年末行事でもある第九の演奏会に行ってきました。
長年、懸賞で当てたコンサートで済ませてきましたが
去年から新日本フィルを応援する意味も込めて
チケットを買って通っています。
(去年はコロナ禍で演奏会が激減し、団員の給料も出せるか危ういほど経営が厳しかったことも知り)
それで世の中多少落ち着いたかと思ってたら
突然の入国禁止措置。
いや、仕方ないこととはわかってますけれど。
今年の目玉の指揮者が…入国できない事態に。
お客さん…特に新日本フィルのファンは
今年のシモーネ・ヤングさんの指揮を
それは楽しみにしてたと思います。
早々と完売の日が出てましたから。
もちろん私も楽しみにしていたひとり。
国内の有名指揮者は一通り経験したけれど
女性指揮者はもともと少ない上に
日本ではまだ定期公演に登場することは
知ってる限りでは無いのですが
シモーネ・ヤングさんは第一線のひと。
どんな音楽を聴くことができるか
ワクワクしていたのでしたが。
それで、代役に立ったのが鈴木秀美さん。
素晴らしいチェリストで
指揮活動もたくさんなさっています。
前置きがすごく長くなりましたが、
とても良い演奏会でした。
対抗配置で聴く第九はとても新鮮で、
また鈴木秀美さんの指揮が丁寧かつ端正で
新日本フィルの持ち味の
弦のアンサンブルの美しさが
際立って聞こえてきました。
特に、テンポは無理せずに
だからといって弛まずにで、
4楽章は合唱の言葉がきちんと聴こえてきて
とても感動的でした。
木管もティンパニも良かった…
そういえば第2楽章が、
なんだか「まだ終わらないのかしら?」と
頭の中が疑問符で埋まってましたが
同行した友人によれば
楽譜通りにリピートを全部やったから、
だそうです。
原点回帰を目指したのでしょうか…
最後に。
世の中には一年に一回、
第九しかコンサートに来ない人もいるし、
スポンサー関係で仕方なくきてる人もいる。
だから仕方ないとは思うんですが
演奏中に飴やガムを出すガサゴソとか
パフレットを取り落とす音とか
中には本格的に寝ちゃって大きないびきの人も。(座ってた列の後ろに1人いて、あんまり酷いので前の席の人が起こした)
だけどどーしてピアニッシモになった時に
それらの「事故」は起きるんでしょうね。
集中力が途切れちゃったりするんですが
今年の演奏はほぼ途切れずにいられました。
第九だから…受け入れよう………