どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

山手鉱山 Cu

2019-03-16 18:21:20 | 鉱物採集 岡山
山手鉱山は明治以前から採掘されていた銅鉱山。
共栄鉱山と同じ野村鉱業が経営していた鉱山である。

相当前に両鉱山共に道路工事?治山?公害対策?がされており遺構はほとんど無い状態である。
山手鉱山はかなりの量のズリが有ったはずだが、パッと見た感じ何もない。
が、山手鉱山は露頭部からー200mまでの間を採掘し、ー15LVもあるかなり大きな鉱山である。
坑内には竪坑が多数あり、三八ヒ付近の大竪坑、4~5Lv付近の富鉱脈は最大7Mに成ったとの記載もある。
坑内図も残っていて走行延長は軽3キロはあったであろう、如何に大きな鉱山かが分かる。

今回も上部から攻めて行く。
まずは本ヒに近い場所から行こう。

道から少し入ると石垣がある。
かなり大きくのこの辺りは綺麗に平地にしてある。
またカラミが多数落ちており、製錬していた鉱山である事が判断できる。


少し歩くと竪堀の跡がある。
深さもそれなりにあったのだろう、カラミが散乱している。


付近を横から見ると綺麗な平地にされている。
通行は便利だったとの記載があるように、2M幅はあろうかという車道がある。
後々下るがその殆どにこの車道が備わっていた。
本ヒ付近は探索し終えたので、くだっていく。


山神様だろうか?
金山神社とある。
社はグズグズだが、誰かが鉱石を備えていた。


社のすぐ側の谷には階段があり、おりていくと石英脈の露頭があり坑口があった。
年代から見てかなり古い物だろう。
露頭を叩いてみたが鉱物は入っていなかった。

ここから更に下ろう。

ズリが現れた。
至る所にU字溝の水路が備わっているがズリは放置されているようだ。
ここは15Mくらいのズリで採集するには持って来いの場所だ、ズリもまだ沢山あった。


車道である、
木々が生い茂ってこそいるが、幅は大きくトラックの通行が可能だろう。

構造物が現れた。
ここは本坑の近くで工事が入る前までは4つの坑口がこの辺りにあったはずだ。
残念だが坑口らしき物はなく、砂防ダムがあるため綺麗に処理されたようだ。
この付近ズリもだが、車道も二つあったり、大きな広場になっていたりして主の場所だったのだろう。
この下側は調べるのを止めて竜王坑を探すことにした。
もしかしたら入れる坑口があるかもしれないとの望みを胸に・・・


大きな広場に石垣、車道など不思議な場所が現れた。

これはなんだろう?煙導だろうか?


とても大きな陥没穴がある。
天板がそのまま下に落ち込んだようだ。
この下は本ヒがあるはずだ。


すぐ隣には露頭の採掘跡がある。
この辺りどこからともなく坑道の臭いがしてくる。
相方も臭いがすると言いながら探し回っていたが全く見つからなかった。
どこかに坑内に通じる穴か隙間があるようだ。


すごい煙導だこの先には煙突があるはずだ。


少し離れた場所にも試掘のような穴があった。
この辺りでも坑内の臭いがする。


炭焼きの窯ですね、奥に小さな煙突があります。


平地はめちゃくちゃ広いです。


こっちにも堀跡。


道幅と作りからみて車道でしょう。
これが大きな石垣まで繋がっており、写真の反対側は先程の平地へ降りれるように通路が作られています。


石垣の煙導の先はやはり煙突の跡でした。
凄まじい量のレンガがバラバラになっています。
煙突は倒れてバラけたのでしょう。
この後この周りをウロウロしましたが何もなかったので、池に向かって進んでいきました。


池の奥には堀跡とズリが少量。
ズリからみて試掘ですね。

遺構が無いので鉱山としてはイマイチでしたが、鉱物は採れたので結果オーライです。