** これは外傷性黄斑円孔と闘う高校生の記録です **
2007年8月27日(月)
今日は、紹介をしてもらった慈○大の眼科部長の郡○先生に、ようやく診てもらえる日だ。
OCTを撮るために先日受診した橋○医院では、週1回は当番医として診療されているそうである。
橋○院長がおっしゃるには『無愛想なヤツだが腕は間違いないから。』との
ことである。確かに今日は外来が混んでいる。
しかし総合の大学病院にもかかわらず、OCTがないなんて・・・。
もし手術にでもなった際、大丈夫なのかな・・・と、思った。
思っていたよりお若い先生。思っていたよりはるかに無愛想な先生。
こういう先生は質問しづらいから苦手だ。
患者本人の息子は『腕がよければいいよ・・・。』との事だけど・・。
眼科の外来は、一度視力検査をしてから、その後瞳孔を開く目薬を点眼して20~30分後に再びよばれ診察する。結構時間がかかることがわかってきた。
届いたらしいOCTを撮って結果をみながらの診察である。
おや・・3日前に橋○眼科でみせてもらった黄斑部の写真より表面が離れているではないか・・。しろうとの私でも確認できるほど。わずか3日間であるというのに・・。
そんな急激に変化していってしまうものなのか・・と、あせる。
郡○医師によると、『前回は表面が点々と繋がっていた様子だが、今回は孔自体は幅が狭くなって変化をしてきているようだが確実にはなれてしまっている。
年齢的に若いので孔が自然に閉じてくる場合もあるので、ステロイドの注射をして、来週まで様子を見て今後手術かどうか決定します。』
注射を打ってもらうため処置室から出てきた息子の言葉
『ものすごくこわいなんてもんじゃないよ~。目に注射するんだぜ~。あんな怖い経験はじめてだよ~。』あの我慢強い息子が言うんだから、大げさではなく相当恐ろしかったのだろう・・。見れば手が震えている。握ってやったら冷たかった。
郡○医師の話によると、事故後一番はじめに受診した個人病院の医師は後輩であるが、そこで、このステロイドの注射をしていればすぐに治ったかもしれない。早い対応ほどいい。おそらく未経験でその処置が出来なかったのだろうと、おっしゃる。
・・・早い対応がいいのなら・・・最初にこの慈○大病院に行った日、紹介されたあなた(眼科部長の郡○医師)がいなくてOCTもなかった日に、久保川医師がかわりに診察をした際に、このステロイドの注射を打つことも可能だったのではないか・・・。と、思った。
郡○医師の言葉に、そう言ってしまいたい衝動にかられたが、これから息子の目を執刀するかもしれない医師だ・・。あまり悪い印象を持たれたくなかったので黙っていた。
孔が少しだが変化しているような様子も覗えるので、今後3ヶ月くらいの長期で経過を診ていくのがよいのではないかとの、言葉に、出来ることなら手術は避けたいと、息子の生命力を信じたい思いでいっぱいになる。
息子の自覚症状は、
線がゆがんで見える。
片方の目の視力が、急に低下したことにより遠近感がとれない。という状態らしい。
この医師の話で強烈だった言葉は
『もし手術をしても、若いと視力が治る可能性はないので、あまりやりたくない手術である。逆に手術のリスクのほうが大きいので、僕はやりたくないんだ』
はたして・・やりたくない医師にそんなリスクの多い息子の手術をまかせていいのか・・・。
あせり・・。不安・・。
とどめは、息子が何気なくサッカーの練習をやっていいか質問した時の返答だった。
◎ボールスポーツはリスクを負う。陸上や水泳だったら、その意味ではリスクは少ないだろうからいいだろう。
◎今後ヘディングなどはもってのほかだ。
◎遠近感がない状態で、気を使いながらスポーツをしていて、君は楽しいのか?
◎プロだって片目が使えなくなったら引退する。ましてやアマチュアで高校生がリスクを負いながら、やる意味はない。
◎君が自分の人生だから、片目つぶしてもいいなら、やればいい。
僕が決めることではない。君が決めればいい。
今後サッカーは無理だろう・・・くらいの言葉で充分じゃないの?
