金襴七条袈裟。
文化元年とありますので、1804年に制作されたものでしょうか。
金襴自体がそれよりも古い時代のものである可能性は十二分にあるのですが、
特定はできません。
裂の組織をみると渡りのものも使用されているようです。
約97×161センチ前後
袈裟は当初、糞のように捨てられたボロ布をつなぎ合わせて作ったところから
糞掃衣ふんぞうえと呼ばれたそうです。
現在日本で使われている袈裟は新品の布で作りますが、
こちらは古いもの。
裂からするとほとんど本来の意味に近い意図で制作されたものかと思われます。
裏の記載からは某の1周年忌年に制作したとあります。