「仕事のやりとりはメールより電話!」
の私の5つの言い分
All About
2015年11月11日 08時45分 (2015年11月11日 10時40分 更新)
改めて考えると、電話の利点はけっこう多い
[拡大写真]
「え、今さら?」といった感じだが、
「仕事のやりとりはメールがよいのか電話がよいのか?」
を、ちょっとだけ真剣に考えてしまった。
どうしてかと言えば、私は案外せっかちな一面があって、
仕事でなにか先方に質問や確認したいこと、
もしくは先方と約束したいことがあれば、
即刻その回答が聞きたくてたまらなくなり、
ついついすぐに電話してしまうのだが、
最近どうも、とくに若い世代のクライアント様方々は、
私のそういう“電話魔”っぷりを薄々うざがっているのではないか、
と疑心暗鬼におちいっているのである。
ただ、「断然電話派!」の私にも私なりの言い分がある。
とりあえず思いつくかぎり挙げてみるので、読んでもらいたい。
■(1)問題が一瞬で解決する
前述したとおり、なにか質問・確認・約束したいことがあった場合、
メールだと返信を待たなければならないが、
電話ならすぐその返答をいただける。
先方は「忙しい最中に、つまらないことで
電話して来やがって……」と
内心迷惑がっているのかもしれないが?
■(2)問題を一気に解決できる
仕事のメールのやりとりでも、まるでチャットみたいに短文の
「?」マークが応酬するケースってありません?
私はそれが嫌なのだ。電話で話したら5秒で済むことが、
メールだとどんなに早打ちしても1分くらいは、
やはりかかってしまう。しかも、
私はスキあらば外に原稿を書きに出ちゃうタイプで、
そのときは執筆に集中したいからルーター類は一切持ち歩かず、
ノートパソコンを完全にワープロ化してしまうので、
メールでのやりとりは在宅中にまとめて済ませ、
早くスッキリしたいのである
(ゆえに、比較的親しい関係ならLINEで仕事のやりとりをしている)。
文章に残すことによって、言質的なものを
取っておきたい気持ちはわからなくもないが……。
■(3)メールだと相手の熱量が読み取りづらい
たとえば、納品した原稿に対して、
「とても楽しく拝読させていただきました。
また、よろしくお願いいたします。」
という文面がメールで返ってきたとする。
基本、仕事で繋がっている関係なので、
この句読点のみのスクエアな文体は、
むしろ社会人として正しい。……が、
これだと先方が、本気で楽しく拝読してくれたのか、
単なる社交辞令なのかが読み取れないのである。
少なからず自意識過剰気味な性格の私としては、
クライアント様の喜怒哀楽を直接“耳”で判断したいのだ。
■(4)謝罪をするとき、その“申し訳なさ”をよりいっそう相手に伝えやすい
たとえば、仕事で致命的なミスを犯してしまったとする。…
そんなとき、メールだとどのような文面で詫びを入れたらよいのか?
私の文章力では「本当に本当にすみませんっ!!
<(_ _)>」あたりがせいぜいといったところだろう。
しかし、この台詞を電話片手に土下座しながら
イントネーションにメリハリを付け、
声にビブラートを加えてリフレインし続ければ、
不思議なことに土下座のビジュアルを先方に
トランスポーションできるのである。
いくら「本当に」を何度コピペしても「っ」と促音を入れても
「!」をトリプルにしても「<(_ _)>」と
可愛く顔文字で〆ても、土下座込みの肉声には
かなわないのだ。
■(5)結局、私は文章を書くのが嫌い!
ぶっちゃけた話、私は文章を書くことを生業としメシを食っているので、
本来なら原稿以外の文章は
一文字たりとも書きたくないのだ。
もちろん、女子とのプライベートな
イチャイチャメールは例外である。
当たり前だが、メールは返信のタイミングを
自分でコントロールできるのが一番の利点で、
どこに行っても無線LANが飛びまくっている昨今の環境下では、
そのほうが効率的だし、電話代も節約できるし、
若い世代やITをフルに駆使する業種に就く人たちには、
それがよりフィットするに違いない。
そして、フィットするからには私が気になる諸々のことだって、
さして気にもならないんだろう。でも、
おそらく私だけではないロートル世代が目立たないところで、
こんなストレスを抱えていることだけは、
知っておいても損はない?
