頭のスイッチを切り替える。僕自身は特別話上手というわけではないのだが、自分の興味のあること好きなことに関しては話したい事、伝えたい事はたくさんある…誰でもそうか。

4年前の個展のトークでは『私と野鳥と版画』というタイトルでデジタル画像も使いながら野鳥を観察し始めたきっかけや、どのようにして版画制作に繋がっていったかということを中心に話したのだが、今回は同じタイトルなのだがデジタル画像は使用せず、せっかく自作の野鳥たちに囲まれて話すので、作品の中のそれぞれの野鳥たちとの出会いのエピソードを中心に話した。住まいのある千葉県は四方を水環境に囲まれていて高い山が無く、山の野鳥たちに憧れてきたこと、長野の山中でどうしても会いたくてテントを張って待ったイヌワシとの出会い、昔は東京湾の干潟や内陸水面に普通に渡来していた渡り鳥のガン類への想い…話せばきりがないのだが、時間の許す限り話し続けた。するとその熱が伝わったのか熱い質問が多く飛んできた。それもそのはず、今日のお客さんは京阪神地域の「野鳥の会」の会員の方々が多いということだった。それからトークの最中に渡って来たばかりの冬鳥のジョウビタキが画廊の庭を訪れるというサプライズがあった。”ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ、ヒッ…”と強い声で鳴いていて途中中断してみんなで姿を捜す。「僕の個展が呼んだんですよ」と一言添える。

1時間半の予定の「作家を囲む会」は時間を大幅に過ぎても質問や購入した作品へのサインなどでなかなか終了せず、それでもやまずに2次会の海鮮飲み屋から3次会のJAZZクラブまで延々と続き、高槻の秋の夜はシンシンと更けて行くのでした。

展覧会は11/6(金)の1700まで、まだお見えになっていない京阪神地域の野鳥ファン、版画ファンのみなさま、この機会に是非ご高覧ください。 もう一度画廊アドレスを http://www.artdeart.jp

画像はトップがトーク中の僕。下が向かって左からトーク会場のようす、作品展示風景、「エビフライ」(ホンドリスの落し物)

 

      


213.個展のご案内 『長島 充 版画展~日本の野鳥』 in 大阪 

2015-10-26 20:07:12 | 個展・グループ展

今月末から来月にかけて開催される個展のご案内です。

・展覧会名 画廊企画 『長島 充 版画展~日本の野鳥~』 in 大阪

・内容 日本に生息する野鳥をモチーフに40年来のバードウォッチャーである作者が、銅版画、板目木版画、木口木版画などさまざまな版画技法を駆使して制作した版画作品、約25点を展示販売する。

・会期 2015年10月30日(金)~11月6日(金) 期間中無休 11:00~18:00(最終日は17:00迄)

・会場 アートデアート・ビュー 大阪府高槻市北園町13-30 tel/fax 072-685-0466 URL http://www.artdeart.jp  阪急高槻市駅徒歩4分 JR高槻市駅徒歩6分

・入場料無料

・ギャラリートーク 「作家を囲む会~私と野鳥と版画~」 10/31(土) 15:00~16:30 参加費500円(ドリンク付き)要予約

・作家在廊日 10/31(土) 13:00頃~

※大阪で2回目の野鳥版画の個展となります。京阪神地域の野鳥ファン、版画ファンの方々、ぜひこの機会にご高覧ください。よろしくお願いします。「季刊 版画芸術」誌、「月刊 アートコレクター」誌、「月刊BIRDER」誌などにも展覧会案内が紹介されています。

 トップ画像は今回の個展DMの裏表。

 


212.第83回版画展

2015-10-23 21:59:49 | 個展・グループ展

16日。千葉でのカルチャー教室の指導の後、東京都美術館で開催中の『第83回版画展』を観に行ってきた。上野駅で下車し徒歩で会場に向かうと、この日は週末ということもあって会場には多くの来場者が訪れていた。

今から31年前、美術学校の版画科を卒業するとすぐに出品を始めた公募団体だ。早いもので会員に推薦されてから15年経っている。31年も同じ団体展に出品しているとその間に版画を取り巻く世界もいろいろと変化があった。出品し始めた1980年代の頃は版画の世界もいい時代で1970年代から続いていた「現代版画ブーム」の流れもあって、それぞれの版種にスター版画家も多く展覧会も活気に満ちていた。その頃はさながら版画界の登竜門という印象が強かった。

