goo blog サービス終了のお知らせ 

長島充-工房通信-THE STUDIO DIARY OF Mitsuru NAGASHIMA

画家・版画家、長島充のブログです。日々の創作活動や工房周辺でのできごとなどを中心に更新していきます。

334. 『長島 充 版画展 / 1990年~2015年』 終了しました。

2018-06-09 18:30:08 | 個展・グループ展
3月16日にオープンした千葉県鴨川市の私設美術館・房総郷土美術館での回顧展、『 長島 充 版画展 / 1990年~2015年』が今月3日終了の予定を希望により8日まで延期し、無事終了いたしました。

房総半島の深い山里に建つ美術館という立地条件にも関わらず、会期中は県内のみならず東京や神奈川方面からも来場者があり、友人、知人の外、画家、版画家、美術愛好家、ギャラリスト、県内美術館関係者、プレス関係者などにお越しいただきたいへん充実した3カ月の展覧会でした。

またプレス関係の記事も朝日新聞を除いた5社に加え、地域のタウン情報誌4-5誌に掲載していただきました。中には展示作品にとても感動したということで詳細な記事を書いてくださった記者の方もいらして、とても感謝しております。

僕自身も合計3回、在廊したのですが、そのうち2回は近隣の宿に宿泊し翌日は周辺の豊かな自然を満喫するなど、都会の画廊や美術館での展覧会では味わうことができないような時間を持つことができたいへん満足しております。

展覧会の後半には東京のギャラリストの方がお見えになり「自然の中の美術館での自然に帰って行くようなテーマの版画作品の展示に画廊での展示の在り方を考えさせられる部分がありました」という感想をいただきました。また、この美術館に版画作品が収蔵されている僕の美術学校時代の版画の恩師が観に来てくださり、僕が会場にいない日にも関わらず、館主の方に「とても良い展覧会だった」「この美術館では今後、このような展覧会を開催していくべきだ」と感想を述べてくださったとお聞きしています。

遠路、展覧会会場まで足を運んでいただいた全ての来場者の方々、また各紙面に記事として取り上げていただいたプレス関係の担当者の方々、版画作品をご購入くださった愛好家の方々、そして今回、美術館に多くの版画作品をコレクションしていただき展覧会を開催していただいた館主のK氏に心からお礼申し上げます。ほんとうにありがとうございました。

画像はトップが、会期中に美術館のポストに巣を作り卵が産まれて雛となり、無事に巣立っていったシジュウカラの幼鳥たち(合計8羽)。下が向かって左から美術館のある鴨川市四方木の山村風景、美術館庭の池の上の枝に産み付けられた希少両生類、モリアオガエルの卵塊、展覧会場の風景、記事として掲載された新聞の紙面。



         





328. 『長島 充 版画展 / 1990年~2015年』が開催中です。

2018-03-27 17:50:56 | 個展・グループ展
前回ブログ327回でご紹介した『長島 充 版画展 / 1990年~2015年 』が始まりました。会場は千葉県鴨川市内にある私設美術館、房総郷土美術館となる。ここは千葉県と言っても房総半島の南部に位置し千葉県内でも最も山深い場所である。四方木(よもぎ)という集落で20年程前までは千葉県内の山のガイドブックに「房総の秘境」などと紹介されていた。

何故、このような不便な場所で版画の展覧会を開催するようになったかと言うと3年程前、この美術館の館主であり画家、アートコレクターでもあるK氏から「…以前より県内の美術館などで貴兄の作品を拝見していたが是非、当方の美術館に版画作品をコレクションとして加え展覧会を開催したい」という内容の手紙が届いた。こうしたことはそうそうあることではないので、もちろんすぐに返事を書いて出した。電話も含めて何回かのやりとりがあって、実際に作品を観てもらおうということになり、過去からの作品の入ったファイルを持参、気に入った作品をザックリと選択してもらった。さらにこちらの工房にも来ていただき、残りの見せられる状態の版画作品シートも観ていただき作品購入ということとなり、今日の個展開催へと繋がったのである。

この美術館の開館当初からのコンセプトはその館名のとおり、千葉県生まれ、千葉県出身の美術家の作品を収集するということである。内容も洋画、日本画、彫刻、工芸、版画とさまざまな美術のジャンルに及んでいる。

25日の日曜日、とても良い天候で展覧会日和である。こちらと同じ千葉県内と言っても自動車で家を出て寄り道をせず真っ直ぐに向かったとして3時間以上はかかる。遠い。逆方向に北に向かったとすると茨城と福島の県境まで行ってしまう距離なのである。なかなか友人、知人に胸を張って「是非、観に来てください」とは言えない距離でもある。

千葉市、八街市、東金市、大網白里市、茂原市、長生郡、と通過し勝浦市に入って太平洋岸の外房の海辺に出てからさらに南下すると鴨川市となる。ここから有名な日蓮上人ゆかりの清澄寺という古刹がある山間部への林道に入り、しばらくすると四方木の集落に到着する。美術館の駐車場に到着すると周囲からはウグイス、ホオジロ、シジュウカラ、ヤマガラなどの野鳥たちの美しいさえずりが聴こえてきた。荷物を降ろしていると僕らよりも少し早めに来ていた友人のKY氏が出迎えてくれた。

館内に入るとスギやヒノキのツーンとした心地よい香りがする。この美術館は館主K氏が骨組みだけを工務店に作らせ、あとは手作りで床から内装までコツコツと作り上げたものなのである。まさに田作り的な美術館であり、K氏自身の作品と言っても良い。入館して展示状況を確認、今回、大小合わせて約40点の版画作品が展示されている。幻想的な1990年代の銅版画による連作から近年の「日本の野鳥」をテーマにした写実的な版画作品までが一定の間隔をとって整然と並べられていた。

