春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

枯葉色 3 ハス田

2018-12-09 | 水生植物
春夏秋冬、流れ行く季節の中の、上野不忍池のハス田の美しさは、
芽吹きの静かな湖面か、あるいは緑濃いゆれる葉の季節か、数千のハス花を咲かせる湖面か、枯葉色に揺れる果托の表情か。

毎年繰り返される、ハス田の表情はどれを見ても、心に残る季節感を見せてくれます。 晩秋は物寂しさが漂うと
多くの人は感想文を載せてますが、でも多くの果托は茎が折れても、風に揺られ、いつまでも立ち尽くす姿も素敵です。
最後は茎が折れて湖面に落下します。 すでに窓からは種が泥土の中に落ちて、来年を待ちます。

季節は繰り返される、ハス田の舞台、昨日も多くの人たちで、周りが混雑してました。 近年池の周りは整備されて
綺麗になり、10年前に比べれば秋の季節は見物人が少なかった時代がうそのようです。

この日は路肩の5分ぐらいの違法駐車で急ぎ足の撮影で、安行地区に帰りました。 いつも撮る場所です。















    


花の時は花托、花が終われば果托、最初は上を向いてます。
次第に果托は横を向いて窓の中の種を湖面に落とします。 最後は花茎が折れるか、腐るかで、いずれはすべてが湖面に落ちます。
花托は花の中心で生き続け仏教の大切な花、花が終わり中心の果托は生まれ変わりの種を落とし、不浄の泥土の中に落ちて腐り
新しい芽吹きのための栄養になる。 まさに輪廻。



    


沈むことのできない排水路前に流れ着く果托は、寄せ集められて廃棄処分になります。
昨日は暖かな陽気でしたが今日は真冬、1日が無事に終わりそうです。 安行事務所より。