前のバブルの頃、美術界も世相を反映していて御多分にもれず華やかだった。版画の世界もヨーロッパから輸入された「大型版画ブーム」の影響で版画展の会場にも若いパワフルな大型版画作品がところ狭しと展示されていた。割合最近までこの流れも続き、大きな壁画のような版画をよく目にしたものだ。ところがバブルも弾けて世の中ミレニアムを過ぎた頃から急速に版画界にも秋冬が訪れる。版画の企画展を行う美術館や画廊が激減してしまったのだ。時代の流れというのだろうか。世の中、ずっと続いていく価値観などないということかもしれない。ここにきて版画表現の世界も新たな局面を迎えているのだろう。

話が脱線してしまったが、今回の展示も以前に比べて全体的に落ち着いたというか、おとなしくなった印象を持った。その中で「版画甲子園」という新潟県の佐渡版画村で開催されている全国の高校生を対象としたコンクールの受賞作品の特別展示があった。この企画はマンネリズムに陥りがちな展示の中で、とてもフレッシュに感じた。この会の発足指針の一つでもある「創作版画の一般社会への普及」ということを反映しているようにも見えた。そういえばこの日会場には高校生のグループが多かった。中には先生が引率しているグループもいた。この中から将来、新しい版画表現の可能性にかける世代が出てくることを願いたい。粗削りだが何か大事なものを訴えているような力強い画面に元気をもらって会場を出た。画像はトップが会場風景。下が向って左から都美館内風景、版画展入口、「版画甲子園」の展示室。

 

      


211.長島充 版画展『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 無事終了しました。

2015-10-17 20:32:35 | 個展・グループ展

11日まで開催していた、長島充 版画展『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』が無事終了いたしました。個展開催中から流行りの風邪でダウンし、ブログの更新が遅くなってしまいました。

今回、企画展としては6日間と短めの展示でしたが、多くの方々にご来場いただきました。遠方からお越しいただいた方もありとても感謝しています。また体調などであまり在廊できずにお会いできなかった方々も多く、ご迷惑をおかけしました。 会場は画廊としてはとても広く、40点強の作品を展示しましたので、今まで開催した同一テーマによる個展としても多くの作品、代表的な作品を展示した内容となりました。会場に一人、ボーッとながめる時間もあり、今後のこのテーマの連作への新たな思いやアイディアがフツフツと浮かんで来ています。

これまでも中央線沿線の吉祥寺、国分寺、国立、八王子といった西東京の街で個展、グループ展の経験があるのですが、阿佐ヶ谷は初めてでした。阿佐ヶ谷、高円寺といった杉並区に含まれる町は「東京で住んでみたい街」の上位にランキングされているそうでです。駅周辺のアーケードや古書店、映画館、民芸店など僕が学生だった1980年代にさかのぼったような懐かしい雰囲気の場所が多く見られます。多くの人が住みたいという一番の理由は何か昭和の匂いがプンプンする、この懐かしさにあるのかも知れません。搬入から通っていてとても心地良さを感じました。

次回は今月末から大阪、高槻市での3度目の版画個展が控えています。京阪神方面の野鳥ファン、版画ファンの方々、追ってDMやブログでお知らせいたします。今回機会をいただいたart gallery OPPOのスタッフの皆さん、ご来場いただいた方々、作品をご購入いただいた方々に心より感謝いたします。ありがとうございました。

画像はトップが最終日の会場スナップから。下がギャラリー入り口から撮影した会場と阿佐ヶ谷の駅前アーケード風景。

 

   

 


210. 長島充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 開催中です。 

2015-10-08 20:20:50 | 個展・グループ展

6日火曜から版画個展 日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』 が オープンしました。 板目木版画、木口木版画、銅版画による約40点の日本の野鳥たちが展示されています。また併設として数は少ないのですが僕の猫作品展示コーナーも作りました。

今回の会場はJR阿佐ヶ谷駅に近い閑静な住宅地にあるギャラリーで、開廊当初から名前の示すとおり尾のある動物たちを表現した平面絵画、立体などのアート・作品を企画展示しています。今までも哺乳類を中心に魚類、爬虫類、恐竜などをモチーフとした作家の個性的な作品の企画展を開いています。