しばらくして館主がお茶をい入れてくれたので休憩室でKY氏と連れ合いと3人で御馳走になる。この部屋の椅子やテーブルも全てK館主の手作りである。寛いでいるとまるで山小屋にいるような錯覚を覚えてしまう。作品や世間話が盛り上がってきた頃、自動車のエンジン音がしたので外に出てみると同じく県内に住む友人のY君がやってきた。なにしろこうした場所では来ていただいただけでありがたいのである。しばらく作品を観たり、世間話をしたりしてから友人二人はこの近くの名瀑「不動の滝」へとハイキングに出かけた。こうした土地ならではのことである。Y君はフライフィッシングが趣味なので「滝壺に糸を垂らしてみる」と言っていた。

展覧会オープンからの入場者の方の話題などを館主に尋ねると千葉県内の美術館の学芸の方や地域の情報誌を観て興味を持った県内のアートファンの方々などがボチボチ来場されているということだった。まぁ、東京などの都市部での個展のようにはいかないが、そうして訪れてくれる人たちがいることはとてもありがたい。

小一時間ほどして友人二人がハイキングから帰ってきた。釣りの成果は小さいハヤがいた程度でまだ時期が早いということだった。楽しい時間はすぐに過ぎて行く。16時、あっという間に閉館時間となる。歩いて近いK館主の古民家を改造して作ったという自宅兼アトリエを拝見、屋根裏部屋の画室はまるで忍者屋敷のようでもあった。そして多くのスケッチに基づく油彩で描かれた風景画を見せていただいた。

ここでお開き。2人と別れて、連れ合いと2人、今夜はここからさらに山間部に入った林道端にある白岩温泉に宿をとり明日、四方木周辺を散策してから帰宅する予定となっている(四方木周辺の散策は次回にご紹介します)。

展覧会は6/3(日)まで。美術館は金、土、日のみの開館です。長島は今後、4/8(日)、5/13(日)の午後1時過ぎに会場入りする予定です。ご興味のある方はご来場ください。展覧会詳細は前回ブログをご参照ください。なお美術館ホームページなどはございません。フェイスブックには別の方が管理しているページがあります。

画像はトップが美術館の展示風景、下が向かって左から裏山から観た美術館外観、美術館展示風景数カット。


                        



327. 『長島 充 版画展 / 1990年~2015年』が始まります。

2018-03-12 18:29:21 | 個展・グループ展
今月16日から開催される私設美術館での版画個展のご案内です。

・展覧会名:幻想とロマンと日本の野鳥を刻む『 長島 充 版画展 / 1990年~2015年 』

・会場:私設 房総郷土美術館 千葉県鴨川市四方木 (よもぎ)410-5 Tel 04-7094-0333(※ホームページやSNSアドレスなどはありません)

・会期:2018年3月16日(金)~6月3日の期間の金、土、日のみ開館 10:00~16:00 

・内容:美術館は美術愛好家の館主による個人美術館で千葉県出身の美術家の絵画、版画、彫刻作品などを収蔵、企画展示しいている。今回は千葉県市川市生まれで現在、同県佐倉市在住の画家・版画家である長島充の1990年代の銅版画連作から2015年の「野鳥版画」と称する大判木版画など版画作品約40点による回顧展形式の展示となっている。

・交通:JR外房線安房天津駅より鴨川コミュニティバス約20分「四方木ふれあい館」バス停下車、徒歩約3分(安房天津駅前発、7:57、9:17、12:44)タクシーで約10分。

・入館料:一般300円、高校生以下無料

・四方木の山里を紹介するホームページ:「Hello 四方木」http://yomogiyomogi.jp/ 

・作家在廊日:3/25(日)、4/8(日)、5/13(日)の午後1時より会場に入る予定でいます。

・その他:現地は山間部であるため携帯電話の使用はできません。美術館敷地に簡易トイレがございますが、土日は近くの「四方木ふれあい館」のトイレが解放されています。駐車スペースは3台分ございますが、「四方木ふれあい館」の駐車場も利用できます。また、カーナビの設定により県道81号線を君津方面から下るコースが示されることがありますが、幅員が非常に狭く車両のすれ違いが困難な区間(山の崖地)があります。車利用の場合は海側を安房天津に出て、県道81号を上がるルートをお勧めします。

※美術館の所在地である鴨川市四方木は、清澄山の裏手となる山間部に位置する秘境、東京で言えば奥多摩、埼玉で言えば奥秩父と似た自然豊かな環境です。近くにある名瀑、「不動の滝」も見ものです。春から初夏の気候の良い季節、周辺の自然環境への散策もかねてご来場いただければ幸いです。

画像はトップが展覧会フライヤーの表面部分、下がフライヤーの表と裏、山小屋風の私設美術館外観、美術館の内部。



         




325. " 日本の四季と生きもの Ⅱ " 展が始まりました。

2018-03-06 18:37:27 | 個展・グループ展
本日より参加しているグループ展が始まりましたので以下に情報を投稿いたします。


・展覧会名:日本ワイルドライフアート協会新宿御苑展2018 " 日本の四季と生き物 Ⅱ"

・会場:東京都新宿区 新宿御苑インフォメーションセンター1Fアートギャラリー 

・会期:2018年 3/6(火)~3/11(日) 9:00~16:30(最終日は15:00まで)

・交通:東京メトロ副都心線 新宿三丁目駅E5出口 徒歩3分 / 東京メトロ丸の内線 新宿御苑駅出口1 徒歩5分 / 都営地下鉄新宿線 新宿三丁目駅C1/C5出口 徒歩5分

