こんにちは。
お店が休業に入り、もうすぐ一か月が経ちます。
みなさん、いかがお過ごしですか?

みそらやの庭の木々達も、南阿蘇村の綺麗な新緑のわかばも、とても美しく成長しています。
一番いい季節ですが、もしばらくの辛抱かなと今は考えています。
お店を開けるタイミングきましたら、またこちらでもお知らせさせていただきます。
最近の出来事ですが、先日、うちの猫のそらちゃんが突然いなくなりました。
その時のことを、忘れないように書こうと思います。

いつもはこんな感じで自宅と外を自由に出入りしているのですが、その日の夜、そらちゃんは何時になっても戻らなかったのです。
私もマスターもこんなことは初めてだったので、数時間おきに目が覚めては、名前を呼びながら家の周りを探しました。
翌朝になっても帰ってくる気配もなく、さすがにこれは何か起きていると感じたので、すぐに迷子のチラシを作って近所にポスティングしました。

うちのそらちゃんでいうと、普段から外出し、自分のテリトリーをパトロールします。
首輪に迷子シールを付けているので、もし保護されれば連絡がくる可能性がありました。
毎夕必ず帰宅し自宅で寝ることから、一番考えられたのは、テリトリーに入って来た外の猫を追っているうちに、方向感覚を失い迷子になったのではと考え、早い段階で遠くに行ってしまう前にポスティングするのが有効と思いました。
①ネットで調べたら、外出自由猫は自分のテリトリー内であれば自力で戻ってこれるとあったので、普段のテリトリー外の、自宅から半径1キロの範囲にポスティングしました。もちろん、ポスティングしながら名前を呼んで探します。
同時に、近所の猫仲間に連絡していろいろ助けてもらいました。
②まずは最寄りの交番に届け出を出します。
警察署では、迷子の猫はおとしもの(遺失物)として扱われます。物として扱われることにショックをうけながら、とりあえず「遺失届」を出します。もしも誰かが保護して警察に連絡がくれば、飼い主に連絡してもらえるので、捜索するうえで速やかに済ませたいところです。
③次に、市区町村の保健所、生活衛生課へ連絡し、迷子猫の情報を確認します。
そらちゃんがいなくなったのは週末だったので、保健所には翌日以降確認するとし、村の役場には当直の方に対応していただきました。迷子のチラシを渡すと、快く受けてくださいました。
④それから、人の目に着く場所にポスターを貼ってもらいました。(スーパーやお店など)
自粛期間で開いているお店が少なかったのですが、お願したところはみなさん快く受けて下さました。
翌日まで待って、愛護センターと清掃業者に連絡してみようとおもいました。
⑤ここまでの捜索ですでに夕方になってきていたので、暗くなる前にマスターと近所の杉林の中を捜索しました。
うちのそらちゃんで言うと、私たちの声を聞けば必ず姿を現すので、この日の夜までに見つけられなかったことは、捜索がかなり厳しいのではと思いました。
また今日も眠れない
と落ち込んでいたら、猫仲間からメッセージが届きました。
この歌をかいて貼れば、いなくなった動物が戻ってくるというおまじない

送ってくれた仲間に感謝しながらこのうたを書いて、いつもそらちゃんが出入りするところの壁に貼り付けました。
百人一首の在原行平の詠んだうたです。「お別れして、因幡の国へ行く私ですが、因幡の稲羽山の峰に生えている松の木のように、私の帰りを待つと聞いたなら、すぐに戻ってまいりましょう」という訳です。
今日やることはやった。また明日も探すけど、神様にもお願しよう。
毎日続けている瞑想にも助けられました。
翌朝、浅い睡眠だけど、ちょっとは眠れたような気がすると起き上がり、いつもの出入り口を見に行くも、やっぱりかえってきていない。。。
「よし、今日こそはそらちゃんを見つけ出す!」と意気込み、まだ近所の皆さんが覚醒していない時間帯から捜索開始。あまり大きな声で呼べないので、小さめの声で呼び続けました。
自宅周辺を2時間ほど捜索して自宅に戻り、朝ご飯を食べて、片付けをしていたら、、、
ウッドデッキに、3匹の猫がいる!?

(イメージ写真です)
「そらが帰って来たーーー
」「マスター、そらが#$%&7&$#ーーー
」(←涙で言葉にならない言葉)
マスターも慌てて飛び出てきて、そらを抱きかかえて、良かったー、本当に良かったーと泣きました。
2日目の朝にして、無事に戻って来ました。
体も全く汚れておらず、ケガなども一切なく、お腹がすいているだろうとご飯を上げても食べませんでした。(でも体重は300グラムほど減っていました)
一体どこに居たんだろう。
神隠しにでもあったような不思議な体験でしたが、もうこんな思いは二度としたくないと思いました。
猫仲間や、捜索を手伝ってくれた方々にすぐに連絡して、無事に帰って来たことを伝えると、みんなも一緒になって喜んでくれました。近所や村内にこんなに親身になって捜索してくれる仲間がいることが、本当に有難かったです。
あと、村役場やお店にチラシを貼ってくださったところにお礼にいって、無事に戻ったことを伝えました。
猫仲間からのアドバイスで、本当は完全室内飼いがいいけど、それができないならGPSを付けるのはどうかと提案があり、早速調べてみました。

1つのラジエーターで、4つのタグを探してくれるこちらを購入。

早速そらちゃんに装着。やっぱりイカ耳。。。

まめちゃんにも装着。

「なんじゃーこれはー!
」

「こうしてやるにゃっ!」ガブーッ!
お二方とも、お気に召さない様子。。。
慣れるまでは我慢してもらいましょう。
あんちゃんは首輪もつけさせてくれないので、GPSは難しい

そこにいるかわいこちゃんは誰ですか?
壁際からこっそり見つめているあん太郎くん

「あー!あんちゃん!」声をかけると嬉しそう
あんちゃんは、野良時代が長かったからか、おうちの中が大好きです。
あまり外には出ずに家の中か、出ても庭にしか行かずにそばにいるので、いつも安心します。
その日以来、そらちゃんは毎日帰って来ます。
うちの家族になって4年、初めてのことで大変なおもいでしたが、普段の平凡な日々がどれだけ有難いのかを思い知らされた出来事でした。
それから、思いもよらず親身になって捜索を手伝ってくれた方、後日電話で見つかったことを自分のことのように喜んでくれた方、みんなコロナで大変な中でも、他人の思いに寄り添ってくれる人たちが近くにいるということが本当にうれしかったし、私もそんな人になりたいと思いました。
「たち別れ~」のおまじないの効果も、恐るべし。
言葉には、きっと目に見えない波動があるのだと思いました。