代表取締役、代表取締役社長、社長……
これって何が違うの?
教えて!gooウォッチ
2015年11月2日 08時00分 (2015年11月2日 16時37分 更新)
代表取締役、代表取締役社長、社長……これって何が違うの?
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突然ですが、クイズです。会社を代表する役職といえば何?
「当然、『社長』でしょう!」と思ったアナタ、
それでは、「教えて!goo」の「代表取締役、
代表取締役社長、社長。
これらの違いは?」という質問には、答えられるだろうか?
これに対して、
「代表取締役、会社を代表して契約等の行為を行うことができる人だから、
不測の事態を考えて複数の人に代表権を与えてます」(g4330さん)、
「代表取締役は法律に基づくもの。
社長は法律に基づかないもの」(boseroadさん)、
「『社長』は社内のルールですから、
『代表取締役』ではない平の『取締役』でもなれますし、
役員ではない『従業員』、
たとえば『執行役員』などでもなることができます」(jactaさん)
などの回答が寄せられたが、果たして正解は?
ということで、会社の登記に関する業務全般に関与し、
「会社法」にも詳しい司法書士に話を聞いてみることにした。
■法律のプロが解説
お答えいただいたのは、司法書士法人コスモの山口里美さん。
「まず『代表取締役』とは、法律上、株式会社を代表する取締役のことを指します。
『代表取締役』は、法律上、会社を代表するものとして
『業務に関する一切の裁判上又は
裁判外の行為をする権限』を有していると定められています」(山口さん)
では、「代表取締役社長」や「社長」とはどう違うのだろう?
「『代表取締役社長』は法律上定められたものではなく、
慣例上使用されてきた名称にすぎません。
『代表取締役』を複数選任している場合に、
その中の一人について“会社のトップ”であることを
明示するために使用することが多いようです。
また『社長』も、法律上定められたものではなく、
文字通り“会社のトップ”たる職責上の地位を明示するために
使用されている名称にすぎません」(山口さん)
法律で定められた「代表取締役」は1社に1名とは限らないので、
差別化するために「代表取締役」や
「社長」を使うことが多いようだ。
しかしながら、実際の業務決定権がなくても
「社長」の名称をつけられている人もいるので、
「社長」を相手に取引をする際には、
その実態を見極める必要があるとのこと。
■番外編。「代表取締役会長」って何?
さらに、「代表取締役会長」という肩書もあるが、
役割が何なのか聞いてみた。
「『代表取締役会長』も、法律上定められたものではなく、
慣例上使用されてきた名称ですが、
取締役会の議長である代表取締役を指すことがあります。…
この場合の『代表取締役会長』の役割は、
取締役会を運営し、統括することです。
また、『代表取締役会長』は『代表取締役社長』を退いてから、
名誉職的な位置づけで就く役職を指すことがあります。
この場合は、『代表取締役会長』は、
『代表取締役社長』の業務執行を
監督する役割を担うことが多いようです」(山口さん)
意外と知らない肩書の意味。
さて、あなたの会社のトップは
何と名乗っているだろうか?
(酒井理恵)
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20151102/Goowatch_cbab7bd1a44a7bcf18ea3f24e5181db8.html
これって何が違うの?
教えて!gooウォッチ
2015年11月2日 08時00分 (2015年11月2日 16時37分 更新)
代表取締役、代表取締役社長、社長……これって何が違うの?
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突然ですが、クイズです。会社を代表する役職といえば何?
「当然、『社長』でしょう!」と思ったアナタ、
それでは、「教えて!goo」の「代表取締役、
代表取締役社長、社長。
これらの違いは?」という質問には、答えられるだろうか?
これに対して、
「代表取締役、会社を代表して契約等の行為を行うことができる人だから、
不測の事態を考えて複数の人に代表権を与えてます」(g4330さん)、
「代表取締役は法律に基づくもの。
社長は法律に基づかないもの」(boseroadさん)、
「『社長』は社内のルールですから、
『代表取締役』ではない平の『取締役』でもなれますし、
役員ではない『従業員』、
たとえば『執行役員』などでもなることができます」(jactaさん)
などの回答が寄せられたが、果たして正解は?
ということで、会社の登記に関する業務全般に関与し、
「会社法」にも詳しい司法書士に話を聞いてみることにした。
■法律のプロが解説
お答えいただいたのは、司法書士法人コスモの山口里美さん。
「まず『代表取締役』とは、法律上、株式会社を代表する取締役のことを指します。
『代表取締役』は、法律上、会社を代表するものとして
『業務に関する一切の裁判上又は
裁判外の行為をする権限』を有していると定められています」(山口さん)
では、「代表取締役社長」や「社長」とはどう違うのだろう?
「『代表取締役社長』は法律上定められたものではなく、
慣例上使用されてきた名称にすぎません。
『代表取締役』を複数選任している場合に、
その中の一人について“会社のトップ”であることを
明示するために使用することが多いようです。
また『社長』も、法律上定められたものではなく、
文字通り“会社のトップ”たる職責上の地位を明示するために
使用されている名称にすぎません」(山口さん)
法律で定められた「代表取締役」は1社に1名とは限らないので、
差別化するために「代表取締役」や
「社長」を使うことが多いようだ。
しかしながら、実際の業務決定権がなくても
「社長」の名称をつけられている人もいるので、
「社長」を相手に取引をする際には、
その実態を見極める必要があるとのこと。
■番外編。「代表取締役会長」って何?
さらに、「代表取締役会長」という肩書もあるが、
役割が何なのか聞いてみた。
「『代表取締役会長』も、法律上定められたものではなく、
慣例上使用されてきた名称ですが、
取締役会の議長である代表取締役を指すことがあります。…
この場合の『代表取締役会長』の役割は、
取締役会を運営し、統括することです。
また、『代表取締役会長』は『代表取締役社長』を退いてから、
名誉職的な位置づけで就く役職を指すことがあります。
この場合は、『代表取締役会長』は、
『代表取締役社長』の業務執行を
監督する役割を担うことが多いようです」(山口さん)
意外と知らない肩書の意味。
さて、あなたの会社のトップは
何と名乗っているだろうか?
(酒井理恵)
http://www.excite.co.jp/News/net_clm/20151102/Goowatch_cbab7bd1a44a7bcf18ea3f24e5181db8.html