・内容:日本の四季と野生生物(哺乳類、鳥類、魚類、昆虫類 etc.)をテーマとした37名の作家の絵画、版画、立体などによるグループ展。

・その他:入場料無料(但し新宿御苑へは入場料が必要です)。

・お問い合わせ:JAWLAS(日本ワイルドライフアート協会)事務局:info@jawlas.jp

※長島は大判木版画1点を出品しており、3/8(木)12:45~16:30 会場におります。

毎年、恒例となりました野生生物画によるグループ展です。アート好き、生き物好き、自然好きの方々、この機会にぜひご来場ください。新宿御苑もそろそろ花が見ごろとなり始めています。広い公園の散歩がてらどうぞ。

画像はトップが展覧会の搬入展示作業のようす。下が向かって左から同じく搬入展示のようす、展示状況、新宿御苑インフォメーションセンター外観、御苑内に展示された秋冬の「生きたあかし(木の実など)」、御苑近くのイタリアン・カフェ、" cafe LA BOHEME " (おいしいワインとパスタのお店でアニメ映画『君の名は』の主人公がバイトをしたお店のモデルとなったレストランでもある。毎年このグループ展の展示打ち上げ会場となっている)の店内風景2カット。


                     



 
 
  


  

319. 『冬の図書館 - bibliotheca hiberna - 』 展 が始まりました。

2018-01-15 18:54:16 | 個展・グループ展
前回のブログでご案内したグループ展、『冬の図書館-bibliotheca hiberna-』展が東京、目白の gallery FUURO(フウロ)で13日(土)から始まった。初日、17:00からオープニング・パーティーがあるということで出品作家の1人として参加してきた。

ギャラリーは山の手線をJR目白で下車し徒歩3-4分の好立地条件にある。そして僕にとっては初めての展示会場である。新宿で買い物を済ませ、午後遅くに会場に到着すると今展の企画作家であるS氏や協力者のN.Sさん、そして来場者の方々もチラホラとお見えになっていた。会場は1階と2階を使用していて「本」の展示には相応しい広さで、落ち着いた雰囲気のオシャレな空間である(画像参照)。

1階から順番に観ていくと今回参加の14名の作家が思い思いの工夫を凝らした書籍作品がタイトルのとおり図書館のようにジャンル別に整然と展示されている。それぞれが好きな作家の著作を選びオリジナルのカヴァーに仕立てた文庫や単行本の作品、紙のレリーフとも言っていいようなオブジェとも見紛う半立体作品、版画による絵本、ポートフォリオ作品等々、目移りがしてしまう。「みんな凝っているなぁ…」出品者である僕が感心して見入ってしまうほどどれも魅力的である。

出品者の多くは僕と同世代の版画家なので、もう中堅からベテランの域。当然技術的には円熟期なので作品のクオリティもかなり高い。若い頃から作品も本人も知っている間柄ではあるが、その人がどんな文学者のどんな著作に魅かれてきたのかは知らなかった。このことに絞って観て行くだけでもとても興味深かった。「なるほどなぁ」とうなずく組み合わせもあれば「へぇーっ」と意外に思うこともあった。その意外さもおもしろい。

17:00からは2階会場でオープニングパーティー。この時間帯になると続々とお客さんたちがみえる。画家、版画家、装幀家、ギャラリスト、コレクターをはじめ、出版関係者、書籍の編集者の方々の顔も見える。あっと言う間に2階の会場は満員御礼状態になってしまった。あとは企画者のS氏の乾杯の音頭に始まり次々にワインが注がれていき、ご歓談タイムとなる。ワインがおいしい。本好き、版画好き、アート好きがたくさん集結したので話題には尽きることがない。楽しい時間はいつでもあっという間に過ぎて行くものである。19:00のギャラリー閉廊時間となってしまった。

二次会は有志20名ほどで目白駅前のワイン・バーに移動。ここでも一次会の延長でおいしいお酒を飲みながら楽しい話がさらにディープに続いていく。ここでS氏からこの企画展の次の巡回展先が今秋、横浜の博物館に決定したと発表があった。さらに京都への巡回も話題に出ていた。「会場芸術ではなく、今は忘れられつつあるが、版画本来の魅力である書物との関わりや手に取って楽しむ魅力を全国展開で提示していきたい」という前向きなお話もあった。「そのためにもっと若い世代の版画家にも声をかけて行こう」という意見も出た。最近、現代版画の世界が元気がないのでこの展覧会が版画のもう一つの可能性を広げて行く羅針盤的なものになってほしいと願っている。遠い我が家への終電の時間が気になる頃となり宴もたけなわ、ほろ酔い気分で一足先に会場を後にした。

展覧会は1/27(土)まで。繰り返しになりますがアート好き、版画好き、本好きな方々、この機会に是非ご来場ください。どうぞよろしくお願いします。詳細は下記ギャラリー・ホームページをご覧になってください。

gallery FUURO(フウロ)WEB www.gallery-fuuro.com

画像はトップが展覧会1階会場を階段の上から撮影したところ。下がそれぞれ作品の展示状況と会場風景。



                              

  

318. 『冬の図書館』展 - bibliotheca hiberna - 

2018-01-06 18:51:33 | 個展・グループ展
2018年、新年最初のグループ展のお知らせです。以下、企画グループ展に出品します。以下、ご確認ください。


・展覧会名:『冬の図書館』展 bibliotheca hiberna

・会場:gallery FUURO(フウロ) 
    
