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[江戸の庶民の朝から晩まで]  第3章「江戸の住まい」(2)住環境は快適だったのか

2011年07月23日 17時35分47秒 | ビンちゃん


オンボロ長屋の住人にプライバシーはあったのか?
長屋も表通りに面して建てられた高級な長屋「表店」と表店の路地を入った所に並んでいるのが「裏店」。表店には高給取りの職人の頭、大店の番頭クラスで時代よっては
二階建てもあった。一方裏店には庶民を代表する職人達が住み、家賃は日払いで納めていた。長屋の部屋の一つ一つは粗壁で仕切ってあるだけで、その壁にも穴が開いていたり、会話は隣の家に筒抜けで、プライバシーとは無縁の裏長屋住まいでした。
しかしご近所付き合いが盛んでゴミ出しやドブ掃除などルールもきっちり守られていました。狭いながらも賑やかで人情味あふれる意外に快適で楽しい生活だったかもしれないですネ。
臭いのが当たり前の長屋の大変なトイレ事情
共同トイレで汲み取り式便所でした。作りもシンプルで穴の上に板を張って周りを板で囲み、屋根も板ぶきで雨つゆをしのげる程度のもので、床の中央に四角い穴が開いていて、それが便器、ドアは半戸と云って下半分しかドアがなかった。この半戸はなぜか江戸だけで大阪や京都ではちゃんと上までのドアがついていた。男性には箱状の小便受けが設置されて立ち小便ができる様になっていましたが、江戸の庶民は立ちションには大らかで所かまわずという人が多かった。
今でもトイレの事を「せっちん」と云いますが、これは上方で云われた言葉で、江戸では「後架」と云われる事が多く、長屋の共同トイレは「惣後架」と呼ばれていた。
                     
                     著者・歴史の謎を探る会より
                              
                                byびんちゃん


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