(山田ゴメス)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151111/Allabout_20151111_5.html
の私の5つの言い分
All About
2015年11月11日 08時45分 (2015年11月11日 10時40分 更新)
改めて考えると、電話の利点はけっこう多い
[拡大写真]
「え、今さら?」といった感じだが、
「仕事のやりとりはメールがよいのか電話がよいのか?」
を、ちょっとだけ真剣に考えてしまった。
どうしてかと言えば、私は案外せっかちな一面があって、
仕事でなにか先方に質問や確認したいこと、
もしくは先方と約束したいことがあれば、
即刻その回答が聞きたくてたまらなくなり、
ついついすぐに電話してしまうのだが、
最近どうも、とくに若い世代のクライアント様方々は、
私のそういう“電話魔”っぷりを薄々うざがっているのではないか、
と疑心暗鬼におちいっているのである。
ただ、「断然電話派!」の私にも私なりの言い分がある。
とりあえず思いつくかぎり挙げてみるので、読んでもらいたい。
■(1)問題が一瞬で解決する
前述したとおり、なにか質問・確認・約束したいことがあった場合、
メールだと返信を待たなければならないが、
電話ならすぐその返答をいただける。
先方は「忙しい最中に、つまらないことで
電話して来やがって……」と
内心迷惑がっているのかもしれないが?
■(2)問題を一気に解決できる
仕事のメールのやりとりでも、まるでチャットみたいに短文の
「?」マークが応酬するケースってありません?
私はそれが嫌なのだ。電話で話したら5秒で済むことが、
メールだとどんなに早打ちしても1分くらいは、
やはりかかってしまう。しかも、
私はスキあらば外に原稿を書きに出ちゃうタイプで、
そのときは執筆に集中したいからルーター類は一切持ち歩かず、
ノートパソコンを完全にワープロ化してしまうので、
メールでのやりとりは在宅中にまとめて済ませ、
早くスッキリしたいのである
(ゆえに、比較的親しい関係ならLINEで仕事のやりとりをしている)。
文章に残すことによって、言質的なものを
取っておきたい気持ちはわからなくもないが……。
■(3)メールだと相手の熱量が読み取りづらい
たとえば、納品した原稿に対して、
「とても楽しく拝読させていただきました。
また、よろしくお願いいたします。」
という文面がメールで返ってきたとする。
基本、仕事で繋がっている関係なので、
この句読点のみのスクエアな文体は、
むしろ社会人として正しい。……が、
これだと先方が、本気で楽しく拝読してくれたのか、
単なる社交辞令なのかが読み取れないのである。
少なからず自意識過剰気味な性格の私としては、
クライアント様の喜怒哀楽を直接“耳”で判断したいのだ。
■(4)謝罪をするとき、その“申し訳なさ”をよりいっそう相手に伝えやすい
たとえば、仕事で致命的なミスを犯してしまったとする。…
そんなとき、メールだとどのような文面で詫びを入れたらよいのか?
私の文章力では「本当に本当にすみませんっ!!
<(_ _)>」あたりがせいぜいといったところだろう。
しかし、この台詞を電話片手に土下座しながら
イントネーションにメリハリを付け、
声にビブラートを加えてリフレインし続ければ、
不思議なことに土下座のビジュアルを先方に
トランスポーションできるのである。
いくら「本当に」を何度コピペしても「っ」と促音を入れても
「!」をトリプルにしても「<(_ _)>」と
可愛く顔文字で〆ても、土下座込みの肉声には
かなわないのだ。
■(5)結局、私は文章を書くのが嫌い!
ぶっちゃけた話、私は文章を書くことを生業としメシを食っているので、
本来なら原稿以外の文章は
一文字たりとも書きたくないのだ。
もちろん、女子とのプライベートな
イチャイチャメールは例外である。
当たり前だが、メールは返信のタイミングを
自分でコントロールできるのが一番の利点で、
どこに行っても無線LANが飛びまくっている昨今の環境下では、
そのほうが効率的だし、電話代も節約できるし、
若い世代やITをフルに駆使する業種に就く人たちには、
それがよりフィットするに違いない。
そして、フィットするからには私が気になる諸々のことだって、
さして気にもならないんだろう。でも、
おそらく私だけではないロートル世代が目立たないところで、
こんなストレスを抱えていることだけは、
知っておいても損はない?
(山田ゴメス)
http://www.excite.co.jp/News/column_g/20151111/Allabout_20151111_5.html