    東京都豊島区目白3-13-5 イトーピア目白カレン 1F TEL/FAX 03-3950-0775 / WEB www.gallery-fuuro.com

・交通:JR.山手線、目白駅下車徒歩5分 目白通りに面した画廊です。    

・会期:2018年 1月13日(土)~ 1月27日(土)12:00-19:00(27日は17:00まで)18日(木)・25日(木)は休み

・企画立案:柄澤 齋

・協力:岩切裕子・WATERMARK arts & crafts  

・内容:画家・版画家、ミステリー作家である柄澤齋氏の企画立案によるグループ展。14名の作家による『本』をテーマとしたグループ展で版画や絵画、立体によるオリジナル・カヴァー作品やポートフォリオ、蔵書票など書物にまつわる作品を
    多数展示することでギャラリー空間を一つの「図書館」として創造する。

・出品作家(50音順):岩切裕子/柄澤齋/木下恵介/木村繁之/田中彰/永井桃子/中村桂子/長島充/林孝彦/藤井敬子/筆塚稔尚/古谷博子/安井寿磨子/横山智子

・関連イベント:ギャラリートーク/柄澤齋 岩切裕子 藤井敬子 1月21日(日) 13:00-15:00 参加費¥2000(お飲物・お土産付き/定員20名)製本の初歩的のデモンストレーションあり。参加希望の方は1/13までにメールにてご予約くだ        さい。(予約 問い合わせ/info@watermark-arts.com 担当:清水典子)申し込み多数の場合は抽選となりますので要注意。

以上、アートフアン、書籍好き、版画好きの方々、冬の寒い一日、14名の個性が創り出す「冬の図書館」へこの機会に是非お立ち寄りください。

※長島は初日、午後遅く17:00頃から会場にいる予定です。

画像はトップが展覧会のフライヤーの表面、下が裏面。



   
  


314. 『生き物展』 ”The Exhibition of Creature's” in TOKYO  

2017-12-16 18:37:06 | 個展・グループ展
今年もいつの間にか残すところあとわずかとなりました。関東地方も寒い日が続いています。暮れのこの時期に今年最後の以下、画廊企画展に出品します。

・展覧会名 『生き物展』 "The Exhibition of Creature's

・会期 2017年 12/21(木)~12/25(月)12:00~20:00(土日は午後6時まで、最終日は午後5時まで)

・会場 ギャラリー愚怜(ぐれい)Gallery Gray 東京都文京区本郷 5-28-1 tel:03-5800-0806 http://gallerygray.aikotoba.jp

・交通 東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅より徒歩5-6分 東京大学赤門斜め前(本郷通りを隔てて)

・内容「生き物」を共通のテーマとし、9人の作家による絵画、版画、立体、陶芸などにより表現された動物、鳥、昆虫、恐竜などのアート作品を展示する。



※小さな画廊でのグループ展ですので今回長島は基本、在廊いたしませんが会期中1度は顔を出す予定です。

画像は今展のDM。ギャラリー愚怜は東大赤門前の小さなスペースの画廊です。会場は落ち着いた雰囲気となっております。5日間と会期も短いですが、本郷方面やお近くにお越しの際は是非この機会にお立ち寄りください。

310.谷津干潟での『野鳥版画個展』終了いたしました。

2017-11-02 17:34:38 | 個展・グループ展
千葉県習志野市の国設鳥獣保護区・谷津干潟自然観察センターで9/17から始まり、1カ月半におよぶロング・ラン開催となった「長島充 野鳥版画展 日本の野鳥 in 谷津干潟」も終了しました。先日、搬出作業も無事すみました。
同センターでは6年ぶり、3回目の個展でした。今回同センターで初めて出品の大判木版画を含む48点の「野鳥版画」を展示いたしました。10月に入ってからは週末に2度の台風の襲来したにもかかわらず多くの人々に来場していただきたいへん好評の内に幕を閉じることができました。
野鳥ファン、版画ファン、センター利用者、友人、知人そして今回、新たにSNSで知りあいになった方々にも遠方や地元からご来場いただきご高覧いただきました。それからグッズのオリジナル野鳥絵葉書や絵本、版画作品もご購入いただいた方も多くいらしてたいへん感謝しております。ありがとうございました。版画作品をご購入いただいた方々、これから発送作業に入ります。足りない作品は新たに摺ったり額をオーダーするものもありますので今しばらくお待ちください。


普段画廊などで展示する数の約3倍近くの版画作品を展示できたことで僕自身も今までとは違ったものが見えてきました。会場にいる日に雨天ということもあったのですが、その時はシットリした空間で自作をじっくり観て次の作品展開を考える良い機会ともなりました。前のブログで『野鳥版画』とは「野鳥」と「版画」、僕が二つの思い入れのある世界を一つにした造語であるというお話をしましたが「たかだか野鳥、されど野鳥」まだまだこのテーマでやるべきことがいくつも見え始めています。新たな制作に向け、ちょっとワクワクしているところです。

いつも会場で感じることですが、搬入展示の作業はじっくりと時間をかけて悩みながら行いますが、撤去搬出するのは早く、あっと言う間です。今展の担当者のHさんといっしょに作品の撤去を行いましたが壁面から作品が降ろされてしまうとそれまで賑わいを見せていた会場は「も抜けの殻」となってしまい一瞬寂しい気持ちになります。作家というものは長い年月地中で生活し盛夏に羽化すると1週間ほど精一杯生きて終わる昆虫のセミの生態とよく似ています。
つまり、狭いアトリエで長い時間作品を制作し、明るい会場で発表できるのはほんの一瞬ということです。ただ、卵がまた産み付けられたのでまたアトリエに籠って新たな作品制作をコツコツと始めます。

搬出日の最後にA所長と担当レンジャーのHさんと館内のカフェで反省なども含めた話し合いを行いました。センター内でもとてもご好評をいただいたようで「また、やりましょう。次回は是非、二か月間」と言っていただきました。たいへん嬉しくありがたいことです。
来年以降、谷津干潟に関連のある団体をご紹介いただき東京の展示スペースでの巡回展の企画も持ちあがっています。これをバネにまた次のステージに1歩進んで行こうと思います。

