機能性表示食品、市販スタート
「科学的根拠の薄い商品もある」との指摘も
SankeiBiz
6月17日(水)6時46分配信
機能性表示食品のビール風飲料「パーフェクトフリー」を無料で配り、
PRするキリンビールの布施孝之社長(左)=16日、
東京都中野区(写真:フジサンケイビジネスアイ)
企業の責任で健康効果を表示できる
「機能性表示食品」の販売が今月中旬に始まった。
新制度に基づき、既に37商品の届け出が消費者庁に受理され、
キリンビールが16日に発売したビール風飲料などの商品が店頭に順次並ぶ予定だ。
健康志向が高まる中、
各社は脂肪や糖質の吸収を抑える機能などをアピールし、
需要の掘り起こしを狙う。
ただ、消費者団体などからは効果を疑問視する声もあり、
定着に向けた課題も少なくない。
キリンビールの「パーフェクトフリー」は
機能性表示食品では初となるアルコールゼロのビール風飲料だ。
缶のラベルの最上段に「脂肪の吸収を抑える」
「糖の吸収をおだやかにする」と表示し、
機能を分かりやすく訴えている。
店頭想定価格は、従来のビール風飲料と同じ
350ミリリットル缶で147円に設定にした。
東京都中野区の本社前で同日昼、
商品を無料で配った布施孝之社長は「ビール風飲料で
第1号という点をPRして支持を得たい」と意気込んだ。
年内に160万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の販売を目指す。
アサヒグループホールディングス傘下のカルピスは、
血圧が高めの人に適しているという
「アミールWATER」を29日に発売する。
アサヒビールは、キリン商品とほぼ同じ機能を持ったビール風飲料と
サワー風飲料を23日に売り出すが、
「お客さんは、やはり味を重視する」(小路明善社長)と判断し、
味わいを高めることで他社商品との差異化を図ったという。
ファンケルは、中性脂肪を減らす働きを持つ機能性表示食品のサプリメントと、
目のピント調節などの働きを持つサプリを6月中に発売する。
機能を分かりやすく伝えるパッケージデザインや
積極的なCM展開を通じ、拡販につなげたい考えだ。
新制度は国民の健康増進を目指す政府の成長戦略の一環として4月に始まった。
成分の効能といった科学的根拠を示した論文などを企業が消費者庁に提出し、
受理されれば届け出から60日後に販売が可能になる。
特定保健用食品(トクホ)と違って国の審査が不要のため、
小規模業者でも参入しやすい。
一方で、消費者団体などからは
「科学的根拠の薄い商品もある」との指摘もあり、
訴求する機能の有効性とともに、
安全性の担保と誇大表示などによるトラブルをどう防ぐかが、
消費者に受け入れられるための条件となりそうだ。
「体にいい」機能性食品、店頭へ 「根拠薄い」不信感も
朝日新聞デジタル 6月17日(水)2時55分配信
店頭に並んだ「パーフェクトフリー」=16日午後、東京都中野区、竹花徹朗撮影
「科学的根拠の薄い商品もある」との指摘も
SankeiBiz
6月17日(水)6時46分配信
機能性表示食品のビール風飲料「パーフェクトフリー」を無料で配り、
PRするキリンビールの布施孝之社長(左)=16日、
東京都中野区(写真:フジサンケイビジネスアイ)
企業の責任で健康効果を表示できる
「機能性表示食品」の販売が今月中旬に始まった。
新制度に基づき、既に37商品の届け出が消費者庁に受理され、
キリンビールが16日に発売したビール風飲料などの商品が店頭に順次並ぶ予定だ。
健康志向が高まる中、
各社は脂肪や糖質の吸収を抑える機能などをアピールし、
需要の掘り起こしを狙う。
ただ、消費者団体などからは効果を疑問視する声もあり、
定着に向けた課題も少なくない。
キリンビールの「パーフェクトフリー」は
機能性表示食品では初となるアルコールゼロのビール風飲料だ。
缶のラベルの最上段に「脂肪の吸収を抑える」
「糖の吸収をおだやかにする」と表示し、
機能を分かりやすく訴えている。
店頭想定価格は、従来のビール風飲料と同じ
350ミリリットル缶で147円に設定にした。
東京都中野区の本社前で同日昼、
商品を無料で配った布施孝之社長は「ビール風飲料で
第1号という点をPRして支持を得たい」と意気込んだ。
年内に160万ケース(1ケースは大瓶20本換算)の販売を目指す。
アサヒグループホールディングス傘下のカルピスは、
血圧が高めの人に適しているという
「アミールWATER」を29日に発売する。
アサヒビールは、キリン商品とほぼ同じ機能を持ったビール風飲料と
サワー風飲料を23日に売り出すが、
「お客さんは、やはり味を重視する」(小路明善社長)と判断し、
味わいを高めることで他社商品との差異化を図ったという。
ファンケルは、中性脂肪を減らす働きを持つ機能性表示食品のサプリメントと、
目のピント調節などの働きを持つサプリを6月中に発売する。
機能を分かりやすく伝えるパッケージデザインや
積極的なCM展開を通じ、拡販につなげたい考えだ。
新制度は国民の健康増進を目指す政府の成長戦略の一環として4月に始まった。
成分の効能といった科学的根拠を示した論文などを企業が消費者庁に提出し、
受理されれば届け出から60日後に販売が可能になる。
特定保健用食品(トクホ)と違って国の審査が不要のため、
小規模業者でも参入しやすい。
一方で、消費者団体などからは
「科学的根拠の薄い商品もある」との指摘もあり、
訴求する機能の有効性とともに、
安全性の担保と誇大表示などによるトラブルをどう防ぐかが、
消費者に受け入れられるための条件となりそうだ。
「体にいい」機能性食品、店頭へ 「根拠薄い」不信感も
朝日新聞デジタル 6月17日(水)2時55分配信
店頭に並んだ「パーフェクトフリー」=16日午後、東京都中野区、竹花徹朗撮影