感じのいい先生とは思わなかったけど、そんなにストイックに言わなくても・・と、感じる。
今後主治医になるかもしれない医師の、はじめの印象は、残念ながらあまりよいのもではなかった。
しかし、技術の高い医師であるのなら、息子を助けてもらわなければならない・・・今後、この医師との関わり方を考えていかなくてなならないだろう・・・。
今振り返ると、この頃が不安のピークである。
息子の心情も、一番不安定。
自分の目の状態にも不安を覚え、また好きで続けていたサッカーが出来なくなったというショックでかなり落ち込んでいた。
親としてしてやれることはなんだろう・・・。
私も悩んでいた。
つづく
2007年8月27日(月)
今日は、紹介をしてもらった慈○大の眼科部長の郡○先生に、ようやく診てもらえる日だ。
OCTを撮るために先日受診した橋○医院では、週1回は当番医として診療されているそうである。
橋○院長がおっしゃるには『無愛想なヤツだが腕は間違いないから。』との
ことである。確かに今日は外来が混んでいる。
しかし総合の大学病院にもかかわらず、OCTがないなんて・・・。
もし手術にでもなった際、大丈夫なのかな・・・と、思った。
思っていたよりお若い先生。思っていたよりはるかに無愛想な先生。
こういう先生は質問しづらいから苦手だ。
患者本人の息子は『腕がよければいいよ・・・。』との事だけど・・。
眼科の外来は、一度視力検査をしてから、その後瞳孔を開く目薬を点眼して20~30分後に再びよばれ診察する。結構時間がかかることがわかってきた。
届いたらしいOCTを撮って結果をみながらの診察である。
おや・・3日前に橋○眼科でみせてもらった黄斑部の写真より表面が離れているではないか・・。しろうとの私でも確認できるほど。わずか3日間であるというのに・・。
そんな急激に変化していってしまうものなのか・・と、あせる。
郡○医師によると、『前回は表面が点々と繋がっていた様子だが、今回は孔自体は幅が狭くなって変化をしてきているようだが確実にはなれてしまっている。
年齢的に若いので孔が自然に閉じてくる場合もあるので、ステロイドの注射をして、来週まで様子を見て今後手術かどうか決定します。』
注射を打ってもらうため処置室から出てきた息子の言葉
『ものすごくこわいなんてもんじゃないよ~。目に注射するんだぜ~。あんな怖い経験はじめてだよ~。』あの我慢強い息子が言うんだから、大げさではなく相当恐ろしかったのだろう・・。見れば手が震えている。握ってやったら冷たかった。
郡○医師の話によると、事故後一番はじめに受診した個人病院の医師は後輩であるが、そこで、このステロイドの注射をしていればすぐに治ったかもしれない。早い対応ほどいい。おそらく未経験でその処置が出来なかったのだろうと、おっしゃる。
・・・早い対応がいいのなら・・・最初にこの慈○大病院に行った日、紹介されたあなた(眼科部長の郡○医師)がいなくてOCTもなかった日に、久保川医師がかわりに診察をした際に、このステロイドの注射を打つことも可能だったのではないか・・・。と、思った。
郡○医師の言葉に、そう言ってしまいたい衝動にかられたが、これから息子の目を執刀するかもしれない医師だ・・。あまり悪い印象を持たれたくなかったので黙っていた。
孔が少しだが変化しているような様子も覗えるので、今後3ヶ月くらいの長期で経過を診ていくのがよいのではないかとの、言葉に、出来ることなら手術は避けたいと、息子の生命力を信じたい思いでいっぱいになる。
息子の自覚症状は、
線がゆがんで見える。
片方の目の視力が、急に低下したことにより遠近感がとれない。という状態らしい。
この医師の話で強烈だった言葉は
『もし手術をしても、若いと視力が治る可能性はないので、あまりやりたくない手術である。逆に手術のリスクのほうが大きいので、僕はやりたくないんだ』
はたして・・やりたくない医師にそんなリスクの多い息子の手術をまかせていいのか・・・。
あせり・・。不安・・。
とどめは、息子が何気なくサッカーの練習をやっていいか質問した時の返答だった。
◎ボールスポーツはリスクを負う。陸上や水泳だったら、その意味ではリスクは少ないだろうからいいだろう。
◎今後ヘディングなどはもってのほかだ。
◎遠近感がない状態で、気を使いながらスポーツをしていて、君は楽しいのか?
◎プロだって片目が使えなくなったら引退する。ましてやアマチュアで高校生がリスクを負いながら、やる意味はない。
◎君が自分の人生だから、片目つぶしてもいいなら、やればいい。
僕が決めることではない。君が決めればいい。
今後サッカーは無理だろう・・・くらいの言葉で充分じゃないの?
感じのいい先生とは思わなかったけど、そんなにストイックに言わなくても・・と、感じる。
今後主治医になるかもしれない医師の、はじめの印象は、残念ながらあまりよいのもではなかった。
しかし、技術の高い医師であるのなら、息子を助けてもらわなければならない・・・今後、この医師との関わり方を考えていかなくてなならないだろう・・・。
今振り返ると、この頃が不安のピークである。
息子の心情も、一番不安定。
自分の目の状態にも不安を覚え、また好きで続けていたサッカーが出来なくなったというショックでかなり落ち込んでいた。
親としてしてやれることはなんだろう・・・。
私も悩んでいた。
つづく