ご来場、ご高覧いただいた方々、そしてこの貴重な発表の機会を与えていただいたセンタースタッフのみなさん、どうもありがとうございました。この場をお借りして御礼申し上げます。


画像はトップが搬出作業の済んだ会場風景。下が向かって左から同じく搬出作業の住んだ会場風景、観察センター内風景、観察センターから眺めた夕刻の干潟風景2カット。



            
   





309. LTAP リトルターン・アートプロジェクト展が始まります。

2017-10-30 17:45:57 | 個展・グループ展
絶滅危惧種の水鳥であるカモメ科のコアジサシの生息する東京都大田区「森ケ崎水再生センター屋上コロニー」を管理する自然保護団体、LTP(リトルターン・プロジェクト)の企画による下記展覧会に出品します。

・展覧会名:LTAP.リトルターン・アートプロジェクト展

・会期:2017年11月4日(土)9:30~16:00、11月5日(日)9:30~15:00。

・会場:千葉県我孫子市生涯学習センター「アビスタ」1階 04-7182-0515
 この期間、会場はジャパン・バードフェスティバルの会場ともなっています。

・内容:「アートの力でコアジサシを守ろう!」のスローガンに共鳴した自然や野生生物を描く画家、イラストレーター、立体作家など18名によるコアジサシ保護のための展示となります。作品は全て特別の許可を得て今年の6/3に現 地取材をして制作したものです。基本、一人1点の出品となります。

・交通:電車利用の方はJR我孫子駅からバス利用となります。車の方は「アビスタ」には専用駐車場があります。

・巡回展:展覧会は来春までに東京、千葉と2ヵ所の移動をして開催されます。

コアジサシはかつては平野部の水辺に普通に渡来し繁殖していた夏鳥ですが、生息環境の開発による悪化で棲家を追われ激減、現在は環境省が指定する「絶滅危惧種」の1種となっています。私たち作家の微々たる力ですが少しでも保護活動に協力しようと制作、出品しました。コアジサシの未来に明るい光が見えることを願って止みません。

コアジサシの保護活動を地道に続けるLTP(リトルターン・プロジェクト)の活動内容にご興味のある方々はこちらのホームページをご覧になっていただきたい。

http://www.littletern.net/



※長島は板目木版画1点(画像)を出品します。今回会場にはおりませんが野鳥ファン、アートファン、またコアジサシの保護にご興味のある方はこの機会に是非ご高覧ください。どうぞよろしくお願いいたします。

画像はトップが今展のために取材、制作した板目木版画(1版多色摺り)「 飛来・Come flying 」取材の日、コロニーのコアジサシの親子の頭上をたまたまアオスジアゲハが飛来した瞬間を版画作品にしました。
下が向かって左から作品の部分アップ、取材で撮影したカモメ科の野鳥コアジサシの成鳥2カットと森ケ崎のコロニー風景。



         











・ 




307. 「版と表現」 木口木版画の世界 展が開催中です。

2017-10-03 18:34:31 | 個展・グループ展
1日。先月27日から横浜市、岩崎ミュージアムで開催されている「版と表現」木口木版画の世界展のオープニング・パーティーに参加するため出品者の1人として行ってきた。

この展覧会は隔年開催で今回が4回目となるということだ。僕は今回初めてお声をかけていただき参加することとなった。たぶんこのメンバーでお酒が絡めば深夜までになるだろうと横浜スタジアムのすぐ隣のホテルを事前予約しておいた。千葉の奥地から横浜まで出て行き深夜まで飲むとまず帰っては来れない。JR横浜駅から地下鉄に乗り換えると通路脇にはそこらじゅうにプロ野球の地元チーム「横浜ベイスターズ」の選手の顔写真を大伸ばしにしたポスターが貼ってあり盛り上がりを見せていた。
日本大通り駅から地上に上がると外は蒸し暑い。さすが横浜、道を行き交う人々はどこかオシャレで垢抜けて映った。横浜スタジアムが近づくと球場内からものすごい声援が聞こえてくる。それもそのはずこの日のカープ戦はベイスターズが勝てばクライマックスシリーズの出場権が得られるという大事な試合だったのだ(結果はベイスターズの勝利)。

ホテルでチエックインを済ませ再び外に出るとパーティーの前に参加しようと思っていたギャラリートークの開始時間が過ぎている。あわてて大通りに出てタクシーを拾って会場に直行した。会場となっている岩崎ミュージアムに来るのも初めてだったが「港の見える丘公園」の前にある落ち着いた佇まいである。煉瓦造りの洋風のコンパクトな建物は入り口に美しいステンドグラスがはめ込まれてあって、さながら「丘の上の小さなチャペル」といった雰囲気である。
会場に入ると部屋の入口まで来場者でいっぱいだった。熱気すら感じる。すでに3名のベテラン木口木版画家(柄澤齋氏、栗田正義氏、三塩佳晴氏)と1名の美術評論家(藤嶋俊會氏)によるギャラリートークが始まっていた。

拝聴するのが途中からだったが、3人が木口木版画の制作を始めた頃、まだ専門とする版画家も少なく手さぐりだったことや、この特殊な木版画技法の魅力やその出会いなどの話が次から次へと話される。参加者も食い入るように聞いていた。前半も聞きたかった。遅刻したことが悔やまれた。
トークが済むとパーティーの準備までの時間、周囲の壁面に展示された出品作を1点1点ゆっくり観て回る。木口木版画は材料に制約があるため掌サイズの小さな画面が多い。だが、むしろそのために製作者は求心的で細密な世界に向かうのである。「山椒は小粒でもピリリと辛い」小さいが奥深く、濃密な世界にいつの間にか吸い込まれていく自分がいた。今回15名、約80点近い小宇宙が整然と並んだ。真四角に近い形の広すぎず狭すぎない展示空間もこの技法とよく合っていたように思う。