オーナーのT女史は都内でも有名な猫専門の元獣医で、猫関連の本も出版されている方。新人作家発掘にも意欲的で、ネットにより常に新しい「尾っぽアーティスト」を捜しています。ギャラリーは病院だった場所をそのまま改装したので、診察窓口のなごりを感じる部分もあります。広くて明るく現代的な空間なので、さまざまなジャンルに対応できると思います。

僕自身もホームページを見てアポイントをいただき今回の個展開催となりました。企画展で6日間というのは少し短めですが、初日から画廊常連客、美術家、野鳥関係、出版関係、コレクター、阿佐ヶ谷近隣の友人知人の方々などにご来場いただいています。

展覧会は11日(日)まで、あと残すところ3日間ですが野鳥ファン、版画ファンでご興味のある方々、この機会にぜひご高覧ください。画像はトップがギャラリー正面入り口。下が入口にあるオーナー愛猫をモデルにしたモニュメント、会場内風景。 

もう一度、画廊アドレスです。    Art gallery OPPO   http://homepage3.nifty.com/oppo/

 

   

 

 


209.個展のご案内 長島充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷』

2015-10-03 20:38:57 | 個展・グループ展

今月開催される個展のご案内です。

・展覧会名 画廊企画 長島 充 版画展 『日本の野鳥 in 阿佐ヶ谷 ~The Birds of Japan in Asagaya~』

・内容 銅版画、板目木版画、木口木版画など様々な版画技法を駆使し表現する日本の野鳥たちの世界。近作、旧作約40点の展示、販売。

・会期 10月6日(火)~11日(日) 11:00~19:00まで 会期中無休(但し11日最終日は17:00まで) 

・会場 Art gallery OPPO  東京都杉並区阿佐ヶ谷北2-15-6 JR阿佐ヶ谷駅北口下車 徒歩2分  tel.03-3223-2080 http://homepage3.nifty.com/oppo/ 

・入場無料

・作家在廊日 10/6(火) 10/10(土) 10/11(日) の午後。

※ ギャラリーは阿佐ヶ谷駅近くの閑静な住宅街のマンション1階。オーナーは元獣医さんで尾(尾っぽ)のある生物のアート作品のみを企画展示しているというユニークな会場です。今回の個展は昨年12月に本郷で開催し、ご好評いただいた新作に近、旧作の人気作品をくわえた巡回展に近い内容となっています。DMは昨年ご来場いただいた方以外の方々、阿佐ヶ谷近隣の方々にお出ししています。版画ファン、野鳥ファンのみなさん、ぜひこの機会にご高覧ください。

「野鳥」誌10月号のイベントページにも案内が紹介されています。 10/6(火) 読売新聞朝刊の展覧会ページに掲載される予定です。 画像は個展DMの裏表。

 

 

 

 


202. 『綺想動物園』展、盛会の中に無事終了しました。

2015-07-28 21:15:20 | 個展・グループ展

24日土曜日まで開催されていた青木画廊企画による『綺想動物園』展も盛会の中に無事終了いたしました。天候不順の中、ご来場いただいた多くの方々、作品をご購入いただいた方々、ありがとうございました。他7名の出品者に代わりお礼申し上げます。

今回、私的事情により初日と最終日の午後のみの在廊となってしまいましたが、僕がご案内を送った方々は9割がたご来場いただき感謝しています。会場でお会いしお話しできなかったことがとても悔やまれます。次回は今回出品作と同じ流れの連作による絵画作品の個展を計画していますのでその時はぜひお会いしたいと思っております。

最終日は画廊スタッフと出品者、絵画愛好家の方で、ささやかにエンディングの飲み会をしました。若い作家の方々は飲みながらも緊張していて言葉も少ないのですが、僕もこの年頃は同じように上がり症で無口だったので懐かしく思えました。今回、自分よりも二世代以上若い作家といっしょに出品させていただいたのですが、改めて会場に展示された作品を眺めながら、若い表現力は刺激的でいろいろと考えさせられることも多く、次作への弾みとなり良かったと思っています。主題に合った企画内容と作家選定をしてをいただいた青木氏にも感謝です。

では、毎日酷暑が続きますがお体ご自愛ください。また作品を前に再会できる日を楽しみにしています。画像はトップが今回の出品作のうち日本神話に主題をとった『聖なる雄鶏』の画廊展示状況。下は週末の銀座の歩行者天国風景。