会議のあと少しばかりの休暇を取り、息子と二人で飛騨高山にやって来た。一昨日は、世界遺産にも登録されている白川郷荻町の集落を一日見学した。春の好天に恵まれ、とても気持ちのよい散策をすることができた。何よりも、合掌造りの家々と田舎の風景が素晴らしい景観で我々旅人の心を和ませてくれる。そんな田舎道を歩いていると、見事な赤ピンク色に染まった八重桜の大輪が咲いていた。飛騨の遅い春を真っ青な空と一緒に演出してくれている。山里にようやく来た春が、少しでも長く続いてほしいという人々の願いを聞いてくれているかのように、咲き誇っていた。そこで、駄作ながら一句。
行く春よ 待てと咲きにし 八重桜かな
行く春よ 待てと咲きにし 八重桜かな