会場で主催者である「スージ・アンティック&ギャラリー」のオーナー、鈴江さんに久しぶりにお会いし挨拶する。ギャラリーが鎌倉の由比ヶ浜にあった頃だったからかなり時間が経っている。それから今回、出品手続きでいろいろとお世話になったミュージアムの小池氏ともお話しできた。

柄澤氏の乾杯の音頭でパーティーが始まるとお酒も入り会場はたちまち賑わいをみせてくる。展覧会関係者、出品版画家、作家、美術関係者、アートコレクター等、さまざまな方々に挨拶し、話し、お酒を酌み交わす。その中で僕が美術学校の学生時代35-36年前、木口木版画を習った故・日和崎尊夫・夫人と再会しお話しすることができたことはとても嬉しかった。当時、日和崎氏の集中講義のあと国分寺界隈で飲んだくれてアトリエに転がり込んでいたのだが、そのことをよく憶えてくださっていて懐かしがられていた。アルコールと共にすべての記憶が走馬灯のように回り始めた頃、関係者全員で記念写真を撮りお開きとなった。楽しい時間はあっと言う間に過ぎて行く。二次会は有志のみなさんと横浜の繁華街の飲み屋に繰り出して深夜まで。

懐かしい人たちとの嬉しい出会い、懐かしい話と充実した時間を過ごすことができた。関係者のみなさん、ありがとうございました。この場をお借りして参加させていただけたことに感謝いたします。

展覧会は今月の22日まで。ありそうでない木口木版画の小宇宙だけを集めた企画展。芸術の秋、美術ファン、版画ファンのみなさん、この機会に是非ご高覧ください。

会場は岩崎ミュージアム。http://www.iwasaki.ac.jp/museum/ tel:045-623-2111

画像はトップが当日の展覧会会場のようす。下が向かって左から岩崎ミュージアム外観とギャラリートーク、オープニングパーティーのようす。展示作品の一部。



                   






306. 『第四回 版と表現』展 - 木口木版画の世界 - 

2017-09-27 17:28:41 | 個展・グループ展
今日から始まった版画の企画グループ展のご案内です。

・展覧会名:岩崎ミュージアム第四〇八回企画展 『第四回 版と表現』 木口木版画の世界

・会期:2017年 9月27日(水)~ 10月22日(日)9:40~17:30 ※月曜休

・会場:岩崎ミュージアム・ギャラリー(山手ゲーテ座) 神奈川県横浜市中区山手町254(港の見える丘公園前)Tel.045-623-2111 http://www.iwasaki.ac.jp/museum/

・交通のご案内:〇みなとみらい線(東急東横線直通)「元町・中華街」<⑤元町口>改札を出て右、エレベーター・エスカレーターで<⑥アメリカ山公園口>より徒歩15分。
        〇JR根岸染「石川町駅」南口(元町口)より徒歩15分。
        〇神奈川中央バス11系統(桜木町駅~蒔田駅から保土ヶ谷駅東口)「港の見える丘公園」下車すぐ前。
        〇横浜市営バス20系統(桜木町駅~山手駅)「港の見える丘公園」下車すぐ前。
        ※駐車場はございませんので、お車に手お越しの際は、近隣の有料駐車場等をご利用ください。

・内容:2年おき、今回で四回目となる木口木版画作家によるグループ展。今回はベテランから若手まで14名の版画家による木口木版画作品約60点ほどの展示となります。

・出品作家:小川淳子 柄澤齋 河内利衣 栗田政裕 小泉美佳 鈴木康生 釣谷幸輝 長島充 野口和洋 林千絵 牧野妙子 松岡淳 三塩佳晴 宮崎敬介 森山佳代子(50音順)

・主催:スージ・アンティック & ギャラリー

<関連イベント> 

・ワークショップ:10月1日(日)13:00-15:00「木口木版印をつくる」講師:栗田政裕 対象小学校高学年~ 定員20名(要予約) 参加費500円(材料費・税込) 詳細は上記会場まで。

・ギャラリートーク:10月1日(日)15:30-16:30「木口木版画の魅力」パネリスト:柄澤齋・栗田政裕・三塩佳晴(以上、版画家) 司会:藤嶋俊會(美術評論家)参加費無料・要予約 

※長島は今回初参加となります。4点の木口木版画を出品しています。10月1日(日)の午後3時頃より会場に行く予定です。

芸術の秋、アートファン、版画ファンの皆様、この機会に是非小さくて濃密な木口木版画の世界をご高覧ください。

画像はトップが今展のフライヤー表面。下が向かって左からフライヤー裏面、展覧会DM、長島の木口木版画の版木とビュラン(彫刻刀)。 


     
  

305. 長島 充 野鳥版画展 『日本の野鳥 in 谷津干潟』 が始まりました。

2017-09-22 18:36:51 | 個展・グループ展
前回ブログでご紹介しました。僕の個展、長島充 野鳥版画展『日本の野鳥 in 谷津干潟』が千葉県習志野市谷津干潟自然観察センター内の展示会場で17日(日)からスタートしました。今回、同センターで三回目の野鳥版画展で6年ぶりとなります。

前回ブログにに展覧会やイベントの事務的な情報を載せたので今回は何故、僕がこれまで野鳥の版画の制作を続けてきたのかと言うことを掻い摘んで説明します。まずは今展のために自主制作した宣伝用フライヤーに書いた文章の一部を抜粋します。以下、参照。

「…(中略)、『野鳥版画』という言葉は、この連作版画の制作を始めた15年程前に私が作った造語です。具象絵画表現には、風景画、人物画、静物画などの分野があるのだから、『野鳥版画』というカテゴリーがあってもいいだろうとネーミングしました。この野鳥と版画という言葉には私自身特別な思いがあります。17歳から野鳥観察を始めて41年、版画家を目指してから36年、この2つの世界をいつか1つのものとして形にしたいと思い続けてきました。いわば私のライフワークと言えるのです…云々(中略)」
かなり掻い摘んで書いています。この「私自身の特別な思い」という部分をさらに詳しく説明すれば簡単にはいかずに、おそらく数回のブログ投稿が必要になりますのでここではこの短い宣言文によって省略させていただきます。詳しく知りたい方は会場でリアルな作品をご高覧いただき感じていただくかタイミングよく僕が会場にいる日であれば捕まえて質問していただきたいと思います。

つまり、一言で言えば「野鳥」と「版画」という2つの世界は僕自身にとっては切っても切れないものであり今でも車の両輪のように存在しているということなのです。

それからもう1つ重要なことはフライヤーには書きませんでしたが、僕が野鳥を観初めてこの41年間にかなりの種類の野鳥たちの生息数が減少してきました。その原因はさまざまですが多くは生息地の地球規模での自然環境破壊や温暖化などが原因となっているのです。そしてそこには必ずなんらかの形で「人間」が関わっているということです。そして長い年数を観察してきてハタと気が付くと自分の周り中の野鳥たちが「絶滅危惧種」に指定されていました。20年前まで極く普通に生息していた種の多くが「絶滅危惧種」となってしまったのです。僕たちはいつの間にか「絶滅危惧種」に囲まれて生きているということになります。もちろん野鳥だけではありません、動物、植物他の多くの野生生物がそうなっているのです。最近ではこの現実が『野鳥版画』を制作する上での強いモチベーションとなってきています。

17日。初日だったので午前中から会場に入りました。この日は台風の影響で雨天でしたので来場者が少ないのではないかと心配しながら向かいました。しかしセンター内にはけっこう来場者が訪れていました。そろそろ谷津干潟が秋から冬にかけての季節の変わり目となり渡り鳥のベスト・シーズンとなるからでしょう。キリアイやアカアシシギといった希少種も出現しているようです。それからいつも都内などの個展会場に来ていただく知人の方も駆けつけて来てくれました。感謝です。

今回、会場には銅版画、木口木版画、板目木版画、さまざまな版画技法で制作した合計45点の『野鳥版画』を展示しています。自分で言うのもなんですが普段、画廊などで展示する数の倍強の数ですので見応え充分であります。野鳥ファン、版画ファンの方々、秋の気候の良いシーズン、どうか足をお運びいただいて、ご高覧頂ければ幸いです。

センター内には食事やコーヒーを飲みながら淡水池の水鳥が観察できる「カフエ・オアシス」もございます。こちらは休憩におすすめです。

展覧会の詳細は以下、ホームページにてご確認ください。

・谷津干潟自然観察センター   http://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/ 

画像はトップが展示会場の風景。下が展示会場と観察センター内風景、カフェ・オアシス外観。



                       

304. 長島 充 野鳥版画展 『日本の野鳥 in 谷津干潟』 The Birds of Japan 

2017-09-12 18:07:48 | 個展・グループ展
秋の個展情報です。

今回は谷津干潟自然観察センターでの6年ぶりの版画作品の展示です。「秋の特別展示」として約1か月半というロングランの展示と
なっています。

・タイトル:長島 充 野鳥版画展 『日本の野鳥 in 谷津干潟』 The Birds of Japan 

・会期: 2017年 9/17(日)~ 10/31(火) 9:00~17:00 (入館は16:30まで) / 月曜日休館(月曜日が祝休日の場合は次の平日)

・会場:谷津干潟自然観察センター 1F 特別展示コーナー 千葉県習志野市秋津
 5-1-1 / Tel:047-454-8416 Fax:047-452-2494 / http://www.seibu-la.co.jp/yatsuhigata/

・入館料:センターへの入館料が必要となります。中学生以下無料、高校生以上370円、65歳以上180円

・交通アクセス:京成谷津駅/下車徒歩25分 JR京葉線新習志野駅・南船橋駅/下車徒歩20分 JR総武線津田沼駅南口からバス/京成バス乗り場7番「新習志野駅」行「津田沼高校」下車徒歩10分/
        京成バス乗り場10番「谷津干潟」行 終点下車徒歩15分  

・内容:画家・版画家でバーダーでもある作者が谷津干潟や今まで出会った日本の野鳥たちの姿を、様々な版画技法(銅版画、木版画、木口木版画)を駆使し表現した版画作品約40点を展示します。
    また今回、谷津干潟では初めて発表する大型版画作品数点も合わせて展示します。 


<関連イベント>

・タイトル:消しゴム版画ワークショップ「干潟の野鳥や生き物を彫ろう」

・会場:谷津干潟自然観察センター内

・日時:10/9(月・祝) 1回目10:00~12:00 2回目 13:30~15:30

・定員:各25名

・対象:小学生以上(小学2年生以下は保護者同伴なら可)

・参加費:1人800円 + 入館料

※事前申し込み。先着順なので詳細は観察センターまで。


※作者在廊日:9/17(日)AM.PM、9/23(土)PM、9/27(水)AMのみ. 10/9(祝)AM.PM、ワークショップ開催の日 10/28(土)AM.のみ.

以上、谷津干潟は野鳥を始め多くの生物が生息しているサンクチュアリーです。秋の気候の良いシーズン、バードウォッチングを兼ねてどうかご来場、ご高覧いただければ幸いです。


画像はトップが今回出品の大型木版画 以下データとなります(下は今回の個展の案内フライヤー)。 

・作品名:野生の肖像シリーズ 「オンネウ(アイヌ語でオジロワシ)・老大なるもの」

・技法:板目木版画(モノクロ)

・イメージサイズ:61 × 61 ㎝ 





 




291. 青木画廊開廊55周年記念本『一角獣の変身』刊行記念展

2017-05-22 19:18:01 | 個展・グループ展
20日。東京銀座三丁目の青木画廊で開廊55周年を記念して2年半がかりで企画出版された記念本『一角獣の変容』の刊行記念展がオープンした。この日は、掲載され今展に出品した作家同士のサイン会も行われるということで出品作家の1人として午後から銀座に向かった。午後4時過ぎに遅れて会場に着くと溢れんばかりの関係者と祝いのワインの臭いで満ち溢れていた。

青木画廊は1961年に先代の青木外司(あおきとし)氏の頃から今日まで国内外のシュールレアリズム、幻想美術の作家を、目まぐるしく移り変わる現代の美術やその流行の中で左右されることなく一貫して企画、紹介してきた稀有な画廊である。まさに「日本アート界のレジェンド」と言っても過言ではないだろう。

その画廊の企画展の歴史、軌跡、数多くのアーティストたちと作品群は画廊のホームページや今回の分厚い記念本を手に取ってご覧いただけば理解できるのでここでは省略する。

そもそも僕がこの画廊に通いだしたのは20代の初めだったので、彼是36年前まで遡る。1980年代当時、ウィーン幻想派やドイツのカール・コーラップ、ホルスト・ヤンセン、シュレーダー・ゾンネンシュターンといった個性的で魅力的な画家たちの企画展を開催し、詩人で美術評論家の滝口修造やフランス文学者の澁澤龍彦が訪れる画廊としても美術界でよく知られていた。「みずゑ」という美術雑誌の裏表紙には青木画廊の広告がその月の個展の画家の作品写真と共にいつも掲載されていた。

そう、僕にとっては雲の上の憧れの画廊であった。その後、美術学校を卒業し、版画により作品を発表し続けていたが、それから18年後にこの画廊でドローイングの個展を開催するとは夢にも思っていなかった。一度は筆を折り二度と描くことはないと思い込んでいた絵画作品を「うちで版画ではなく絵を描いて発表してみなよ」と言って描くように薦めていただき、発表の機会を与えてくださったのも現オーナーの青木径(あおきけい)氏である。以後、グループ展への参加や個展での新作発表を通してずっとお世話になり今日に至っているというわけである。

今回、記念本の中で一番年長者は親の世代の方もいらっしゃる幻想絵画の諸先輩たちに交じって作品写真やアトリエでの写真、個展リーフレットでの紹介文など分厚くディープな内容の中でチラチラと登場させていただいている。画廊の55周年もたいへんなことだが、僕にとってのこの画廊での18年というのも灌漑深いこととなってきている。
青木画廊のような画廊は他には存在しない。是非、今後も60周年、65周年を目指し、古より、いつの時代にも存在し続けてきた幻想美術を企画紹介し続けていってほしい。ますますその存在意義が大きくなっている画廊に感謝と乾杯!!

展覧会は6月2日(金)まで。記念本の『一角獣の変身』は大手書店、amazon、画廊ホームページよりご購入いただけます。青木画廊のアドレスは以下の通り。

東京都中央区銀座3-5-16 島田ビル2F&3F http://www.aokigallery.jp

美術ファン、幻想美術フアンの方々、是非この機会に展覧会を観てください。そして画廊のメモリアルである素敵な記念本を御手に取って見てください。

                        





285. 『第2回 いきものがたり展』に出品する。  

2017-03-22 18:41:49 | 個展・グループ展


グループ展のお知らせです。

建築家で「日本のガウディ」などと称される、梵寿綱 氏の設計によるマンション、ドラード和世陀の1階にある現代アートの画廊「ドラードギャラリー・DORADO GALLERY」企画によるグループ展「第2回 いきものがたり展」に出品いたします。詳細は以下のとおり。

・展覧会名: 第2回 いきものがたり展

・会期:2017年3月24日(金)~3月31日(金) 12:00~20:00 水曜定休 ※最終日のみ18:00、まで。

・会場:DORADO GALLERY ・ ドラードギャラリー / 東京都新宿区早稲田鶴巻町517 ドラード和世陀 103 東京メトロ東西線早稲田駅出口3Aから大隈講堂に向かって徒歩5分    Tel:03-6809-3808 http://doradogallery.main.jp/

・出品作家:青柳春香/赤錦/足立房美/磯部久美子/樹ぴのあ/小川真央/小原聖史/川瀬大樹/黒木リン/小林るみ/さかもとあい/澤畑直実/すずきえつこ/竹内菜々/W☆/鳥飼規世/
橋間仁/福嶋吾然有/fumicco/堀内朗/堀内めぐむ/中西こず江/西蔭夫美子/長島充/misa/momo/RYOH/理々井華鈴/雪富士桜  

・内容:「総勢29名の作家による、生き物をモチーフとした作品展です。絵の中で展開される、たくさんの生き物達の物語をご堪能ください。」以上、DMの紹介文より。

・その他:入場料無料。

※今回、長島は動物や鳥をモチーフとした木口木版画作品4点を出品しています。大勢のグループ展のため日にちを決めての在廊はしませんが、アートファン、動物ファンの方々、この機会に是非、ご来場ください。会場となるドラード和世陀は「早稲田のサグラダファミリア」という雰囲気のガウディ建築で見応えがあります。TVのロケにも使われているこの建築も是非、画像に収めていってください。

画像は今回の展覧会DMとギャラリーの紹介カード。